青汁やスムージーの材料として注目度が増しているケールは、「緑黄色野菜の王様」といわれるほど栄養価の豊富な野菜。そこでケールの種類から食べ方、保存方法までを野菜ソムリエの根本早苗先生が解説します。定番のサラダやスムージーはもちろん、加熱していただくレシピも紹介。
【ケールの種類】それぞれの特徴
【ケールの下処理】洗い方
ケールの食べ方
【レシピ①】ケールのシーザーサラダ
【レシピ②】ケールとバナナのスムージー
【レシピ③】ケールと卵のオイスター炒め
【ケールの保存】冷凍方法
【ケールの種類】それぞれの特徴をチェック!
①カーリーケール
葉が縮れているのが特徴。苦味やクセが少なく、食べやすい。サラダやスムージーなど生食することが多いが、加熱調理も可能。
②ベビーケール
ケールの新芽を摘んだもの。苦味が少なく、茎までやわらかい。基本はサラダなどの生食に使用。
③コラードケール
青汁に使われる代表的な品種でケール独特の苦味が感じられる。葉に厚みがあり、しっかりとした食感。パスタや炒め物など、加熱調理に向いている。
【ケールの下処理】基本は洗うだけ!
ケールは種類によって下処理が多少異なりますが、基本は洗うだけでOK。洗ったらベビーケールはそのまま、カーリーケール、コラードケールは食べやすい大きさにして調理します。
1 ため水で洗う
水を張ったボウルにケールを入れ、ふり洗いする。ざっと洗ったらザルにあげ、キッチンペーパーで水気をきる。
POINT
サラダに使う場合は、冷水で洗うと、葉がシャキッとする。
2 食べやすい大きさにちぎる
茎の太い部分は取りのぞき、食べやすい大きさに手でちぎるか、包丁でざく切りにする。
POINT
ベビーケールはやわらかいので、ちぎらず茎ごと食べてOK。取りのぞいたカーリーケール の茎は、細かく刻んでからスムージーに入れたり、炒めてふりかけにしたりしても。
苦味が気になるものは下ゆでしても!
ケールの苦味が気になる場合は下ゆでするといい。鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯に対して1%の重量の塩(湯1ℓに対して10gが目安)を入れ、ケールを30秒〜1分ゆでる。ゆで上がったら素早く冷水にとり、キッチンペーパーで水気を拭いて調理する。
【ケールの食べ方】生でも加熱しても美味しい!
【レシピ①】ケールのシーザーサラダ
ケールはサラダにすると、食材そのものの味わいを堪能できます。サラダにおすすめなのは葉がやわらかいベビーケールですが、カーリーケールの葉(茎をのぞいたもの)でも美味しくいただけます!
材料(2人分)
作り方
- トマトはくし形に切る。
- スライスベーコンは2cm幅に切り、フライパンでカリッとなるまで中火で炒める。
- 器にベビーケールを盛り、❶、❷、温泉卵をのせ、シーザードレッシングをかける。好みで粉チーズ、粗挽き黒こしょうをふる。
【レシピ②】ケールとバナナのスムージー
ケールといえば定番の使い方はこれ! スムージーにおすすめなのはカーリーケールですが、ベビーケールやゆでたコラードケールでも作れます。
材料(2人分)
作り方
- カーリーケールは手でちぎる(茎も入れてOK)。バナナは皮をむいて3等分にする。
- ミキサーにすべての材料を入れ、なめらかになるまで攪拌する。
【レシピ③】ケールと卵のオイスター炒め
ケールは油と相性がいいので、炒め物にするのもおすすめ! 加熱調理は、葉のしっかりしているコラードケールが向いていますが、カーリーケールでも作れます。ケールは焼き色が付いた方が美味しいので、「炒める」というより「焼く」イメージで調理しましょう。
材料(2人分)
- コラードケール…200g
- 卵…2個
- ごま油…大さじ1
A
- マヨネーズ…小さじ2
- オイスターソース…小さじ1
- 粗挽き黒こしょう…適量
作り方
- コラードケールは太い茎をのぞいてざく切りにする。
- ボウルに卵を割り入れ、塩少々(分量外)を加えて溶きほぐす。
- フライパンにごま油を入れて中火で熱し、❷をふんわりと炒め、半熟状になったらいったん取り出す。
- ❸のフライパンに❶を入れて中火にかけ、片面2分ずつ焼く。
- ❹にAを加えて混ぜたら❷を戻し入れ、さっと炒める。
- 器に盛り、好みで粗挽き黒こしょうをふる。
【ケールの保存】ゆでてから冷凍すれば1ヵ月長持ち!
ケールを食べきれず、余ってしまった場合は冷凍することも可能。下ゆでしてから冷凍すると、凍ったままスムージーなどに使えて便利!
【冷凍方法】
茎をのぞいて下ゆでしたケールの水気をしっかり絞り、1食分ずつラップで包む。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
※冷凍できるのは、カーリーケールやコラードケールなど加熱調理向きのケールのみ。ベビーケールなど生食向きのケールは冷凍には不向き。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま炒めたり、汁物に加えたりして加熱調理する。または冷蔵庫で50gにつき、3時間程度解凍し、水気を絞ってから和え物などに使っても。スムージーに使う場合は、凍ったままミキサーに入れればOK。