ささみ肉とスライスチーズを使った「ささみのチーズ焼き」のレシピを丁寧に解説します。淡白なささみには、コクと脂肪分のあるチーズが相性バッチリ! ささみにありがちな「パサついて失敗した……」とならないためのポイントも要チェックです。料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。
鶏ささみのチーズ焼きをしっとり仕上げるポイント
ささみ料理でよくある失敗は、主に食感に関するもの。パサついてしまったり、かたくなってしまったり、筋が口に残ったり……。3つのポイントを押さえて、しっとりと仕上げましょう。
② 酒・砂糖で保水
③ 火が通ったらすぐに火を止める
鶏ささみのチーズ焼きのレシピ
開いたささみの間にスライスチーズを挟んでフライパンで焼くだけの、簡単レシピです。スライスチーズはプレーンでもチェダーでも、お好きなものでOK。今回は2種類使って味と見た目に変化をつけています。
〈材料(2人分)〉
- 鶏ささみ…4本(260g)
A
- 酒…小さじ2
- 砂糖…小さじ1/2
- 塩・粗びき黒こしょう・小麦粉…各適量
- スライスチーズ(プレーン、チェダーはお好みで)…計4枚
- サラダ油…小さじ2
- レタス・レモン…各適量
- 粒マスタード・トマトケチャップ…各適量
〈作り方〉
1 ささみの筋を取り除く
ささみに筋があれば、筋の先端に包丁の先で切り込みを入れ、筋を包丁の背で押さえながら、手でゆっくり引っ張って外す。
〈POINT〉
手が滑ってしまう場合は、キッチンペーパーの上から筋をつまむと滑りにくい。
2 ささみを開く
ささみを縦に置き、中央に厚さ半分ほどの切り込みを入れ、さらに包丁を寝かせて中央から横に切り込みを入れて開く。左右同じように開いて、薄い1枚の状態にする(観音開き)。
3 ささみを叩いてのばす
ラップをかぶせ、めん棒などで叩いて厚みを均等にする。残り3本のささみも同様にする。
〈POINT〉
元の大きさからひと回り大きくなるくらいまで叩く。
4 酒と砂糖をまぶす
金属製のバットなどに3を並べ、混ぜたAを全体にまぶし、10分置く。
〈POINT〉
酒と砂糖の保水性でささみがパサつかずに、しっとり仕上がる。
5 チーズを切る
スライスチーズは縦4等分に切る。残り3枚も同様に切る。
6 ささみに下味を付ける
4の水気をキッチンペーパーでふき、ラップにのせる。上面に塩・こしょう・小麦粉を順に振る。
〈POINT〉
ここで振る小麦粉は接着剤の役割で、チーズとささみをくっ付けてくれる。
7 チーズを挟む
ささみの片側半面にチーズを4切れ(元のスライスチーズ1枚分)を、はみ出さないように重ねながら並べる。ラップ上部の両端をつまみ、手前に向けて半分に折る。残り3本のささみも同様にする。
〈POINT〉
チーズがはみ出ていると焦げてしまうので、出ていたら中に押し込む。
8 表面に味を付ける
表面にまんべんなく塩・こしょう・小麦粉を順に振る。
〈POINT〉
ここで振る小麦粉は薄い衣の役割で、ささみの表面をコーティングして旨みを閉じ込める。
9 フライパンで焼く
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、8を並べ入れて約3分30秒焼き、裏返してさらに約2分焼く。
〈POINT〉
焼きすぎるとかたくなるので、ささみの大きさや厚さによって時間を調節する(このレシピでは1本約65gのささみを使用)。少し押してみて、ぶよっとしたやわらかさがなくなっていれば火が通っている。
10 盛り付けたら完成!
食べやすく切ってから皿に盛り付け、レタス、くし型に切ったレモン、粒マスタード、トマトケチャップをお好みで添える。
鶏ささみのチーズ焼きの冷凍保存方法
できあがったささみのチーズ焼きは冷凍保存できます。冷凍で作り置きしておくと、お弁当のおかずやおつまみに大活躍します。
1個ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。3〜4週間保存可能。
【解凍方法/温め方】
電子レンジ(500W)で、1個(65g)につき約50秒加熱する。
余った鶏ささみは冷凍保存できます!
ささみは冷蔵庫だと日持ちしない。すぐに食べる予定がなければ早めに冷凍保存しておきましょう。