大根は上部が甘く、下部にいくにつれて辛くなるなど、部位によって味が変わる野菜です。今回は、部位別の特徴とおすすめの使い方を、野菜ソムリエプロの根本早苗先生が解説。「どこの部位から使うといいの?」「大根おろしに最適な部位は?」など、気になる疑問にもお答えします!
【大根の部位の特徴】上部は甘く、下部は辛みが強い
大根は上部・真ん中・下部と3つの部位に分けられます。それぞれに最適な調理方法で、各部位の特徴を楽しみましょう。
【上部】フレッシュさが際立つ「生」のままで!
上部のみずみずしさと甘みを楽しむためには、生のまま食べましょう。千切りの大根サラダや野菜スティックなどがおすすめです。
【真ん中】大根本来の味わいと食感を楽しもう
やわらかく、甘みと辛みのバランスがよいため、大根ステーキやおでんなど、大根そのままの食感や味を楽しめる料理がおすすめ。
【下部】水分量が少ない下部は、味がしみこみやすい!
下部は、水分量が少なく、調味料がなじみやすいのが特徴。漬物や照り煮などには下部を使うとよいでしょう。
【大根Q&A】気になる疑問をプロが解決!
Q.大根はどの部位から使う?
A.どの部位でも保存期間の差はありません。
上部は水分量が多く、下部よりも多少乾燥しやすいですが、保存期間にはさほど影響しません。用途に合ったところから使いましょう。
Q.葉付きの大根はどう保存する?
A.すぐに葉を切り落とし、根と分けて保存しましょう。
葉をつけたままにすると、葉が栄養や水分を吸ってしまいます。買ってきたらすぐに葉を切り落とし、根と分けて保存しましょう。
▼大根の葉と皮の美味しい食べ方はこちら。
大根の葉と皮の美味しい食べ方。【農家直伝】のリピートレシピ
Q.大根おろしに向く部位は?
A.上部。繊維に沿っておろすとマイルドに。
大根の部位の中でも甘い、上部を使うのがおすすめ。おろしやすいよう大根を縦に切り、断面をおろし金に当て、繊維に沿っておろしましょう。また、辛み成分は揮発性のため、おろしてから少し時間をおくと、さらに辛みを抑えることができます。
辛め派は、下部を使い、繊維を壊すようにおろすと◎
辛い大根おろしがお好みの場合は、辛みの強い下部を使い、繊維に逆らっておろすのがポイント。大根を横にカットし、断面をおろし金に当てておろすと、辛み成分が生成されます。すりおろした直後が一番辛いので、食べる直前にすりおろしましょう。
▼大根は用途別にカットして冷凍保存しても便利です。冷凍方法はこちら。