切り干し大根は、煮物にして冷凍しておくと、お弁当のおかずにも使いやすくて便利。また、水で戻した状態で冷凍しておくと、戻す時間が短縮でき、時間がないときでも料理にすぐに使えるのでおすすめです。料理研究家の吉田瑞子先生に、切り干し大根の煮物と水で戻した状態、それぞれの冷凍保存方法を教えてもらいました。
【切り干し大根の冷凍①】煮物の冷凍は、お弁当で自然解凍OK
切り干し大根の煮物は、おかずカップに入れて小分けで冷凍しておくと、お弁当に便利。凍った状態でお弁当に詰めても、自然解凍で食べられます。冷凍で約1ヵ月保存可能。
【冷凍方法】
1 煮物をおかずカップに入れる
おかずカップは、電子レンジで解凍する場合も想定して、耐熱性が高いシリコンカップがおすすめ(電子レンジ加熱NGのアルミカップを使った保存は避ける)。
POINT
切り干し大根と一緒に煮る野菜は、冷凍しても食感の変化が少ない、にんじんやホウレン草、いんげんなどがおすすめ。野菜以外では、油揚げやちくわなどもおすすめ。だしも出て美味しくなる。
2 冷凍用保存容器に入れる
おかずカップに入れた煮物を冷凍用保存容器に入れてふたをし、冷凍する。冷凍保存期間は約1ヵ月。
【解凍方法】
お弁当に詰める場合は、自然解凍でOK。すぐに食べる場合はラップをかけて、おかずカップ1個あたり、電子レンジ(500W)で約50秒加熱して解凍する。
※お弁当に詰める他の食材も清潔な状態で作り、全て冷めてから詰める。心配な場合は、シリコンカップごと1度電子レンジで熱くなるまで加熱し、その後十分冷ましてから詰める。
【切り干し大根の冷凍②】戻してから冷凍で煮物以外にも活用!
切り干し大根は水で戻すのに20分ほど時間がかかります。あらかじめ水で戻してから冷凍しておくと、電子レンジで解凍してすぐに使えるので便利。
【冷凍方法】
1 水に浸して戻す
切り干し大根の戻し時間は、100gあたり約20分が目安(詳細な戻し時間は商品のパッケージなどに記載の情報に合わせる)。
2 しっかり絞って水気を取る
水から上げた切り干し大根をキッチンペーパーで包み、手でしっかりと絞って水気を取りのぞく。
POINT
キッチンペーパーを使うと、素材がこぼれにくく、水分をしっかり取ることができる。
3 冷凍用保存袋に入れる
水で戻した切り干し大根は、ラップに包んでから冷凍用保存袋に入れる。金属製のバットにのせ、冷凍庫へ入れて急速冷凍する。冷凍保存期間は約1ヵ月。
POINT
乾燥の切り干し大根50gを戻して水気を切ると約200gになる。大体100gずつに分けてラップでまとめておくと、1食分ずつ使いやすい。このあと紹介するアレンジレシピの1回量(2人分)も100g。
【解凍方法】
サラダなど生食で活用する場合は、500Wの電子レンジで2分30秒(100gの場合)加熱する。火を通す料理に活用する場合は、500Wの電子レンジで1分30秒(100gの場合)加熱する。
【食べ方例①】切り干し大根とツナのサラダレシピ
煮物のイメージが強い切り干し大根ですが、サラダにするとしゃきっとした食感が楽しい一品に。冷蔵庫に野菜が少ないときにもサラダが作れて便利。
材料(2人分)
A
- マヨネーズ…大さじ3
- 塩・こしょう…各少量
- 赤唐辛子輪切り…1本分
作り方
- 切り干し大根は、電子レンジ(500W)で2分30秒加熱して解凍する。常温まで冷ましたら、キッチンペーパーで包み、手で絞って水気を取る。
- 玉ねぎは薄切りにする。三つ葉は約2cmの長さに切る。三つ葉の葉先は、少量を飾り用に取りわけておく。
- ボウルに❶❷を入れ、汁気を切ったツナとコーンを混ぜる。
- Aを加えて和えたら、皿に盛り付け、❷で取りわけておいた三つ葉の葉先を飾る。
【食べ方例②】切り干し大根とほうれん草のスペインオムレツレシピ
切り干し大根は「野菜のひとつ」として考えると、料理の具材が足りないときやボリュームを出したいときなどに重宝します。洋風メニューにも相性ぴったり。ベーコンとも好相性です。
材料(2人分)
作り方
- 切り干し大根は、電子レンジ(500W)で1分30秒加熱して、常温まで解凍する。キッチンペーパーで包み、手で絞って水気を取る。塩・こしょうを少量加えて下味をつけておく。
- 角切りベーコン、玉ねぎ、赤パプリカは1cm角に切る。ほうれん草はゆでてから、1cm長さに切る。
- 卵は溶きほぐし、塩・こしょう、❶❷を加え混ぜる。
- フライパンにオリーブ油を熱した中に❸を流し入れ、手早く混ぜて少し待つ。表面が乾いてきたら、皿を使ってひっくり返し、裏側も焼く。
- 食べやすく切りわけ、トマトケチャップをかけていただく。