一皿で野菜がたっぷりとれる家庭料理の定番、ポトフの簡単な作り方を初心者でもわかりやすいようにプロが紹介します。野菜の切り方や煮る時の火加減などを丁寧に解説。さらに本格的に作る場合のアドバイスも紹介します。料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。
ポトフの簡単レシピ。野菜たっぷり!
一皿でタンパク質と野菜がバランスよくとれるポトフのレシピです。素材の旨みがスープにたっぷり溶け出したポトフの味わいは絶品! 一見難しそうですが、材料を切ってコトコト煮るだけなので、とっても簡単に作れます。
〈材料(4人分)〉
- ウィンナー…8本
- 厚切りベーコン(ハーフサイズ)…6枚
- 玉ねぎ…1個
- にんじん…1本
- じゃがいも(メイクイーン)…2個
- キャベツ…1/4個
- ブロッコリー…1/2株
- サラダ油…小さじ2
A
- 水…7カップ
- 固形コンソメ…2個
- ローリエ…1枚
- 塩・こしょう…各少々
- 粒マスタード(好みで)…適量
〈作り方〉
1 ウィンナー・ベーコンを切る
ウィンナーは格子に切り込みを入れる。ベーコンは4~5cm幅に切る。
〈POINT〉
ウィンナーとベーコンは旨みのもと。ない場合はどちらかひとつでもOK。
2 玉ねぎ・にんじん・キャベツを切る
玉ねぎは4等分のくし形に切る。にんじんは半分の長さに切り、上部は縦4等分に、下部は縦半分に切る。キャベツは4等分のくし形に切る。
3 じゃがいもは切って水にさらす
じゃがいもは芽を取りのぞいて皮をむき、半分に切り、水に5分ほどさらす。
〈POINT〉
じゃがいもは煮崩れしにくいメイクイーンがおすすめ。変色を防ぐため、水にさらすといい。
4 ブロッコリーを切る
ブロッコリーは小房に分け、茎はかたい部分の皮をむいて乱切りにする。
5 ベーコンを焼く
鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、ベーコンを両面焼く。
〈POINT〉
ベーコンは焼いてから煮ることで、香ばしさが加わり、味に奥行きが出る。
6 鍋にAを加える
水・固形コンソメ・ローリエを加える。
〈POINT〉
ローリエを加えることで風味がアップする。
7 ブロッコリー以外の野菜を加える
玉ねぎ・にんじん・キャベツ・じゃがいもを加える。
〈POINT〉
ブロッコリーは長時間加熱すると煮崩れしやすいので、後から入れる。
8 アクをのぞいて15分ほど煮る
煮立ったらアクを取りのぞき、ふたをして弱火で15分ほど煮る。
〈POINT〉
アクを取りのぞくことで、雑味なく、クリアなスープに仕上がる。煮立ったら野菜が煮崩れないよう弱火で煮るといい。
9 ウィンナー・ブロッコリーを加え、3分ほど煮る
ウィンナーは長時間煮ると味が抜けやすいので、最後の方に加える。
10 塩・こしょうで調味する
塩・こしょうで調味する。
11 ポトフの完成!
器にたっぷり盛ればポトフの完成! 好みで粒マスタードを添えてもおいしい。
骨付きの鶏肉(鶏手羽元)を使うと旨みがアップ
ポトフは鶏手羽元で作るのもおすすめ。骨付きの鶏肉からだしがたっぷり出て、より旨みたっぷりのポトフに仕上がる。鶏手羽元で作る場合は、ベーコンと同様焼いてから煮るといい。
※鳥手羽元を使う場合は、ベーコンかウインナーのいずれかを入れるといい
ブーケガルニを入れるとより本格的に!
ブーケガルニはハーブや香味野菜を束ねたもの。ヨーロッパの煮込み料理には欠かせない食材で、肉などの臭みを消し、料理の風味をアップさせる。作り方は簡単。パセリの茎やローリエ、タイムなど好みのハーブ、またはセロリなどの香味野菜をタコ糸などで束ねるだけ。ローリエの代わりに同じタイミングで鍋に入れると、ポトフがより本格的な仕上がりに。
【ポトフの保存】冷凍すれば1カ月長持ち!
ポトフは冷凍作り置きすることも可能。ただし、じゃがいもは食感が変わりやすいので、ひと工夫してから保存しましょう。
【冷凍方法】
粗熱をとったポトフ(じゃがいもは取りのぞく)を1食分ずつ冷凍用保存容器に入れ、ふたをして冷凍する。冷凍庫で1カ月程度保存可能。
※じゃがいもは冷凍すると食感が変わりやすいので、取りのぞくのがおすすめ。一緒に冷凍したい場合は、つぶしてから容器の中に一緒に入れて保存するといい。
【解凍方法/温め方】
冷凍用保存容器のふたをずらして電子レンジ(500W)で400g(1食分程度)につき7分加熱する。まだ凍っている部分がある場合は、一度混ぜてから、さらに1分ずつ様子を見ながら加熱する。