暑い時期はさっぱりしたお弁当が食べたい! そんなときは冷やし中華がピッタリ。ちょっとしたコツさえおさえれば、お昼時に美味しい冷やし中華が楽しめます。麺がくっつかず、冷たさが長持ちする冷やし中華弁当のテクニックを料理研究家の吉田瑞子先生に教えていただきました。
【たれの準備】冷凍して別添えすれば、冷たさ長持ち!
【トッピングの準備】水分の少ない具材がおすすめ
【麺のゆで方】もやしを混ぜると麺がくっつかない!
【詰め方】深さがある保存容器に入れると食べやすい!
【持って行き方】保冷剤でお弁当箱をサンド
【たれの準備】冷凍して別添えすれば、冷たさ長持ち!
たれを冷凍して保冷剤と一緒に持っていくと、お弁当をひんやりキープするのに効果的。お昼頃には自然に溶けて、食べやすい状態になります。
自家製だれの場合は冷凍可能なプラスチック製の容器(100円均一ショップなどで売っている調味料やドレッシングを入れる容器)に入れて冷凍する。
※市販品のたれは冷凍できないものもある。その場合は冷凍庫で持っていく直前まで冷やすといい。
【レシピ】自家製冷やし中華だれの作り方
たれは凍るまで時間がかかるので、なるべく前日に準備する。
①醤油だれ
材料(2人分)
- 顆粒鶏ガラスープの素…小さじ1/2
- 水…大さじ2
A
- 醤油…大さじ2
- 酢…大さじ1と1/2
- 砂糖…大さじ1
- 塩・こしょう…各少々
- ごま油…大さじ1
作り方
顆粒鶏ガラスープの素は水で溶かす。A、ごま油の順に加えて混ぜる。
②ごまだれ
材料(2人分)
- 顆粒鶏ガラスープの素…小さじ1/2
- 水…大さじ1と1/2
A
- 醤油・酢…各大さじ2
- 砂糖…大さじ1
- 塩・こしょう…各少々
- 練りごま(白)…大さじ1 ※または芝麻醤でも
- ごま油…大さじ1/2
作り方
- 顆粒鶏ガラスープの素は水で溶かし、Aを加えて混ぜる。
- ボウルに練りごまを入れ、❶を少量ずつ加えてのばし、ごま油を加えて混ぜる。
【トッピングの準備】水分の少ない具材がおすすめ
一般的な冷やし中華の具材でOKですが、ハムや卵といった水分が少ないものがお弁当向き。野菜はしっかり水気をきるのがポイント。錦糸卵やゆでえびなど加熱調理する食材は、冷蔵庫でしっかり冷ましてから使いましょう。
【錦糸卵】必ず冷ましてからお弁当箱に詰める。
【きゅうり】水洗いしたらキッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ってから細切りに。
【紅生姜】汁気はしっかりきる。
【ハム】使いかけではなく、開封してたてのものを細切りに。
【ミニトマト】普通のトマトだと断面から水分が出やすいので、ミニトマトを半割りにする。
そのほかゆで卵、ゆでえび、カニ風味かまぼこ、サラダチキン、チャーシュー、冷しゃぶ、レタス、かいわれ大根、きくらげなどもおすすめ!
【麺のゆで方】もやしを混ぜると麺がくっつかない!
一般的に麺料理をお弁当に持って行くと、くっついて食べにくいのが難点。解消するためには麺にもやしを混ぜ込むのがおすすめ!
1 中華麺、もやしをゆでる
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、中華麺をゆでる。パッケージの表示時間の30秒前になったらもやしを加えてさっとゆで、ざるにあげる。
POINT
もやしは中華麺1玉につき約1/3袋(70g)が目安。ひげ根が気になる場合は取り除く。
2 冷水に取り、麺ともやしを冷やす
水を張ったボウルに麺ともやしを入れ、軽く揉んで洗い、すぐに水を捨てる。再びボウルいっぱいに流水を注ぎ、捨てる。2〜3回繰り返したら、ボウルに水を張った状態で氷を加えてしっかりと冷やす。
POINT
麺ともやしがぬるいままだと、保冷剤を入れても冷たくはならない。氷でしっかり冷やすことで、お弁当でも冷たさをキープできる。
3 水気をしっかりきり、ごま油をまぶす
ざるを振ってよく水をきる。さらに麺ともやしを手のひらで押して残っている水分をしっかり出す。1人前につきごま油小さじ1を加えて菜箸でよく混ぜる。
POINT
ごま油をまぶすことで麺同士がくっつくのを防ぎ、風味も加わる。
【詰め方】深さがある保存容器に入れると食べやすい!
食べるときにたれをかけてかき混ぜるので、容器は深さに余裕があるタイプがおすすめ。麺、具材の順に詰め、たれを別添えすれば準備完了。
しっかりと水気をきった中華麺ともやしを詰め、その上に具材を彩りよくのせる。
【持って行き方】保冷剤でお弁当箱をサンド
冷やし中華弁当は保冷バッグに入れて持って行って。バッグの底にお弁当箱を入れ、その上に冷凍したたれ、保冷剤をのせる。
POINT
保冷剤とたれはキッチンペーパーで包んでから入れると、溶けたときの水滴を吸い取ってくれる。
ひんやり冷やし中華弁当の完成!
朝、仕込んだ冷やし中華弁当。お昼時に自然解凍されたたれをまわしかけ、よく混ぜてからいただきます。麺は固まったり、くっついたりすることなく、食べたい分だけ、スムーズに箸でとることが可能。具材と一緒に味わうと、普段おうちで食べるのと変わらない、ひんやりした冷やし中華の味わいが楽しめます!
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