いろいろな料理に使えるベーコンは、まとめ買いしておくと重宝します。ですが、一度開封してしまった場合は冷蔵庫で保存すると、すぐに悪くなりがち。そんなときは冷凍しておくのが賢い選択です! 今回はベーコンの冷凍方法と解凍方法を、食品の冷凍に詳しい料理研究家、吉田瑞子先生に聞きました。少量ずつ使えて便利なパラパラ冷凍の方法もお見逃しなく!
ベーコンは冷凍で約1ヵ月保存可能に!
開封済みのベーコンは、賞味期限に関係なくなるべく早めに食べきるのが基本。2〜3日以内が目安になりますが、冷凍すれば1ヵ月程度保存可能に。未開封のベーコンは冷蔵保存が基本ですが、ベーコンは製造方法によって賞味期限にばらつきがあるので、短いものは最初から冷凍保存するのも手。その際、未開封であればパックのまま冷凍してもいいですが、使うときに全量調理しないといけなくなるので、パックから取り出して小分けに冷凍するのがおすすめです。
【スライスベーコンの冷凍①】1枚ずつ小分け冷凍が便利!
ベーコンは重ねて冷凍するとくっついてはがしにくくなってしまいます。1枚ずつラップに並べて冷凍すれば、使いたい分だけ凍ったまま調理できるので、使い勝手抜群!
【冷凍方法】
1 ラップにベーコンを並べる
ラップを広げ、ベーコンを1枚ずつ、間隔を開けて並べる。
POINT
ハーフベーコンはそのまま、普通サイズのベーコンは半分の長さに切ってから並べると使いやすい。ラップ1枚につき、3〜4枚を目安にのせると、一度に使用する分だけ取り出せるのでおすすめ。
2 端から折りたたむ
端からパタンと折りたたみ、ぴったり包む。
3 冷凍用保存袋に入れる
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
凍ったままフライパンで焼くなどして加熱調理する。または冷蔵庫で自然解凍(40gにつき3時間)してから巻き物などの料理に使っても。
※急ぐ場合は、電子レンジ(200W)で40gにつき1分40秒加熱して、解凍してから使う。
ベーコンは凍ったまま切ることも可能!
冷凍したベーコンはそのまま切ることもできるので、ラップから取り出し、用途に応じてカットして。凍ったままスープや炒め物、パスタなどに加えて調理する。
【スライスベーコンの冷凍②】保存前に切っておく「パラパラ冷凍」が便利
必要な量だけパラパラと取り出せる、便利な保存方法です。カットしてから冷凍すれば、調理するとき、とってもラク!
【冷凍方法】
1 ベーコンを使いやすい大きさに切ってポリ袋に入れる
汎用性の高い、短冊切りがおすすめ。
POINT
ポリ袋の口を広げ、キッチンバサミで直接切りながら入れると簡単。
2 ポリ袋の口を結んで上下に振る
ポリ袋に空気を入れて袋の口を閉じ、上下に激しく数回振ってパラパラにする。
3 そのまま、冷凍する
空気を残した状態のまま、冷凍庫へ入れる。
4 冷凍庫に入れ、2〜3時間たったら再度上下に振る
ベーコンがほぼ凍ったタイミングで取り出して、再度上下に振ってパラパラにする。冷凍用保存袋に移し、空気を抜いて袋の口を閉じ冷凍庫へ。1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま炒め物やパスタ、スープなどに加えて調理する。少量ずつ使えるので、料理にちょい足ししたいとき、活躍する。
【ブロックベーコンの冷凍】角切りや厚切りベーコンも、小分け冷凍なら使いやすい!
ブロックベーコンはかたまりのまま冷凍すると、一度に全量使わないといけないので、使いやすい大きさに切ってからの冷凍がおすすめ。一度に使う分ずつ小分けに保存しましょう。市販の角切りベーコンや厚切りベーコンも1食分ずつの小分け保存がおすすめ!
1 使いやすい大きさに切る
用途に合わせて、ブロックベーコンを切る。特に調理法が決まってない場合は、切り方を変えて数種類保存しておくと便利。使用頻度の高い切り方は以下の3つ。
① 長さを半分にし、1cm厚さに切る
そのまま焼いてベーコンソテーに。サンドイッチに挟んでも。
② 4cm長さ×1cm厚さに切る
スープや煮込み料理におすすめ。
③ 1cm角の棒状に切る
カルボナーラなど、パスタにぴったり。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
1回に使う分ずつ、小分けにラップで包む。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま焼いたり、ゆでたりして加熱調理する。