つるむらさきは7月ごろから出回る夏の緑黄色野菜ですが、食べ方がわからない人も多いのでは? 野菜ソムリエプロの根本早苗先生に、つるむらさきの正しいゆで方から美味しい食べ方までを教えてもらいました。使いやすい冷凍方法も紹介します。
つるむらさきはアクが強いので下ゆで必須!
つるむらさきはアクが強く、山菜のような「えぐみ」がほのかにあるので、まず下ゆでしましょう。ゆでて刻むとモロヘイヤのようにネバネバします。葉だけでなく、太い茎もやわらかいので、余すところなく食べられます。
【つるむらさきのゆで方】フライパンで1分でOK!
フライパンを使えば、茎と葉を切り分けずに丸ごとゆでられます。
1 つるむらさきを水で洗う
根元から葉先まで水で洗い、しっかりと汚れを落とす。
2 フライパンに湯を沸かし、塩を入れて、つるむらさきを片面30秒ずつゆでる
26㎝以上のフライパンに湯を沸かし、つるむらさきを入れる。30秒ゆで、裏返してさらに30秒ゆでる。つるむらさき1袋(120g)に対して湯500㎖、塩10gが目安。
POINT
つるむらさきの茎は太いもののやわらかいので、葉と一緒に一気にゆでることができる。
3 つるむらさきを冷水にとり、ざるにあげて、水気をしぼる
つるむらさきを氷水にさっとさらすことで色止めでき、鮮やかな緑色を保てる。水気をしっかり絞ってまな板にあげる。
POINT
水気を絞るときは、茎から葉先まで数回に分けてギュッと絞る。
4 つるむらさきの茎の端を切り落とす
端を切り落としたら、食べやすいサイズにカットして、ごま和えやスープ、炒め物などいろいろな料理に使える。
※冷凍方法は記事末尾で紹介しています。
つるむらさきの美味しい食べ方3レシピ
つるむらさきは山菜のような「えぐみ」がほのかにあるため、香りや風味がしっかりしている食材(ごま、納豆、オイスターソースなど)と組み合わせればさらに美味しくなります。つるむらさきは下ゆでしたものを使います。
【つるむらさきのごま和え】レシピ
風味の強いつるむらさきは、ごまをたっぷり効かせて香ばしく仕上げて。
材料(2人分)
- つるむらさき…1束(120g) ※下ゆでしたもの
A
- すりごま(白)…30g
- みりん…大さじ1
- 醤油…小さじ2
- 砂糖…小さじ1
作り方
- つるむらさきは約5cmの長さに切り、水気を絞る。
- ボウルにAを入れて混ぜ、❶を加えて和える。
【つるむらさきと納豆のネバネバスープ】レシピ
ネバネバ食材の納豆を合わせた、のどごしのよいスープ。生姜とごま油で香り豊かに。
材料(2人分)
- つるむらさき…1束(120g) ※下ゆでしたもの
- 納豆…1パック(40g)
- 水…300ml
A
- 顆粒鶏がらスープの素…小さじ1
- 生姜(すりおろし)…小さじ1 ※チューブ可
- いりごま(白)…小さじ1
- 塩・こしょう…各少々
- ごま油…適宜
作り方
- つるむらさきは約1cmの長さに切る。
- 鍋に❶、水、Aを入れて沸騰させ、塩・こしょうで味をととのえて火を止め、納豆を加えて混ぜる。
- 器に盛り、ごま油を加える。
【つるむらさきと桜えびのオイスターソース炒め】レシピ
香り豊かな桜えびと一緒に、濃厚な旨みのオイスターソースでサッと炒めるだけ。ごはんが進む味です。
材料(2人分)
A
- オイスターソース…大さじ1
- 醤油…大さじ1/2
作り方
- つるむらさきは約5cmの長さに切る。
- フライパンにごま油を熱し、にんにく、生姜、桜えびを炒める。
- 香りが出たら、つるむらさき、Aを加え、強火で水分を飛ばすように炒め、塩・こしょうで味をととのえる。
【つるむらさきの冷凍】下ゆでしておけば便利!
下ゆでしたつるむらさきを冷凍しておくと、使いたいときにすぐに使えます。冷凍庫で約1ヵ月保存可能です。
【冷凍方法】
ゆでてしっかり水気を絞ったつるむらさきを約5㎝の長さに切り、1食分(約40g)ずつに小分けしてラップで包む。冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する。約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
凍ったままスープや炒め物などに入れて加熱調理する。小口切りやみじん切りにするときは、冷凍庫から出して3分程度置くと切りやすくなる。そのまま和え物にする場合は、ラップをしたまま耐熱容器にのせ、電子レンジ(600W)で30秒強加熱して解凍する。