マーマレード作りって難易度が高く、手間暇かかるイメージがありませんか? でも実は、電子レンジで簡単に作ることができるんです! 今回は美味しい自家製マーマレードの作り方を、料理研究家の吉田瑞子先生に聞きました。
【マーマレードのレシピ】レンジで簡単!ほんのり苦味が美味しい
材料(作りやすい分量・できあがり約275g分)
- オレンジ(皮と薄皮、実を使用)…2個(実の使用部分約325g)※1
- 砂糖…130g(オレンジの使用部分の約40%量)
- レモン汁…大さじ2(レモン1個分)※2
※1オレンジは国産もしくは「ノーワックス」表記があるものを使うこと。オレンジの代わりに夏みかん、グレープフルーツ、ゆず、レモンなど好みの柑橘で作ってもOK。2種類の柑橘をブレンドしても美味しい。
※2レモン汁は生のレモンを搾って使うのがおすすめ。種を取っておき、オレンジの果肉と一緒に加熱すると、ジャムにとろみがつきやすくなる。
作り方
1 オレンジをよく洗う
手で表面をこすってよく洗う。
2 オレンジの皮をむく
オレンジは上下を切り落とし、6等分に切り込みを入れ、皮をむく。
3 皮を千切りにする
白いワタの部分を薄くそぎ、斜めに千切りにする。
POINT
白いワタはジャムの「とろみ」や「苦味」になる。苦味が好きな人はある程度残し、苦味が苦手な人はきれいに取り除いても。
4 オレンジの薄皮をむく
果肉のカーブに沿って包丁を動かし、薄皮をむく。
POINT
薄皮はジャムのとろみになるので、きれいに取り除かなくてOK。
5 果肉を取り出し、ざく切りにする
果肉の間の薄皮に沿ってⅤ字型に包丁を入れ、1房ずつ果肉を取り出し、ざく切りにする。
POINT
種が入っている場合があるが、捨てないこと。果肉と一緒に使うことでとろみが出る。
6 薄皮を搾る
工程5で残った薄皮を搾り、果汁を取る。
7 耐熱ボウルにオレンジの皮、水を入れ、電子レンジで加熱する
耐熱ボウルに工程3の皮、水3カップを入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で13分加熱する。
POINT
皮のアクを抜くため、まずは水と皮だけで加熱する。
8 ザルにあげてよく洗う
加熱後の皮をザルにあげ、流水でよく洗ってから水気をきる。
POINT
水気はザルでさっときるだけでOK。
9 耐熱ボウルにすべての材料を入れ、混ぜる
耐熱ボウルにすべての材料(皮・砂糖・レモン汁・果肉・薄皮から取ったオレンジ果汁・種)を入れ、ゴムべらで混ぜる。
POINT
レモンやオレンジの種は、このタイミングで一緒に加えて。
10 電子レンジで4分加熱する
ラップをせずに電子レンジで4分加熱する。
11 一度取り出して、アクを除く
スプーンなどでアクを除き、全体を混ぜる。
12 さらに15分加熱し、そのまま冷ます
ラップをせずに電子レンジでさらに15分加熱する。取り出してそのまま冷ます。
POINT
一緒に加熱した種は、冷ました後に取り除く。
ほんのり苦くて、甘酸っぱい!レンジだけで本格的!
レンジで作ったマーマレード。艶やかできれいな色味が食欲をそそります。そしてほんのり皮の苦味の中に、しっかりした甘さと爽やかな酸味が感じられ、とっても美味しい! レンジで作ったとは思えない本格的な味わいです。パンやヨーグルトにはもちろん、お菓子や肉料理などにも使えそう!
【マーマレードの保存】冷蔵庫で2週間、冷凍庫で1ヵ月保存可能
すぐに食べきる分は瓶に詰めて冷蔵保存を。残りは小分けにして冷凍しておくと、ちょっとずつ使えて便利。
【冷蔵方法】
熱湯消毒したガラス瓶にジャムを入れ、冷めたら冷蔵庫に入れる。冷蔵庫で約2週間保存可能。
【冷凍方法】
小さめの冷凍用保存容器に小分けにして入れる。ふたをして冷凍する。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
ジャムは糖度が高いため冷凍しても凍りにくく、冷凍庫から出したてでもすぐに食べられる。ただ冷たすぎると味を感じづらいので、冷蔵庫で30分ほど置いてから食べるとよい。
柑橘類の保存についてはこちら!