それは、素材から引き出された味を感じ分ける繊細さだと思う。
人工的に作られた味と、素材そのものの味の区別がつかなくなったら、
日本の食卓はとても大切な何かを失うに違いない。
繊細に感じ分ける、ほんの少しの差。
それが、人々の心をどれほど豊かにしてくれることだろう。
だからニチレイは、その差にこだわる。そこに惜しみなく手間をかける。
美味しさの決め手となるブイヨンは、
素材からじっくり煮込んで一からつくり、アクを丁寧に取り除く。
春巻は、パリッとした食感を出すために、皮を巻く力加減にまでこだわる。
炒飯は、パラパラになるようにしっかり炒める。焼豚から自分たちでつくり、
その煮汁も大事な隠し味としてつかう。
同じ素材でも、産地や季節の違いがあらわれるような料理を工夫する。
ニチレイは、一人ぶんの料理を丁寧につくるのと同じ思いで、
百万人ぶんをつくる厨房だ。
家庭にあるもので、一つひとつ手間ひまかけて、
料理の基本の工程を忠実に再現する。
そして、素材本来の味と、できたての美味しさを閉じ込めて、
そのまま家庭にお届けするために冷凍する。
ニチレイは、今日も、ほんの少しの差にこだわり続ける。
心からホッとする料理を、日本中の食卓にのせるために。