10〜11月頃に旬を迎えるハヤトウリ。サクサクとした食感とくせのない味わいで漬物、炒め物、スープなどに向いていますが、食べるには下処理をしてアクを抜く必要があります。そこで、今回はハヤトウリの下処理の方法や、ハヤトウリの定番レシピを野菜ソムリエの根本先生に教えてもらいました。冷蔵庫や冷凍庫での保存方法もあわせて紹介します。
【ハヤトウリの下処理】皮をむき、食べやすい大きさに切って水にさらす
皮をむいて縦に半分に切り、種をスプーンで取り除く。食べやすい大きさに切って水に10分ほどさらす。アクが苦手な人は、塩もみや塩ゆでをしてもよい。
POINT
下処理前のハヤトウリを素手でさわると手が荒れやすいので、手袋をするとよい。また、皮をむく際にへこんだ部分に残る皮は、完全にむかなくても食べられる。
【レシピ①】ハヤトウリの浅漬け
浅漬けはハヤトウリの定番の食べ方で、箸休めにぴったり。調味料を揉み込んだら10分置くだけで完成します。大葉の葉を加えることでさわやかな風味を添えることができます。
材料(4人分)
- ハヤトウリ…1個(200g)
- 塩…小さじ1/2
A
- 白だし…小さじ1
- 塩昆布…小さじ2
- 赤唐辛子(輪切り)…1/2本
- 大葉の細切り…2枚分(あれば)
作り方
- ハヤトウリは皮をむいて縦に半分に切り、種をスプーンで取り除いてから、更に縦に半分にカットして、4mm厚さの薄切りにする。
- ボウルに❶を入れ、塩をふって揉み込み、約10分置き、水にさらして水気を切る。
- 保存袋に❷、Aを入れて揉み込み、約10分置いて完成。
【レシピ②】ハヤトウリと豚ひき肉の炒め物
ハヤトウリは油との相性がよいので、炒め物にするのもおすすめ。豚ひき肉とあわせることで、ボリューム感のあるおかずになります。
材料(4人分)
作り方
- ハヤトウリは皮をむいて縦に半分に切り、種をスプーンで取り除いてから、更に縦に半分にカットして、3cm角に切り、水に10分さらす。
- フライパンに油をひき、豚ひき肉、ハヤトウリの順で軽く炒め、水・砂糖・みりんを加えてふたをし、中火で約5分煮る。
- ❷に醤油、水溶き片栗粉を加えて約1分煮る。
- 器に盛り、白髪ねぎをのせる。
【レシピ③】ハヤトウリとウインナーの卵スープ
ハヤトウリは、冬瓜のようにスープに加えても美味しく食べられます。トロトロの食感が楽しめる、中華風の味付けのスープを紹介します。
材料(4人分)
- ハヤトウリ…1個(200g)
- ウインナー…4本
- 卵…1個
- 水…600ml
- 塩…少々
- 鶏ガラスープのもと…大さじ1/2
- 塩・こしょう…各少々
- ごま油…大さじ1/2
- 白いりごま…適宜
作り方
- ハヤトウリは皮をむいて縦に半分に切り、種をスプーンで取り除いてから、更に縦に半分にカットして、4mm厚さの薄切りにし、水にさらす。
- ウインナーはぶつ切りにする。
- 鍋にごま油、❶、❷、塩を入れて軽く炒め、水、鶏がらスープのもとを入れて、中火で約5分煮る。
- 具材に火が通ったら溶き卵をまわしかけ、塩・こしょうで味を調え、器に盛って白いりごまをふる。
ハヤトウリの冷蔵・冷凍保存方法
カットしたハヤトウリは冷蔵庫で1週間、丸ごとのままなら1ヵ月間保存が可能です。冷凍する場合は、塩ゆでしてから冷凍することで食感が悪くなることを避けられ、アクも抜けます。
【冷蔵方法】
カット済のハヤトウリはラップで包み、冷蔵庫の野菜室で1週間保存可能。丸ごとのハヤトウリはキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で1ヵ月保存可能。
【冷凍方法】
ハヤトウリを縦に4等分して、皮をむき、種を取り除いて、ゆで水に対して1%の塩で2分塩ゆでする。粗熱をとり、水気をとってラップで包み冷凍用保存袋に入れ、冷凍する(冷凍で約1ヵ月保存可能)。
【解凍方法】
凍ったハヤトウリを冷凍用保存袋から出し、食べやすい大きさに切って、凍ったまま炒め物やスープなどに加えて加熱調理する。