汁物や茶碗蒸しなどで活躍する三つ葉ですが、使いきれずにそのまま冷蔵庫に入れておくと、すぐにしなしなになってしまいがち。半端に余ってしまった三つ葉は、正しく冷蔵保存すると10日間も鮮度をキープできます。そこで、三つ葉のみずみずしさをキープする冷蔵保存方法と、長期保存に適した冷凍保存方法を料理研究家の吉田瑞子先生が紹介します。
【三つ葉の冷蔵保存】水に挿して保存すれば10日間みずみずしさキープ
購入時の袋のまま冷蔵庫に入れると傷みやすい三つ葉ですが、水に浸けて冷蔵保存するとしなしなになりにくく、長持ちします。
【冷蔵方法】
1 三つ葉はさっと洗って、根本を切り落とす
根やスポンジごと水に浸けたままハサミで切る。根の付いていない三つ葉も茎の先端の茶色くなっている部分を切り落とす。
POINT
切り口からできるだけ空気が侵入しないように切り花のように水の中でカットする。
2 水気を拭いて縦長の容器に入れる
三つ葉はキッチンペーパーで水気を拭き取り、水を3〜5cm入れた縦長の容器にらせん状に巻くようにして入れて切り口を水に浸ける。
POINT
根や切り口の部分だけ水に浸かればOK。葉が水に浸かると傷みやすくなるので要注意。
3 ふたをして野菜室へ
ふたをして密閉し、野菜室で保存する。三つ葉を使うときなど、3~4日に1回水を替える。約10日間保存可能。
縦長の容器がない場合はペットボトルでもOK
2ℓのペットボトルの上部をカットし、水を入れて三つ葉の切り口を浸ける。ラップをして輪ゴムでとめて野菜室へ。
【三つ葉の冷凍保存①】「生のまま冷凍」なら少量ずつ使える
生の三つ葉を食べやすくカットして冷凍するだけのお手軽な方法。使いたい量だけパラパラと取り出して凍ったまま調理できるので、汁物や天ぷら、卵焼きなど三つ葉を少量使う料理におすすめ。
【冷凍方法】
1 さっと洗って水気を拭き取り、ざく切りにする
キッチンペーパーで水気を拭き取ったら根を切り落とし、使いやすい大きさに切る。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。3週間程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま調理する。袋の上から軽くもむと、三つ葉がパラパラになって使う分だけ取り出しやすくなる。
POINT
冷凍した三つ葉は生ではなく、必ず加熱調理に使う。
【三つ葉の冷凍保存②】「ゆでてから冷凍」で色味鮮やか!
軽くゆでてから冷凍すると1ヵ月長持ち&緑色が鮮やか。ただし、葉っぱ同士がくっついているので、鍋や雑炊、お浸しなど、三つ葉を多めに使う料理におすすめ。
【冷凍方法】
1 さっとゆでて、氷水にとって色止めする
三つ葉は水でさっと洗って根元を切り落とす。鍋に4カップの湯を沸かし、塩小さじ1を加えて三つ葉を入れ、さっとゆでたらすぐに氷水にとって色止めする。
2 水気を絞り、3〜4cm長さに切る
水気を手でしっかり絞り、使いやすい大きさに切る。
3 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
1回に使う量ずつ小分けにラップで包み、冷凍用保存袋に入れる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。4週間程度保存可能。
POINT
ゆでた三つ葉は冷凍するとくっつきやすいので、ラップで小分けに包む。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま汁物や雑炊に加えて加熱調理する。
または、凍ったまま電子レンジ(500W)で40秒加熱(※1/2束=約25gにつき)し、お浸しや和え物にしても。
POINT
電子レンジで加熱する場合は、水分が出るので水気を絞ってから使用する。