カリフラワーは、実はゆで方にコツが必要な野菜。失敗するとかたくなってしまったり、ボロボロと崩れてしまったりしますが、ポイントをおさえれば簡単に美味しくゆでることができます! 今回は、カリフラワーのゆで方・ゆで時間を野菜ソムリエプロの根本早苗先生が徹底解説します。
【鍋でゆでる方法】丸ごとゆでて旨み逃さず!
カリフラワーの下ゆでで一番おすすめなのは、カットせずに丸ごと鍋でゆでる方法。旨みを逃さず、白くきれいにゆで上げることができます。
【ゆでる前の下処理】
1 葉をちぎり取る
カリフラワーの葉を付け根部分から手でちぎる。葉が取りにくい場合は包丁で切り落とす。
2 茎を切り落とす
花蕾(房)が枝分かれしているギリギリのところで切り落とす。
3 カリフラワーの花蕾を洗う
水を張ったボウルにカリフラワーの花蕾を入れ、揺すりながら、茎の間のホコリなどを取り除く。
ポイント
カリフラワーは茎や蕾の間にホコリや汚れがたまりやすいため、水に浸けてよく洗うこと。
■「芯は食べられる?」炒め物にすると美味!
切り落とした太い芯も食べられます。厚めに皮をむいて、房と一緒にゆでましょう。
- 茎は包丁で厚めに皮をむく。
- 7ミリ程度の厚さに輪切りにする。
【ゆで方】
1 鍋で湯を沸騰させる
カリフラワーがつかるくらいの湯(2Lが目安)を沸騰させる。湯全体の1〜2%の塩(2Lに対し大さじ1ほど)、水で溶いた小麦粉(小麦粉小さじ2+水小さじ2)を入れる。
ポイント
小麦粉を入れるのが、白くきれいにゆで上げるコツ。小麦粉は旨みを閉じ込め、アクを吸い取るメリットも。小麦粉はレモン汁か酢(小さじ2)に置き換えてもよい。
▶︎フライパンでゆでる場合、レンジでゆでる場合はこちら
2 茎を下にして1分ゆでる
茎が下になるように、沸騰した鍋にカリフラワーを丸ごと入れ、1分ゆでる。
先ほどカットした茎も一緒にゆでる。
3 ひっくり返して、さらに1分ゆでる
菜ばしを使い、上下をひっくり返す。この状態でさらに1分ゆでる。
4 ざるにあげて冷ます
うちわなどであおいで冷ますとよりよい。
ポイント
カリフラワーは少しかためにゆでるのがポイント。茎に竹串を刺してみて、少し手応えを感じるくらいのかたさが目安。
5 小房に切り分ける
カリフラワーが冷めたら、茎の根元に包丁を入れ、小房に切り分けていく。
【フライパンでゆでる方法】少量の水で手軽にゆでられる!
カリフラワーは、小房に分ければフライパンでゆでることも可能です。鍋よりも少量の水でできます。
下処理・小房に切り分ける方法は、【ゆでる前の下処理・ゆで方】へ
- フライパンに、深さ2㎝ほどの水を張り沸騰させる。
- 湯全体量の1%程度の塩(水500mlの場合は小さじ1)とレモン汁(小さじ1/2)を入れたら、小房に分けたカリフラワーを入れ、2分程度ゆでる。カットしておいた茎を一緒にゆでてもOK。
【電子レンジでゆでる方法】一番簡単な方法はコレ!
カリフラワーの下ゆではレンジ加熱でもOK。
下処理・小房に切り分ける方法は、【カリフラワーの下処理・ゆで方】へ
- カリフラワーを洗い、小房に切り分ける。
- カリフラワーを耐熱皿に隙間をあけて並べる。塩を少々ふりかけ、ふんわりとラップをかける。レンジ加熱の際は、少量ずつで加熱するとよい。
- 電子レンジ(600W)で加熱する(カリフラワー100gにつき、1分が目安)。
【葉は食べられる?】芯を取り除き、炒め物に!
カリフラワーの葉は、キャベツのような食感で、ざく切りにしてごま油で炒めると美味しく食べられます。葉の中央にある芯は筋っぽいため、取り除きましょう。
【カリフラワーの冷凍】下ゆでしたカリフラワーは冷凍がおすすめ!
カリフラワーは冷凍しても食感があまり悪くならないため、下ゆでして冷凍保存しておくのが便利です。
【冷凍方法】
下ゆで後、小房に分けたカリフラワーを3〜4個まとめてラップで包み、重ならないように冷凍用保存袋に入れ、空気を抜くように口を閉じる。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
凍ったまま炒めたり、シチューに入れたり加熱調理する。そのほか、ピクルス液に漬けてピクルスにするのもおすすめ。