かき氷専門店のような「ふわっふわ」のかき氷を作る方法を紹介します! 教えてくれるのは、家庭用から業務用までさまざまなかき氷機を取り扱う、東京・かっぱ橋道具街「藤田道具」の藤田雅博さん。氷の作り方から、削るときのテクニックまで、プロの技を徹底公開します!
かき氷機は「かたまり氷」タイプを使用
今回は、専用の製氷カップが付いている手動タイプのかき氷機を使います。ふわふわのかき氷を作るには、専用カップなどで作る大きなかたまり氷を使うのが必須!
【プロ直伝!かき氷レシピ】削る前のひと手間が大事!
1 「軟水のミネラルウォーター」を使う
氷に使う水は「軟水のミネラルウォーター」がおすすめ。塩素などの不純物を含んだ水で氷を作ると、じゃりじゃりした食感になってしまいます。
2 タオルを製氷カップに巻き、凍らせる
乾いたタオルを製氷カップに巻きつける。全体を覆うようにしっかり包んで冷凍する。
プロのテクニック!
タオルで包むことで、氷がゆっくり凍ります。これによって透明度の高い氷を作ることができ、削った時により「ふわふわ」になります。
3 器とシロップを冷やしておく
プロのテクニック!
削った氷は溶けやすいので、器との温度差があると溶けてしまいます。器は冷凍庫に、シロップは冷蔵庫に入れ、必ず冷やしておきましょう。
4 氷はすぐに削らず、少し置いて表面を溶かす
氷は容器から取り出して常温に置き、表面が濡れてくるまで溶かす。氷を持ったときに水がぽたぽた滴るくらいがベスト。
プロのテクニック!
冷凍庫から取り出したばかりの氷は表面がかたく、なめらかに削ることができません。氷は必ず少し溶かしてから使いましょう。
5 氷をセットして削る。前半は、器を回しながら
器のふちに氷が落ちるように、少し削っては器を回し、少し削っては器を回し、器の壁面に2~3㎝の氷の土手を作る。ふわふわの氷は溶けやすいので手で触れない。
6 後半は、中央に氷を落とす。器は動かさない
器の中心を氷の出る口の真下に置き、中央部に氷を落とすように削る。
プロのテクニック!
氷の土手を作ることで崩れにくくなり、高さのあるかき氷ができます。写真のようなこんもりとした山型が理想です。
7 スプーンを使ってシロップをまんべんなくかける
スプーンを使って手早くシロップをかける。
プロのテクニック!
シロップのかけすぎはふわふわ感を損なうのでNG。スプーンを動かしながら少しずつかけましょう。
ふわっふわのかき氷が完成!
まるで専門店のようなふわふわかき氷ができました。口に含むとすっと消えていく口どけの良さは感動ものです!
ひと手間加えてごちそうかき氷を作ろう!
ふわふわかき氷を作ったらシロップにもこだわって。今回は「いちご、抹茶ミルクあずき、ティラミス」3つの味を紹介します。
【果肉入りいちご】フレッシュな果肉がたくさん!
材料(作りやすい分量)
- いちご(市販の冷凍いちごでもOK)…50g
- グラニュー糖…24g(大さじ2)
- 水…100ml
作り方
- いちご、グラニュー糖、水を耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で1分加熱する。
- スプーンなどを使っていちごを軽くつぶしながら混ぜ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
- 削った氷の上にかける。
【抹茶ミルクあずき】ミルクとあずきの濃厚な味わい
材料(作りやすい分量)
- 牛乳…100ml
- グラニュー糖…24g(大さじ2)
- 生クリーム…30ml(大さじ2)
- ゆであずき…適量
- 抹茶パウダー…適量
作り方
- 牛乳、グラニュー糖を耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)で40~50秒加熱する。
- 生クリームを加えて混ぜ合わせ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
- 削った氷に❷をかけ、ゆであずきをトッピングして抹茶パウダーをふる。
【ティラミス】ビターな大人の味が新鮮!
材料(作りやすい分量)
- クリームチーズ…50g
- 練乳…30g(大さじ1と1/2)
- インスタントコーヒー…適量
- ココアパウダー…適量
作り方
- クリームチーズを耐熱ボウルに入れて電子レンジ(600W)で30秒加熱する。
- 練乳を加え、よく練り合わせる。
- 削った氷の上に❶をかけ、インスタントコーヒー、ココアパウダーの順に氷全体にまんべんなくふる。