人気の食材、アボカド。でも実は「キレイに切れない」「種を取るとき、包丁の扱いが危ない」など、切り方に自信がないという人は多いのでは?
そこで、種と皮を安全に取る方法から、ダイス切りや輪切りの方法まで、アボカドの正しい切り方を、野菜ソムリエの根本早苗先生に聞きました。
アボカドの種・皮の外し方ガイド(2つの方法)
【方法①】手で種を外す
1 種を避け、ぐるりと一周、皮に切れ目を入れる。アボカドを90度回転させ、同様に切れ目を入れる。
アボカドのヘタから見ると、十字に切れ目が入る。
2 切れ目をひねって種周りをゆるませ、身を離す。
3 さらに、もう一方の切れ目で実を離し、種を手で取る。
切れ目をひねって種周りをゆるませると、簡単に実が離れる。種は実の1/4にしか付いていないので、手で容易に取れる。
4 手で皮をむく。
【方法②】ピーラー、スプーンを使う
1 種を避け、ぐるりと一周、皮に切れ目を入れる。
2 切れ目をひねって種周りをゆるませ、実を離す。
3 ピーラーの刃を種に深く刺し、種を揺り動かして周りをゆるませてから取り出す。
ピーラーの刃を種に当て、種の皮を厚めにむくようにして深めに刺す。種を揺り動かして周りをゆるませ、種を持ち上げるようにして取り出す。ピーラーの刃の切れ味が悪いと種に引っ掛かりにくいことがあるので注意。
*ピーラーでうまくいかないときは、大きめのスプーンで種をくり抜いても。
4 手で皮をむく。
実が硬くむきづらいときは包丁やピーラーを使ってむくとよい。
アボカドの切り方ガイド(切り方4種類)
① スライスの方法
種と皮を取り、まな板に1/4個を縦に置き、好みの幅に切る。
※アボカドカッターを使う場合
皮むき、種取り、スライスができる専用カッター。カッターの刃で皮に一周切れ目を入れ、ひねって種をゆるませ、実を離す。種と実の間に刃先を差し込んで種を取り、刃の反対側を使ってすくうようにカットすれば完成。
② ダイス切りの方法
種と皮を取り、包丁の刃先で縦横に切れ目を入れる。
皮をむきながら、ボウルに実を入れる。
③ ペーストにする方法
ダイス切りにしたアボカドをポリ袋に入れ、手でもんでつぶしペーストにする。
④ 輪切りの方法
アボカドは種を避けて輪切りにする。
輪切りにしたアボカドを回すようにひねって種周りをゆるませ、実を離す。種は手で取るか、難しい場合は大きめのスプーンでくり抜く。
輪切りにしたアボカドは包丁などで切り込みを入れ、そこから手でむき取る。フライにしたり、穴に卵やチーズを入れてオーブンで焼いたりしても。
【アボカドの冷凍保存法】
アボカドはカットして冷凍しておくと、使いたいときにさっと使えて便利。サラダやおつまみなどの用途に合わせて、多様なカットのアボカドをストックしておきましょう。
- 切ったアボカドは、レモン汁や酢、オリーブ油などをまぶして褐変を防ぐ。
- 使いやすい分量でラップに包む。アボカド同士はなるべく密着させ、空気に触れる面を少なくすると褐変しにくい。
- 冷凍用保存袋に平らに入れ、空気を抜くように口を閉じる。ペーストの場合は①の後、ラップをしないでそのまま冷凍用保存袋に入れて口を閉じる。
- 金属製のバットにのせ、冷凍庫で冷凍する。1ヵ月程度保存可能。使うときは冷蔵庫で解凍する(または常温で自然解凍する)。※常温解凍の場合は、放置すると劣化につながるため注意する