冷凍牡蠣を使えば旬の時期以外でも牡蠣料理が楽しめます。フライにするなら半解凍状態で調理するのがおすすめ。冷凍牡蠣を使って美味しくフライを作るコツを料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。あわせて冷凍牡蠣フライの上手な揚げ方も解説します!
冷凍牡蠣を使って、さっくりジューシーな牡蠣フライを作るコツ
② 半解凍状態で調理すること!
③ 弱火→強火で揚げること!
牡蠣は真水よりも、塩水で解凍した方が、身が縮まずプリプリに仕上がるのでおすすめ。完全に解凍してしまうと旨みが逃げるので、半解凍状態で調理するようにしましょう。揚げる際は、中心まで火が通る前に衣が焦げてしまわないよう、弱火でじっくり揚げてから、仕上げに強火でカリッとさせるのがポイント。
冷凍牡蠣を使ったフライの作り方
材料(2人分)
- 冷凍牡蠣…10個
- こしょう…少々
- 小麦粉…適量
- 溶き卵…1個分
- 生パン粉(なければ乾燥パン粉でも可)…2カップ
- 揚げ油…適量
【作り方】
1 冷凍牡蠣を半解凍する
使う分だけ牡蠣を取り出し、濃度3%の塩水(分量外・水1000mlに対し、塩30gが目安)に3分ほど浸して解凍する。
POINT
牡蠣は、海水と同じくらいの塩分濃度の水に浸けることで、縮まずプリプリの食感になる。
2 キッチンペーパーで水気を拭き取る
余分な水分は油ハネの原因になるので、キッチンペーパーでしっかり拭き取る。
3 バットに並べ、こしょうをふる
牡蠣にこしょうで下味を付ける。
POINT
あらかじめ塩水につけているので、塩をふる必要はない。
4 小麦粉、溶き卵の順に衣を付ける
牡蠣に小麦粉をまんべんなくまぶし、余分な粉ははたいて落とす。卵白のコシを切るようにしっかり溶いた卵に、牡蠣をくぐらせる。
5 パン粉をまぶす
4の牡蠣にパン粉をたっぷりまぶし、軽く押さえてしっかり付ける。
POINT
パン粉は生パン粉がおすすめ。牡蠣に付きやすく、サクッと仕上がる。
6 160℃に熱した揚げ油で揚げる
フライパンに揚げ油を深さ1.5〜2㎝入れて160℃(菜箸を入れて箸先から小さい泡が出る程度)に熱する。5の牡蠣フライ半量を入れ、弱火で揚げ焼きにする。
POINT
160℃ぐらいの低めの温度でじっくり揚げることで、中までしっかり解凍される。
7 2分30秒後に裏返し、中火→強火でカリッと揚げる
2分30秒ほど経ったら裏返し、中火にしてさらに1分30秒ほど、揚げ焼きする。仕上げに強火にして上下を返し、きつね色になったら網付きバットに取り出す。同様に残りの牡蠣フライも揚げる。
POINT
網付きバットにそのまま2分ほど置けば、衣の中で牡蠣の身が蒸されて、余熱で火が通る。
【番外編】冷凍牡蠣フライの上手な揚げ方
市販の冷凍牡蠣フライを揚げると、衣は焦げているのに中心は冷たいまま、という経験がある人も多いのでは? 冷凍牡蠣フライを上手に揚げるコツは、低温の油&弱火で揚げて、仕上げに強火でカリッとさせること。フライパンで手軽に中心までしっかり加熱できる、吉田先生おすすめの方法を紹介します。
【作り方】
1 160℃に熱した揚げ油に牡蠣フライを入れる
フライパンに揚げ油を深さ1.5〜2㎝入れて160℃(菜箸を入れて箸先から小さい泡が出る程度)に熱する。凍ったままの牡蠣フライを入れ、弱火で揚げ焼きにする。
2 3分後に裏返し、中火→強火でカリッと揚げる
3分ほど経ったら裏返し、中火にしてさらに1分30秒ほど、揚げ焼きする。仕上げに強火にして上下を返し、きつね色になったら網付きバットに取り出す。
3 油を切ってから網付きバットに取り、余熱で火を通す
そのまま2分ほど置いて、余熱で火を通す。
■こちらもチェック!