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【プロが解説】冷凍保存容器のベストな選び方!

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保存容器を持っている写真

冷凍対応の保存容器にはさまざまな種類があり、「結局どれがいいの?」と迷うこと、ありませんか? 日々の冷凍保存に使い勝手がいいタイプを、料理のプロに教えてもらいました。ラップ・保存袋・保存容器について、材質などの特徴の解説に加え、料理家のおすすめアイテムも紹介。ベストなアイテムと使い方がわかれば、いつもの冷凍がもっとラクになるはずです。

【まずはチェック!】冷凍可能かどうか、表示の確認を

保存容器に記載してある品質表示の写真

ラップ・保存袋・保存容器のいずれの場合も、まずは品質表示欄等をチェック。一般的には、原料樹脂、耐熱温度、耐冷温度、容量などが記載されているので、「冷凍可能」なものを選ぶのが鉄則。家庭用冷蔵庫の冷凍室の温度は−18℃ほどなので、表示温度を見て、耐冷温度が-18℃を下回るものを選びましょう。

【ラップ】「ポリ塩化ビニリデン」が冷凍にはおすすめ!

一般的に市販されているラップの材質は、大きくわけて2種類。「ポリ塩化ビニリデン」と「ポリエチレン」で、品質表示欄・製品表示欄等を見ると確認できます。冷凍におすすめなのは、弾力があって器に密着しやすく、耐熱温度も高いポリ塩化ビニリデンです。

食材をラップで包んで冷凍する場合は、完全に冷凍した後、冷凍用密閉保存袋に入れて保存するのがおすすめ。ラップだけで包んで冷凍すると、酸素を通す場合があったり、冷凍時にはがれたりする可能性もあります。密閉できないためニオイ移りの原因にも。また、保存袋に入れることで、庫内の整理もしやすくなります。

【ポリ塩化ビニリデン】耐熱性・密着性が高く冷凍向き

ポリ塩化ビニリデン製ラップの製品表示箇所の写真

*特徴
  • 器や容器に密着しやすい
  • ポリエチレンより耐熱温度が高く、包んで冷凍した食材をそのまま解凍・加熱したいときに向く
  • 酸素を通しにくく、冷蔵庫内でのニオイ移りが起こりにくい

 

【ポリエチレン】価格が手頃で、野菜や果物の冷蔵保存向き

ポリエチレン製ラップの製品表示箇所写真

*特徴
  • 器や容器に密着しにくい
  • ポリ塩化ビニリデンよりも価格が手頃
  • 酸素を通しやすいので、呼吸をする野菜や果物の冷蔵保存に適している

    ※耐熱温度が約110℃と低めのため、冷凍後にそのまま電子レンジ加熱する際は注意が必要です。特に油の多い食品など、温度が高くなりやすいものの加熱は避けましょう

【保存袋】マチなしのジッパータイプ、SかMが冷凍には便利!

冷凍用密閉保存袋は、形状が「フラットタイプ」と「マチ付き」の主に2種類。加えて袋の閉じ口の種類も「ジッパータイプ」と「スライド式ジッパータイプ」の2つがあります。密閉度と汎用性が高く冷凍向きなのは、フラット形状のジッパータイプ。多くのメーカーでS、M、Lなどサイズ展開があるので、冷凍したい食材の量に合わせて選べるとベストですが、最低限持っておくといいのはSかMサイズです。

 

形状:【フラット】食材を平たく保存できるため、素早く冷凍しやすい

フラット×ジッパータイプの保存袋の写真

*特徴
  • カット済みの野菜やしらす、油揚げなど平たいものの保存に向く
  • 食材を薄く、平たい状態で保存できるため、素早く冷凍しやすい

 

形状:【マチ付き】下味冷凍や水分が多い料理の冷凍には便利

マチ付き×ジッパータイプの保存袋の写真

*特徴
  • 下味を付けた肉や魚など、食材を調味料と一緒に冷凍する場合に便利
  • カレーやスープなど水分が多い料理の冷凍にも向く
  • ぶどうやミニトマトなどの食材をカットせずに冷凍保存したい場合におすすめ

 

閉じ口:密閉しやすい【ジッパータイプ】、開閉しやすい【スライド式】の2種類

①ジッパータイプ

ジッパータイプの保存袋の写真

*特徴
  • 空気を抜きやすく、しっかり密閉できる
  • 汁気のあるものでも比較的液漏れしにくい

 

②スライド式ジッパータイプ

スライド式ジッパータイプの保存袋の写真

*特徴
  • 食材を多めに入れた場合も開閉しやすい

【保存容器】プラスチック製が手軽。サイズを揃えると整理もしやすい

冷凍に使える保存容器の材質は、主に3種類。プラスチック、ホーロー、耐熱ガラス製です。冷凍の低温に耐え、電子レンジ対応タイプのプラスチック製なら、価格も比較的手頃で何かと便利です。サイズも形状もさまざまで、より密閉度の高いスクリュータイプなどもありますが、同じメーカーの同じサイズのスクエアタイプで揃えると、冷凍庫内が整理しやすいです。深さ4cm程度の浅いタイプが、冷凍に時間がかかりにくくおすすめ。

カレーなどの食材のニオイ移りが気になる場合は、容器にラップをしいてから保存するという方法もあります。ニオイがつきにくいホーローや耐熱ガラスタイプを選ぶこともできますが、ホーローは電子レンジNG、耐熱ガラスの場合もふたは電子レンジに対応していない場合があります。

■容器への「ニオイ移り」が気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください
【カレーの保存】容器のニオイが気になったらチェック! プロおすすめの裏ワザ

【プラスチック製】冷凍後、レンジ加熱できる手軽さが便利!

プラスチック×スクエア型のコンテナ容器の写真

*特徴
  • 軽くて取り回しがしやすい
  • 値段が比較的手頃で、種類やサイズを揃えやすい
  • 冷凍後、電子レンジで加熱できて便利
  • 透明タイプなら、中身がひと目でわかる

    ※電子レンジ対応タイプかどうかは、商品の表示を見て確認しましょう

 

【ホーロー製】熱伝導に優れ、素早く冷凍しやすい

ホーロー×スクエア型のコンテナ容器の写真

*特徴
  • 食材のニオイがつきにくい
  • 熱伝導率が高く冷えやすいため、冷凍に時間がかかりにくい
  • 直火にかけられる

    ※ホーローは電子レンジでは使用できず、ふたは直火加熱できませんのでご注意ください

 

【耐熱ガラス製】ニオイがつきにくく、レンジやオーブンでも使える

耐熱ガラス×スクエア型のコンテナ容器の写真

*特徴
  • ニオイが付きにくい
  • ふたを外せば電子レンジやオーブンでも使える
  • 中身がわかりやすい

    ※ふたの取り扱いについては製品の表示に合わせてください
    ※金具が使われているタイプは、冷凍時に金属部分が凍ってしまう点、電子レンジに使えない点に注意が必要です

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