鯖はフライパンで美味しく焼けるんです! 皮はパリッと身はふっくらジューシーに焼き上げるコツを、料理研究家・吉田瑞子先生に教えてもらいました。臭みを抑える下処理から、鯖の冷蔵・冷凍の保存方法や、さらにお弁当に入れるときのポイントまで徹底解説します。
【鯖の焼き方】皮パリ中ジューシーに仕上げる方法
サラダ油をひいて焼くことで皮がパリッとし、ふたをして蒸し焼きにすることで身がふっくらジューシーに仕上がります。
1 鯖の皮面に切れ目を入れ、全体に塩を振って10分おく
焼いたときに皮が破れないよう、切り身の皮面に2~3cm間隔で切れ目を入れる。さらに鯖の両面に塩少々(2切れで小さじ1/2程度)を振って10分おく。
POINT
鯖はそのまま調理すると臭みが気になる場合も。全体に塩を振って鯖の水分を出すことで、臭みが抑えられる。塩鯖の場合は、代わりに全体に酒を振る。
2 キッチンペーパーで水気を拭き取り、再度塩を振る
表面に出てきた水気をキッチンペーパーで丁寧に拭き取り、味付け用の塩ひとつまみ(2切れで小さじ1/4程度)を振る(塩鯖の場合、塩は不要)。
3 フライパンにサラダ油を熱し、鯖の皮目を下にして中火で4~5分焼く
サラダ油大さじ1程度をフライパンに熱し、皮目を下にして中火で4~5分焼いていく。
POINT
サラダ油をひくことで、表面がパリッと仕上がる。
4 皮に焼き色がついたら裏返し弱火で4~5分焼く
フライ返しで身を少し持ち上げて、皮目に焼き色がついていたら身を崩さないように気をつけながらフライ返しで裏返す。ふたをしてさらに弱火で4~5分焼く。
POINT
皮目に焼き目をつけてから蒸し焼きにすることでふっくらジューシーに仕上がる。
皮はパリッと、身はふっくらジューシーな焼き鯖が完成。大根おろしやレモンを添えるとさっぱりと食べられる。
お弁当に入れるときのポイント
骨抜き済みの切り身を選ぶか、焼いた後に骨を抜きひと口サイズに切って入れると子どもも食べやすくなります。また甘酢あんなどを絡めると身がパサつかず、時間が経っても美味しく食べられます。
POINT
骨抜き用のピンセットなどを使って身を崩さないように中骨や小骨を抜いていく。焼いた後が処理しやすいが、生の状態で骨抜きしても良い。
甘酢あんの作り方
材料
A
- トマトケチャップ…小さじ2
- 豆板醤…少々
- 酢…小さじ1
- 砂糖…小さじ1
- 塩…少々
- こしょう…少々
- 水…小さじ2
- 鶏ガラスープの素…少々
- 水溶き片栗粉…水小さじ1/2に片栗粉小さじ1/4を溶く
作り方
Aを小鍋に合わせて煮詰め、水溶き片栗粉でとろみをつける。
【鯖の冷凍】下処理後ラップに包んで保存袋で冷凍
鯖は下処理をしてから冷凍しておくと、すぐに使えて便利です。
【冷凍方法】
表面に塩を振って10分おき、キッチンペーパーで水気を拭き取る。1切れずつラップに包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。冷凍で約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
凍ったままの鯖の切り身を塩焼きと同様にフライパンで焼き、蒸し焼きの工程を8~10分程度にする。または、ラップに包んだまま電子レンジの解凍モードで解凍してから生の鯖と同じように加熱調理する。
焼いた鯖の冷凍
焼いた鯖を冷凍する際は1切れずつぴったりとラップで巻き、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。また、身をほぐしてから冷凍すると少しずつ解凍して使えるのでお弁当などに便利(約1ヵ月保存可能)。
【解凍方法】
電子レンジの解凍モードで解凍する。ほぐした身は凍ったまま炊きたてのごはんに加え混ぜごはんにしても美味しい。
下味冷凍もおすすめ!
鯖は下味冷凍にも向いている食材です。ぜひさまざまな味付けにチャレンジしてみて!