ぶりの人気レシピを紹介します。定番のぶり大根から照り焼き、洋風ソテーまでバリエーション広がる料理をピックアップ。あわせて、ぶりの臭みを除く下処理の方法も解説します。料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。
【ぶりの下処理】塩をふって臭みを除いて!
ぶりの切り身はそのまま調理しても問題ないが、ひと手間かけると臭みを和らげることができる。手順はぶりの切り身をバットなどに並べ、両面に塩少々をふり、冷蔵庫に入れて10分ほど置く。取り出して臭みの原因となる水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ればOK!
【ぶり大根レシピ】定番おかずをよりおいしく作る!
脂がのったぶりと味の染み込んだ大根がおいしい家庭料理の人気メニュー。ぶりは一度煮てから取り出すことで、加熱し過ぎてパサつくのを防ぎます。
〈材料(2人分)〉
- ぶりの切り身(下処理済みのもの)…2切れ(約200g)
- 大根…1/3本(約330g)
- 生姜(薄切り)…4枚
A
- 水…2カップ
- 酒…1/3カップ
- 醤油…大さじ2と1/2
- みりん…大さじ2と1/2
- 砂糖…大さじ1と1/4
〈作り方〉
- ぶりは3等分に切る。
- 大根は2.5cm厚さの半月切りにし、面取りをする。
- 鍋に生姜とAを入れて中火にかけ、煮立ったら❶を加える。アクを除いて2分ほど煮たらぶりを一度取り出す。
- ❸の煮汁の入った鍋に❷を加えて中火にかけ、煮立ったら弱火にし、落としぶたをして35〜40分煮る。
- 大根がやわらかくなり、煮汁が1/3量ぐらいになったら❸で取り出したぶりを戻し、落としぶたをしてさらに10分ほど煮る。
【ぶりの照り焼きレシピ】甘辛なたれと脂ののったぶりは相性抜群!
甘辛い味付けがごはんによく合う和風のおかず。生姜と一緒に汁に漬けることで、臭みを消す働きも。仕上げに汁をかけながら煮絡めることで、照り照りのおいしそうな見た目に!
〈材料(2人分)〉
- ぶりの切り身(下処理済みのもの)…2切れ(約200g)
- 生姜(薄切り)…4枚
- ししとう…6本
- サラダ油…小さじ2
A
- 酒…大さじ2
- 醤油…大さじ1と1/2
- みりん…大さじ1と1/2
- 砂糖…小さじ2
〈作り方〉
- バットにAを入れて混ぜ、ぶりと生姜を加えて5分ほど漬ける。上下を返してさらに5分ほど漬ける。
- ししとうは包丁で切り込みを入れる。
- フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、汁気を切った❶(※漬け汁は取っておく)を1分30秒〜2分焼く。焼き色が付いたら裏返し、❷を加え、さらに1分30秒ほど焼く。
- ❶の漬け汁に砂糖を加えて混ぜ、❸のフライパンに加えてぶりに汁をかけながら煮絡める。
【ぶりのカレーソテーレシピ】スパイシーな洋風おかず
ぶりは洋風のおかずにしてもおすすめ。 塩・こしょうだけのシンプルな味付けのソテーもおいしいですが、カレー粉を加えることで、生臭さが気にならなくなり、風味もアップします!
〈材料(2人分)〉
- ぶりの切り身(下処理済みのもの)…2切れ(約200g)
- 塩・こしょう…各少々
A
- 小麦粉…大さじ1
- カレー粉…小さじ2
- サラダ油…小さじ2
- バター…大さじ2
- ブロッコリー(好みで)…適量
- トマト(好みで)…適量
〈作り方〉
- ぶりは塩・こしょうをふり、Aを薄くまぶす。
- フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、❶を焼く。2分ほど経ったら裏返してさらに2分ほど焼き、器に盛る。
- ❷のフライパンにバターを加えて余熱で溶かし、❷にかける。ゆでたブロッコリー・ひと口大に切ったトマトを添える。
【ぶりカツレシピ】加熱し過ぎないのがポイント!
ぶりをみんなが大好きな揚げ物料理に。衣で包んでから揚げることでぶりの身がふっくらします。ソースの代わりにタルタルソースやポン酢醤油などをかけてもおいしい!
〈材料(2人分)〉
- ぶりの切り身(下処理済みのもの)…2切れ(約200g)
- 塩・こしょう…各少々
- 小麦粉…適量
- 溶き卵…1個分
- パン粉…1カップ
- サラダ油…適量
- キャベツ(好みで)…適量
- かいわれ大根(好みで)…適量
- レモン(好みで)…適量
〈作り方〉
- ぶりは3〜4等分に切って塩・こしょうをふり、小麦粉・溶き卵・パン粉の順に衣を付ける。
- フライパンに多めのサラダ油を入れて170〜180℃に熱し、❶を両面きつね色になるまで4〜5分揚げ焼きする。
- 器に千切りキャベツ・根元を切り落としたかいわれ大根・くし形に切ったレモン・❷を盛り、好みでとんかつソース・練り辛子各適量(各分量外)につけていただく。
【ぶりのアクアパッツァレシピ】おしゃれなイタリアンメニュー
白身魚を使うことの多いアクアパッツァですが、ぶりの切り身でもおいしく作ることができます。華やかな料理は、おもてなしにも活躍しそう!
〈材料(2人分)〉
- ぶりの切り身(下処理済みのもの)…2切れ(約200g)
- 塩・こしょう…各少々
- あさり…150g
- ミニトマト…12個
- オリーブオイル…大さじ3
- 白ワイン…大さじ2
- 黒オリーブ(種なし・あれば)…6個
- にんにく(薄切り)…1かけ分
A
- 水…1/2カップ
- 顆粒コンソメ…少々
- イタリアンパセリの葉(あれば)…適量
〈作り方〉
- ぶりは塩・こしょうをふる。
- あさりは砂抜きする。ミニトマトはヘタを除く。
- フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて中火で熱し、❶を焼く。1分ほど経ったら裏返し、さらに1分ほど焼く。白ワイン・②・黒オリーブ・にんにくを加える。
- 煮立ったらAを加え、ふたをして1分ほど蒸し煮にする。
- あさりの殻が開いたら残りのオリーブオイルを加え、煮汁をぶりにかけながらひと煮し、煮汁ごと器に盛り、イタリアンパセリを飾る。
■詳しいあさりの砂抜き方法はこちら!
冷凍したぶりでも作れます!
レシピはすべて冷凍したぶりでも調理可能! 加熱時間は様子を見ながら調整を。ぶりの照り焼きは味の染み込みやすい下味冷凍がおすすめです。