韓国料理の定番おかず、チャプチェの人気のレシピを紹介します。簡単に本格的な味わいにするポイントは、韓国春雨を使うこと! 本場韓国では、肉は牛肉で作ることが多いですが、豚肉でもおいしくできます。料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。
韓国春雨を使うと本格的な味わいに!
春雨には原料によって、韓国春雨、中国春雨、国産春雨、など種類があります。
韓国春雨はさつまいものデンプンが原料。「タンミョン」とも呼ばれ、太くもちもちとしていて、食べ応えがあります。
中国春雨は緑豆(りょくとう/もやしの原料になる豆)のデンプンから作られ、「緑豆春雨」とも呼ばれます。コシがあって崩れにくいので、スープなどに利用されます。
国産春雨はじゃがいもやさつまいものデンプンが原料。冷めてもかたくなりにくく味の馴染みがよいので、サラダなどに適しています。
チャプチェは韓国春雨で作るとぐっと本場の味に近づくので、ぜひスーパーなどで探してみて。用意できないときは、中国春雨や国産春雨よりも、しらたきで代用するのがおすすめです。
簡単だけど本格派! 基本のチャプチェレシピ
野菜の彩りが鮮やかなチャプチェの作り方を紹介します。春雨・野菜・肉をそれぞれ調理してから最後に和える、本格派の味に仕上がるレシピです。
〈材料(2人分)〉
- 韓国春雨(乾燥)…100g ※しらたきで代用する場合は300g
- 玉ねぎ…1/2個
- にんじん…1/4本
- しいたけ(石づきを除く)…2枚
- ピーマン…1個
- 赤ピーマン…1個 ※パプリカ(赤)でも可
- 塩・こしょう…各少々
- すりごま(白)…大さじ1
- 豚バラ薄切り肉…150g
- 焼き肉のたれ…大さじ1と1/2
- サラダ油…小さじ3
A
- 醤油…大さじ1
- 砂糖…大さじ1
- ごま油…小さじ2
〈作り方〉
1 韓国春雨を水で戻す
金属製のバットまたはボウルに春雨を入れ、かぶるくらいの水(分量外)を加えて約20分置いておく。
〈POINT〉
袋に戻し時間が記載されている場合は、その通りに戻す。
2 野菜を切る
玉ねぎ・しいたけは薄切り、にんじん・ピーマン・赤ピーマンは4mm幅の細切りにする。
〈POINT〉
野菜の大きさをそろえると食べやすく、見栄えもよくなる。
3 豚肉を切る
豚肉は2cm幅に切る。
4 野菜を炒める
フライパンにサラダ油小さじ2を入れて中火で熱し、2を加えて炒める。しんなりしたら塩・こしょうで調味する。取り出してすりごま(白)をふりかけ、冷ましておく。
5 豚肉を炒める
4のフライパンにサラダ油小さじ1を加えて中火で熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったら焼き肉のたれを加えて調味し、取り出して冷ましておく。
6 春雨をゆでる
鍋にたっぷりの湯を沸かし、春雨を約7分ゆでる。ザルにあげ、食べやすいようにキッチンばさみで2~3ヵ所をざっくりと切り、しっかり水気をきる。
〈POINT〉
春雨の袋にゆで時間が表示されている場合は、その通りにゆでる。しらたきで代用する場合は、さっとゆでて温まったら水気をきる。
7 春雨をAで和える
大きめのボウルにAを入れ、熱いうちに6を加えて和える。ごま油を加えてさっと和え、冷ましておく。
〈POINT〉
春雨が熱いうちに調味すると味がしみ込む(しらたきの場合も同様)。次の工程ですべての具材を加えて和えるので、大きめのボウルを使うとよい。
8 すべての具材を和える
7のボウルに4・5を加えて和える。
9 器に盛ったら完成!
器に盛ったら、チャプチェの完成!
【チャプチェの保存】冷凍作り置き可能!
韓国春雨を使ったチャプチェは冷凍保存が可能です。余ったら冷凍しておけば、解凍するだけで食べられて便利です! しらたきを使用した場合は、冷蔵保存のみ可能です(冷蔵庫で3~4日程度保存可能)。
【冷凍方法】
粗熱がとれたチャプチェを1食分(約200g)ずつ冷凍用保存容器に入れる。ふたをして冷凍庫で保存する。3~4週間程度保存可能。
【解凍方法/温め方】
食べるときは冷凍用保存容器のふたをずらして、電子レンジ(500W)で1食分につき3分加熱したら取り出してさっと混ぜ、さらに1分30秒加熱する。