南国フルーツ・ドラゴンフルーツの切り方や食べ方、保存方法にいたるまでを野菜ソムリエ・根本早苗先生が徹底ガイド。あるものをちょい足しするだけで簡単に美味しさがアップする、冷凍テク&食べ方アイデアも必見です。
【どんな果物?】ドラゴンフルーツはアタリ・ハズレがあります
主なドラゴンフルーツの種類には、白い果肉でやさしい甘みの「ホワイトピタヤ(ホワイトドラゴン)」と赤い果肉で白より甘みのある「レッドピタヤ(レッドドラゴン)」があります。日本で流通しているドラゴンフルーツの多くは輸入品で、日持ちさせるために未熟な状態で収穫・輸送されます。収穫後に追熟しない果実なので、甘くない「ハズレ」にあたってしまうことがあるのです。
【ドラゴンフルーツの切り方】切ってから皮をむくと簡単
ドラゴンフルーツは追熟しない果物。置いておいても甘くなることはなく、劣化していくだけなので、できるだけ早めに食べましょう。ゴツゴツした見た目から、どうやって食べればいいのか迷いがちですが、カットしてから皮をむくだけと簡単。食べる前に1〜2時間冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。食べやすい基本の切り方とおしゃれな切り方の2パターンを紹介します。
【切り方①】食べやすい切り方
1 縦に4等分に切る
皮をつけたまま、まず縦半分に切る。さらに縦半分に切って、4等分にする。
2 皮の両端を持ち、身を押し出すようにして皮をむく
POINT
皮はかたそうに見えるが、実際はやわらかいので手で簡単にむける。点々と散った黒い種は白い果肉と一緒に食べられる。
【切り方②】皮を器にするおしゃれな切り方
1 縦4等分に切って、皮と果肉の間に包丁を入れる
2 皮を器にして、食べやすい大きさに切る
POINT
切り目をずらして盛るとおしゃれに見える。
【ドラゴンフルーツの冷凍】はちみつやジャムを加えると美味しさ倍増!
甘くないドラゴンフルーツは、はちみつやジャムで甘みを補って冷凍するのがおすすめ。冷凍している間に甘みが浸透して美味しくなります。「くし型切り」と「手で潰す」の2種類の冷凍方法を紹介します。
※ホワイトピタヤ(ホワイトドラゴン)を使っています。
【冷凍方法①】くし形切りにしてはちみつを加えて冷凍
皮をむいたドラゴンフルーツを食べやすい大きさのくし型に切り、冷凍用保存袋に入れて、はちみつ大さじ2(ドラゴンフルーツ1個分)をまんべんなくかける。空気を抜いて袋の口を閉じて冷凍する。約4週間保存可能。
【解凍方法/食べ方】
室温に5分ほど置いて、半解凍状態になったものを食べる。または、冷凍したドラゴンフルーツをグラスに入れて、アイスティーを注ぐ。はちみつの甘さがアイスティーに溶け出し、ドラゴンフルーツはトロリとなめらかな食感が楽しめるのでおすすめ。
【冷凍方法②】練乳やブルーベリージャムを加えて、揉み潰して冷凍
皮をむいたドラゴンフルーツを小さく切って冷凍用保存袋に入れ、練乳またはブルーベリージャム大さじ3(ドラゴンフルーツ1個分)を加えて袋の上から揉み、潰して平らにして冷凍する。約4週間保存可能。
POINT
ドラゴンフルーツはやわらかいので、袋の上から揉むだけで簡単に潰せる。
【解凍方法/食べ方】
袋のまま手でひと口サイズに割って、器に盛ればドラゴンフルーツのシャーベットが完成。練乳入りはミルキーな味、ブルーベリージャム入りは甘酸っぱくて爽やかな味に仕上がる。袋のまま割ったものを、手で少し揉んでから盛り付けると、程よく溶けてスムージーのような食感が楽しめる。ヨーグルトやグラノーラ、好きなフルーツと一緒に器に盛れば、おしゃれなピタヤボウルに。