人気の親子丼のレシピを紹介します。おいしいつゆの黄金比や、卵をふわトロに仕上げるコツも丁寧に解説。つゆの黄金比を覚えておけば、3人分、4人分など人数が変わっても簡単に作れて便利です! 料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。
つゆの黄金比は「だし汁3:みりん2:醤油1」
吉田瑞子先生流の黄金比は、だし汁、みりん、醤油が「3:2:1」。1人分は、だし汁大さじ3、みりん大さじ2、醤油大さじ1になります。2人分以上をまとめて作る場合は、1人分×人数で増やしてください。甘すぎず、どんどん箸が進む味付けです。
ふわトロのコツは鍋・フライパンのサイズ
親子丼の卵は「つゆを吸った部分がふんわり、一部は鶏肉とからんで半熟でトロリ」が最高のバランス。そのためには、作る量に適したサイズの鍋やフライパンを選ぶことが大切です。大きなフライパンで少量を作ろうとすると、火の通りが早過ぎて、卵がふわトロに仕上がりません。
1人分なら親子丼専用の「親子鍋」を使うのが理想的。2人分なら直径18〜20cmの小さめのフライパンを使いましょう。ない場合は同じ直径の鍋で代用可能です。4人分なら一般的な直径26cmでOK。いずれもふたが必要です。
簡単にふわトロ! 親子丼のレシピ
黄金比のつゆを作って親子丼を作ってみましょう。卵はほぐし過ぎない、加熱し過ぎないように気をつけて。
〈材料(2人分)〉
- 鶏むね肉…1枚(約250g) ※鶏もも肉でも可
- 玉ねぎ…1/4個
- 生姜…1かけ
A
- だし汁…大さじ6
- みりん…大さじ4
- 醤油…大さじ2
- 冷凍いんげん…6本(約30g)
- 卵…4個
- ごはん…丼2杯分
■こちらを使っても便利!!
〈作り方〉
1 具材を切る
鶏肉は2cm角、玉ねぎは薄切り、生姜は千切りにする。
2 冷凍いんげんを切る
冷凍いんげんは凍ったまま、2cm長さに切る。
3 黄金比のつゆを作る
直径20cm程度のフライパンにAを合わせて中火にかけ、沸騰させる。
4 具材を煮る
玉ねぎ、生姜を加え、上に鶏肉を散らし、煮立ったら約1分煮る。鶏肉を返し、さらに約1分30秒煮る。
5 いんげんを加える
2を加え、さらに約1分煮る。
6 卵を粗くほぐす
ボウルに卵を割り入れ、粗くほぐす。
〈POINT〉
菜箸などで粗く混ぜる程度にする。黄身と白身がしっかり混ざると、加熱したときに均一に固まってしまい、仕上がりがふわトロにならない。
7 卵を加えて蒸らす
5に6を回し入れ、ふたをして30~40秒したら火を止め、そのまま約1分蒸らす。
〈POINT〉
余熱で蒸らすことで卵にゆっくり火が入り、ふわトロの半熟状に仕上がる。
8 盛り付けたら完成!
丼2つにごはんを盛り、7を半量ずつのせる。
親子丼の具は冷凍保存できます!
親子丼の具を保存したいときは、卵を加える前の状態での冷凍保存がおすすめ。多めに作って冷凍しておけば、食べたいときに卵を加えるだけで作れるので便利です!
【冷凍方法】
粗熱をとった親子丼の具を1食分ずつ耐熱性の冷凍用保存容器に入れる。ふたをして冷凍する。冷凍庫で1カ月程度保存可能。
【解凍・調理方法(1食分)】
冷凍用保存容器のふたをずらして電子レンジ(500W)で1食分(約190g)につき3分加熱して解凍する。フライパンに移して中火にかける。沸騰したら卵2個を粗くほぐして加え、ふたをして10~15秒したら火を止め、そのまま約1分蒸らす。丼にごはんを盛り、具をのせる。
■親子丼の冷凍について詳しく解説した記事はこちら