スーパーなどで年間を通して手に入りやすいオレンジ。程よい甘みと酸味で子どもから大人まで世代を問わず、食べやすいと人気です。今回は、オレンジの食べ方、切り方を野菜ソムリエの根本早苗先生に教えてもらいました。3通りの方法があるので、目的やシーンによって使い分けられます!
【オレンジの切り方①】手軽なのは斜めにくし切りのスマイルカット!
オレンジのポピュラーな食べ方。斜めにくし切りにすることで、ニッコリ笑ったような形になることから、「スマイルカット」とも呼ばれています。
【切り方】
1 オレンジを半分に切る
オレンジは皮をよく洗ってから水気を拭き取り、ヘタを横にしてまな板に置き、半分に切る。
2 さらに半分に切る
断面を下にしてまな板に置き、さらに縦半分に切る。
3 さらに斜めに包丁を入れて半分に切る
さらに斜めに包丁を入れ、放射状に8等分に切る。
4 果肉と皮の間に切り込みを入れる
食べやすいよう、皮と果肉の間に包丁を入れ、半分程度切り込みを入れる。
【オレンジの切り方②】ケーキなどに使うときはカルチェに!
柑橘類の果肉を房から取ることをフランス語で「カルチェ」と言います。パティスリーなどのスイーツのトッピングに使われる、薄皮まで丁寧に取り除く方法です。
【切り方】
1 オレンジの上下を切り落とす
オレンジは皮をよく洗ってから水気を拭き取り、上下(ヘタとお尻の部分)を5mm〜1cm切り落とす。
POINT
果肉がやや見えるまで、切り落としてOK。
2 包丁で皮を薄皮ごとむく
オレンジをまな板に立てて置き、包丁で皮をそぎ落とすように切っていく。
POINT
手で持つと果汁が出やすいので、必ずまな板の上で。白い部分が残らないよう、皮は厚めに切ってOK。
3 薄皮から果肉をひと房ずつ取り出す
オレンジを手で持ち、果肉に沿ってⅤ字型に包丁を入れ、ひと房ずつ果肉を取り出す。
POINT
残った薄皮にも果汁が残っている。搾り出してジュースとして飲んだり、ドレッシングに入れたりするなど捨てずに活用して。
【オレンジの切り方③】皮を器にすると、おしゃれで食べやすい!
見た目華やかで、食べやすい切り方です。オレンジは半分に切って、食べやすい大きさにカットするだけなので、意外と簡単! パーティーなどにもおすすめです。
【切り方】
1 オレンジの上下を切り落とす
オレンジは皮をよく洗ってから水気を拭き取り、上下(ヘタとお尻の部分)を5mmほど切り落とす。
POINT
切り落とした部分は、後で使うので捨てずに取っておく。
2 横半分に切る
ヘタを横にしてまな板に置き、半分に切る。
3 包丁を1周し、中身を切り抜く
皮と果肉の間に包丁を入れ、1周して中身を切り抜き、皮の「輪」を残す。
4 食べやすい大きさに切る
切り抜いた果肉の部分を、ひと口大に切る。
POINT
中心部の白いワタは切り落とし、種は除いた方が食べやすい。
5 皮で器を作り、果肉を盛る
①の切り落とした皮を③の切り抜き終わった皮の輪に入れて「底」にすると、皮の器ができる。中に④の果肉を盛り付けたら完成。
お弁当には小さくカットしてから詰めるのがオススメ!
色がきれいなオレンジをお弁当に入れると、彩りが良く華やかになります。お弁当に詰める際は、【オレンジの切り方③】の方法で小さくカットし、シリコンカップなどに入れるのがおすすめ。ピックやフォークでそのまま刺して食べられます。
【オレンジの保存】果肉の状態にしてから冷凍を
余ったオレンジを冷凍する場合は、皮をむいてから保存しましょう。解凍後も食感が変わらず、フレッシュな美味しさをキープできるので便利。
【冷凍方法】
【オレンジの切り方②】で皮をむいた果肉をラップで重ならないように包み、冷凍用保存袋に入れる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
※薄皮はやや残るが、【オレンジの切り方①】や【オレンジの切り方③】で切ったオレンジを冷凍することも可能。①の場合は、皮と果肉の間に切り込みを入れて、半分程度で切り込みを止めずに、そのまま皮をむいてしまうといい。
【解凍方法/使い方】
冷蔵庫で自然解凍(100gにつき3時間ほどが目安)し、そのまま食べる。凍ったままヨーグルトや炭酸水、サワーなどに加えても美味しい。
■そのほかのフルーツの冷凍はこちら!