お弁当に朝食にと大活躍する卵焼き。専用の卵焼き器がないと作れないと思っていませんか? 実は丸いフライパンでも簡単に作れるんです。そこで今回は料理研究家の吉田瑞子先生に、フライパンで上手に卵焼きを作る方法を教えてもらいました。さらに電子レンジを使った卵焼きの作り方もあわせて紹介します。
フライパンでもここまできれいに巻ける!
実際にフライパンで作った卵焼きがこちら! 形もきちんと四角く成形されていて、フライパンで作ったとは思えない出来栄え! 卵の焼けたいい香りが食欲をそそります。ひと口食べると、甘みが口いっぱいに広がり、ふわふわの食感が美味!
フライパンを使った卵焼きレシピ
今回紹介する作り方は、フライパンの大きさも卵の個数も自由。成形するとき横幅を調整すればいいだけなので、卵1個から作れるお手軽レシピです。
使用する道具はフライパン、フライ返し、菜箸の3つ。特にフライ返しは、卵焼きを整形するときにかかせない。
材料(2人分)
- 卵…2個
- 砂糖…大さじ1と1/2
- 塩…少々
- サラダ油…小さじ2
※今回は少し甘めの卵焼きですが、味付けはお好みでOKです。
焼き方
1 卵を溶く
ボウルに卵を割り入れて菜箸でしっかり溶きほぐす。砂糖、塩を加えてよく混ぜる。
「卵は泡立てないよう、卵白を切るようにほぐします」(吉田先生)。
2 フライパンにサラダ油を入れて中火にかける
フライパンに油を入れて中火にかけたら、フライパンを大きく動かして油をなじませる。
「油は少し多めに使用するようにしましょう」(吉田先生)。
3 よく熱したフライパンに1の卵液を一気に加える
フライパンをよく熱したら、卵液の全量を流し入れる。
「よく熱した油に卵を加えることで、ふっくらとした仕上がりになります」(吉田先生)。
4 菜箸で大きくかき混ぜる
すぐに菜箸で混ぜ、半熟のスクランブルエッグを作る。
「全体を菜箸でかき混ぜて、加熱ムラをなくします」(吉田先生)。
5 フライパンの中央に長方形になるように卵を寄せる
卵が半熟状になったら素早くフライ返しに持ち替え、左右の両はしを軽く寄せて、長方形になるように形をととのえる。
6 奥側から手前に巻いて成形する
「長方形に成形したらすぐにフライパンを手前に傾けながらくるくる巻くと作業しやすいでしょう。巻いた部分を手前に落とすイメージで、巻き込んでいきます」(吉田先生)。
7 卵の表面を焼き固める
巻き終わりを下にして軽く焼く。裏返してさらにさっと焼き、表面を焼きかためる。
「お弁当に入れる場合は、さいごに弱火にしてじっくりと焼き、しっかり中まで火を通しましょう」(吉田先生)。
8 フライパンから取り出して粗熱をとる
フライパンから卵焼きを取り出し、粗熱をとる。
形をととのえたい場合は、キッチンペーパーで包み、その上からラップで包む。※火傷に注意する。
「そのままでも問題ないですが、焼いてすぐに卵焼きをキッチンペーパーとラップで包み、手で形をととのえると、よりきれいな仕上がりになります」(吉田先生)
9 食べやすい大きさに切る
食べやすい大きさにカットすれば卵焼きの完成。
「フライパンでも、きれいに巻けて四角く形がととのった卵焼きを作ることが可能。とっても簡単なので、ぜひ、試してみてください」(吉田先生)。
【番外編】レンジでも簡単に卵焼きが作れる!
卵焼き器がない場合は、電子レンジで卵焼きを作ることも可能。耐熱容器ひとつでできるので洗い物が少なくてすみます。レンジで作った卵焼きはしっとりした食感が特徴。焼いていないので、香ばしさはないですが、全体的にやさしい味わいに。卵は破裂しやすいので、様子を見ながら数10秒ずつ慎重に加熱するとよいでしょう。
材料(10cm四方の耐熱容器1個分)
- 卵…2個
- 砂糖…大さじ1と1/2
- 塩…少々
作り方
❶ 耐熱容器に卵を割り入れて菜箸で溶きほぐし、砂糖、塩を加えて混ぜる。
❷ ラップをせずに電子レンジ(600W)で1分20秒加熱する。
❸ 一度取り出してフライ返しで上下を返す。
※返しにくかったら器に一度取り出してから裏返して、耐熱容器に戻してもOK。
❹ ラップをせずに電子レンジでさらに30秒加熱する。
❺ そのまましばらく置いて粗熱をとり、容器から取り出して食べやすい大きさに切ったら完成。
卵焼きは冷凍できます!
余った卵焼きは冷凍しておくと便利。1食分ずつ冷凍しておけば、毎日のお弁当作りに大助かり! 冷凍庫で2週間ほど保存可能。
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