最近、スーパーの鮮魚コーナーでも見かけるようになった「モウカザメ」の切り身、実は低脂質で高タンパクなヘルシー食材なんです。白身魚や鶏肉のような味わいで、さまざまな料理に使えるスグレモノ。今回は料理研究家の吉田瑞子先生にモウカザメの定番レシピ3つを教えてもらいました。お弁当にも使えます!
「モウカザメ」ってどんな魚?
正式名は「ネズミザメ」。「カドザメ」「モロ」などとも呼ばれるサメの仲間です。やわらかい肉質とクセのない淡白な味わいが特徴で、白身魚のフライや煮付けとしてお惣菜などでもよく使われています。小骨がないので、子供でも食べやすいのも嬉しいポイント。
【モウカザメの下処理】基本的に下処理不要。臭みがあれば水洗いしよう
一般的にサメにはアンモニア臭があると言われていますが、モウカザメの切り身は新鮮なものならほとんど臭みがなく、下処理なしで調理できます。臭みがある場合は、さっと水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭き取りましょう。特に気になる場合は塩水(3%)に1時間浸けるとよいでしょう。
【モウカザメの食べ方】焼く・煮る・揚げる3レシピ
モウカザメの切り身は一般的な白身魚の切り身と同様、さまざまな料理に使えます。今回は手軽に作れるムニエル・煮付け・フライの3レシピをご紹介。
【焼く】しっとりやわらか!モウカザメのムニエル
材料(2人分)
- モウカザメの切り身…2枚(240~300g程)
- 塩…少々
- こしょう…少々
- 薄力粉…適量
- バター(焼き付け用/盛り付け用)…各小さじ2
- 付け合せ(あれば)
レモンの輪切り…2枚
レタス…2~3枚
ミニトマト…3個
作り方
- 切り身の両面に塩・こしょうをふる。
- ❶に薄力粉を全体に薄くまぶす。
- 熱したフライパンにバターを溶かし、❷の切り身を並べて入れ、中火で焼く。焼き色が付いたら裏返し、ふたして3~4分蒸し焼きにする。
- 皿に盛り付け、バター(盛り付け用)と輪切りレモンをのせ、レタス、半分に切ったミニトマトを添える。
【煮る】味がしみしみでごはんがすすむ! モウカザメの煮付け
材料(2人分)
- モウカザメの切り身…2枚(240~300g程)
- 生姜の薄切り…2~3枚
- ししとう…4本
- A
水…1カップ
酒…大さじ3
醤油…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1
作り方
- ししとうは包丁で側面に切り込みを入れる。
- 切り身は3等分のそぎ切りにする。
- 鍋にAと生姜を入れて煮立たせる。❷を並べて入れ、落しぶたして弱火で煮る。
- 途中、落しぶたを取り、煮汁を身にかけながら約15分煮る。❶のししとうを加えてひと煮する。
【揚げる】お弁当にもおすすめ!冷めても美味しいモウカザメのフライ
材料(2人分)
- モウカザメの切り身…2枚(240~300g程)
- 塩…少々
- こしょう…少々
- 薄力粉…適量
- 溶き卵…1個分
- パン粉…1カップ
- サラダ油…適量
- レモン…1/4個
- A(タルタルソース)市販のものでも可
玉ねぎのみじん切り…20g(約1/8個分)
きゅうりのピクルス…20g(約2本分)
ゆで卵のみじん切り…1/2個分
赤パプリカ…10g
パセリのみじん切り…大さじ1
マヨネーズ…大さじ4
塩…少々
コショウ…少々
作り方
- 切り身を2~3等分にそぎ切りにし、両面に塩・こしょうをふる。
- ❶の切り身全体に薄力粉をまぶし、ボウルにといた卵にくぐらせ、表面にパン粉を付ける。
- 揚げ鍋に2cmほどのサラダ油を入れて170℃に熱し、❷を揚げる。きつね色になったら取り出し油を切っておく。
- 皿に❸を盛り付け、お好みでAを混ぜ合わせたタルタルソースと、くし形に切ったレモンを添える。
【モウカザメの保存】冷凍庫で約2週間もつ
生の切り身を冷蔵する場合の保存期限は2~3日が目安ですが、冷凍なら2~3週間保存できます。
1 水気を拭き取り1切れずつラップに包む
キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取り、1切れずつぴったりとラップで包む。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ
冷凍用保存袋に入れ、金属製のバットの上に置いて冷凍する。2~3週間保存可能。
解凍方法
冷蔵庫で6時間程度置いて解凍。または保存袋ごと流水に当てて解凍し(詳しくはコチラ)、加熱調理する。