ホクホク食感が美味しい里芋の味噌汁。でも、ぬめりを取りのぞく必要があるなど、意外と下処理にはコツがいるもの。そこで、里芋の下処理の方法から味噌汁の作り方までを料理研究家の吉田先生が解説します。あわせて玉ねぎを入れたり、具沢山にしたりと、おすすめのアレンジレシピも取り上げます。
【里芋の味噌汁】基本レシピを下処理から丁寧に解説
基本の里芋の味噌汁のレシピを紹介します。里芋はあらかじめ塩で揉んで水で洗い、ぬめりをとることが大切。また、沸騰しただし汁で煮るのではなく、冷めた状態のだし汁から煮ることで、甘みを引き出せます。
<材料(2人分)>
<作り方>
1 里芋は皮をむく
里芋は水で洗ってから水気をキッチンペーパーで拭き取る。上下を切り落とし、側面を上から下に向かって里芋の丸みに沿ってむく。
里芋は水気が残っているとぬめりで滑りやすいので、しっかり拭き取ること。時間に余裕がある場合は、洗ってからザルにあげてしばらく置き、乾かしてからむくとぬめりが出にくい。
2 食べやすい大きさに切る
小さいサイズの里芋の場合は、切らずにそのままで。大きいサイズの場合は、斜め半分に切る。
3 塩で揉み、さっと洗う
ボウルに2を入れ、塩をふり、手で揉み込む。出てきたぬめりを水で洗い流し、ザルにあげる。
4 だし汁で煮る
鍋に冷めた状態のだし汁、3を入れて中火にかけ、煮立ったらアクをとり、弱火にして7〜8分煮る。
5 味噌を溶き入れる
里芋が竹串を刺してスーッと通るくらいやわらかくなったら火を止め、味噌を溶き入れる。
味噌は沸騰させると風味が飛んでしまうため、必ず火を止めてから加えること。
6 器に盛り、長ねぎをちらす
器に盛り、長ねぎをちらしたら里芋の味噌汁の完成。
【里芋の具沢山味噌汁のレシピ】
おかずにもなるボリュームたっぷりの一品。
<材料(2人分)>
- 里芋…2個(約180g)
- 塩…小さじ1
- 大根…1.5cm(約40g)
- にんじん…1/5本(約30g)
- こんにゃく(アク抜き済みのもの)…20g
- しめじ…30g
- 青ねぎ(小口切り)…2本分
- だし汁…2カップ ※水2カップに顆粒和風だしの素小さじ2/3を溶いたものでも可
- 味噌…大さじ2
<作り方>
- 里芋は皮をむいて1cm厚さの半月切りにし、塩で揉んでさっと洗う。
- 大根はいちょう切り、にんじんは半月切りにする。こんにゃくは短冊切りにする。しめじは石づきをのぞいて小房に分ける。
- 鍋にだし汁、❶を入れ、中火にかける。煮立ったら❷を加えてアクをとり、弱火にして5〜6分煮る。
- 里芋が竹串を刺してスーッと通るくらいやわらかくなったら火を止め、味噌を溶き入れる。
- 器に盛り、青ねぎをちらす。
【里芋と玉ねぎの味噌汁のレシピ】
玉ねぎの甘さが里芋の美味しさを引き立てる!
<材料(2人分)>
<作り方>
- 里芋は皮をむいて縦半分に切り、さらに長さを半分に切り、塩で揉んでさっと洗う。
- 玉ねぎは1cm厚さのくし型に切り、さらに長さを半分に切る。油揚げは短冊切りにする。
- 鍋にだし汁、❶を入れ、中火にかける。煮立ったら❷を加えてアクをとり、弱火にして7〜8分煮る。
- 里芋が竹串を刺してスーッと通るくらいやわらかくなったら火を止め、味噌を溶き入れる。
【里芋とわかめの味噌汁のレシピ】
定番だけどしみじみ美味しい!
<材料(2人分)>
<作り方>
- 里芋は皮をむいて1cm厚さの輪切りにし、塩で揉んでさっと洗う。
- わかめは水で戻し、水気をきる。長ねぎは1cm幅の斜め切りにする。
- 鍋にだし汁、❶を入れ、中火にかける。煮立ったらアクをとり、弱火にして5〜6分煮る。
- 里芋が竹串を刺してスーッと通るくらいやわらかくなったら長ねぎを加え、ひと煮し、わかめを加える。火を止め、味噌を溶き入れる。
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