みょうがは鮮度が落ちやすく、そのまま冷蔵庫に入れると2~3日で傷んでしまいます。そこで野菜ソムリエプロの根本先生が、みょうがを長持ちさせる方法を検証。鮮度をキープするキッチンペーパー+ポリ袋保存、生のまま1ヵ月もつ水浸け保存、さらに冷蔵保存や酢漬けまで、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
【みょうがの保存①】最も鮮度をキープできるのは「キッチンペーパー+野菜室」(10日)
【みょうがの保存②】生のまま長期保存できるのは「水に浸けて冷蔵」(1ヵ月)
【みょうがの保存③】長期保存できるのは「ラップに包んで冷凍」(2ヵ月)
【みょうがの保存④】使い勝手がいいのは「カットして冷凍」(2週間)
【番外編】「甘酢漬け」にして作り置きもあり!(2ヵ月)
【みょうがの保存①】最も鮮度をキープできるのは「キッチンペーパー+野菜室」(10日)
キッチンペーパー+ポリ袋で乾燥対策する方法。冷蔵庫の野菜室で10日程度保存可能です。
冷蔵方法
1 みょうがをよく洗う
みょうがはよく洗い、ぬめりの原因となる表面の汚れを落とす。みょうがの軸部分が傷んでいたら切り落とす。
2 濡らしたキッチンペーパーでみょうがを包む
キッチンペーパーを濡らして軽く絞り、みょうがを2~3個ずつまとめて包む。
3 ポリ袋に入れて野菜室で保存
ポリ袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫の野菜室で保存する。キッチンペーパーは2~3日に1回取り替える。
【検証】香り、食感、味も新鮮そのまま!
10日間冷蔵保存したみょうががこちら。見た目はもちろん、香りやシャキシャキとした食感も、保存前とほぼ同じ。みょうがの先や軸部分が少し傷むことがあるので、その場合は切り落としましょう。
【みょうがの保存②】生のまま長期保存できるのは「水に浸けて冷蔵」(1ヵ月)
水を入れた保存容器に浸ける方法。生のまま1ヵ月程度保存できます。
冷蔵方法
1 みょうがを洗う
みょうがはよく洗い、ぬめりの原因となる表面の汚れを落とす。みょうがの軸部分が傷んでいたら切り落とす。
2 保存容器にみょうがと水を入れて冷蔵保存
みょうがが入る大きさの保存容器や瓶にみょうがを入れ、ひたるくらいの水を入れて浸ける。容器のふたをしっかりと閉め、冷蔵庫の野菜室に保存する。みょうがを使う際、もしくは2日に1度を目安に水を取り替える。
【検証】やわらかくなるが、味わいはキープできる
みょうがが水分を含むため、少しやわらかくなります。香りも少し抜けますが、味わいはしっかりキープ。薬味に使う場合は、細かく切ったあとに水気を絞りましょう。
※写真は3週間後
【みょうがの保存③】長期保存できるのは「ラップに包んで冷凍」(2ヵ月)
みょうがをそのままラップで包んで冷凍庫で保存すれば、2ヵ月程度保存可能です。
冷凍方法
1 みょうがを洗って水気を拭き取る
みょうがはよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。みょうがの軸部分が傷んでいたら切り落とす。
2 1個ずつラップで包む
みょうがを1個ずつラップでぴったりと包む。
3 冷凍用保存袋に入れ、金属製バットにのせて冷凍する
まとめて冷凍用保存袋に入れてしっかり口を閉じ、金属製バットにのせて冷凍庫で保存する。冷凍庫で2ヵ月程度保存可能。
解凍方法
凍ったまま、食べやすく切って調理する。みょうがは中に隙間があるため、凍ったままでも切りやすい。カチカチに凍って切りづらい場合は、常温で4~5分置くと切りやすくなる。
【検証】解凍したみょうがは、加熱調理やピクルスにおすすめ!
解凍後のみょうがはやや水っぽくなるため、薬味ではなく味噌焼きなどの加熱調理に向いています。また、冷凍によって味がしみ込みやすくなるので、ピクルスにするのもおすすめ。
【みょうがの保存④】使い勝手がいいのは「カットして冷凍」(2週間)
食べやすく切ってから冷凍すると、そのまますぐに薬味として使えて便利です。冷凍庫で2週間程度保存可能。
冷凍方法
1 みょうがを小口切りや千切りにする
みょうがは洗ってキッチンペーパーで水気を拭き、小口切りや千切りにする。
2 小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
食べやすい量に分けてラップで包み、まとめて冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する。
解凍方法
凍ったまま、薬味や料理の具材に使う。
【検証】ほぐしやすく、すぐに使えて便利!
風味・食感はやや損なわれますが、必要な分だけすぐに使えるので便利。凍ったままそうめんなどにトッピングすると、ひんやり感が味わえるのでおすすめ。そのまま味噌汁に入れるなど、加熱調理にも向いています。
【番外編】「甘酢漬け」にして作り置きもあり!(2ヵ月)
甘酢漬けにしたみょうがは、冷蔵庫で2ヵ月程度保存可能です。
材料(作りやすい分量)
- みょうが…5~6本
【甘酢】
- 酢…100ml
- 砂糖…大さじ3~4
- 塩…少々
作り方/冷蔵方法
1 甘酢の材料を煮立てる
甘酢の材料を鍋に入れて火にかけ、ひと煮立ちしたら火を止め、粗熱を取る。
2 保存容器にみょうがと甘酢を入れて野菜室で保存
みょうがを洗って水気を拭き、保存容器や瓶に甘酢とともに入れる。容器のふたをしっかりと閉め、ひと晩以上漬ける。
【検証】保存期間が長くなるほど、甘酢がしっかり染み込む
みょうがの独特な苦みと、甘酢のさっぱり感が味わえる1品。保存期間が長くなるほど味がしっかりしみ込みます。細かく刻んでマヨネーズとあえてタルタルソース風にするのもおすすめです。