新型コロナウイルスの流行下で、冷凍食品や冷凍庫の使用状況の変化を探る「冷凍庫のニューノーマル」シリーズ。コロナ禍で冷凍食品の活用シーンが増えた今、夫たちは冷凍食品をどう思っているのでしょうか?その本音を探るべく、20〜40代の既婚男性536人にアンケートしてみました!
※同時公開の「妻編」はこちら↓
【冷凍庫のニューノーマル探索#1】主婦500人にアンケート。冷凍習慣に変化が!
※調査概要:全国の20~40代の既婚女性543人、既婚男性536人(ともに子あり)を対象に、2020年9月14日~9月21日の期間アンケートを実施。同アンケートの男性への質問「あなたはどのくらいの頻度で料理をしていますか?朝食、昼食、夕食問わず、料理を作る回数を教えてください。」に対し、週に11回以上(1週間の食事の過半数)作る人が5.8%だった結果を踏まえ、現状では主に女性が調理を担当している家庭が多いと仮定して、記事を作成しています。
7割の夫が肯定派!「夕食のメインに冷凍食品活用」
家庭で冷凍食品を使うことについてどう思うか、「朝食」「お弁当」「夕食」など、活用シーンごとに気持ちを選んでもらいました。
気持ちの選択肢は、「①うれしい ②構わない ③ときどきならよい ④たまになら仕方ない ⑤イヤだ ⑥あてはまるものはない/わからない」の6つ。
①②③を肯定派、④⑤を否定派として全体を集計すると、肯定派が78%、否定派が17%という結果に。肯定派の内訳は、最も多い利用シーンが「お弁当に使う」で87%、最も少ない「夕食のメインにする」でも68%。お弁当に限らず冷凍食品を使ってる人が多く、満足度も高いことがうかがえました。
次に、「冷凍食品肯定派」と「絶対手作り派」、それぞれの意見を具体的に見ていきましょう。
【冷凍食品肯定派vs絶対手作り派】それぞれの意見は?
具体的なコメントを書いてくれた365人のうち、346人(約95%)は肯定的な意見でした。さらにその意見を詳しく見てみると、肯定する理由はさまざまで、多様な価値観があることがわかります。
一方、「絶対に手作りがいい」という人は、わずか19人(約5%)で、30代後半~40代がほとんどでした。手作り志向は、その良し悪しは別として、「昭和生まれ」の価値観なのかもしれません。
冷凍食品肯定派の意見
<味>
●手作りとか冷凍とか関係なく、美味しいものが食べたい。今は美味しい冷凍食品が増えたと思う。
●メーカーもいいものを研究して開発しているわけだから、利用することに何も躊躇はない。
<合理性>
●市販の方が美味しいものもあるので、一概に「手作りが上」とも言えないと思う。今の時代は合理性追求でも良いのでは。
<妻の負担>
●負担を減らせるなら、手を抜けるところは抜いてくれて全然構わない。
●普段、自分は料理を作らないので、何でも用意してもらえるだけでありがたい。
<頻度>
●ときどき使うぶんには構わない。
<コスト>
●手作りと購入で比較して、コストが低い方であればどちらでもいい。
●作るのが面倒なものは冷凍でいい。料理をする人の手間もコストなので。
<その他>
●家族と一緒に食べられるだけで幸せ。
●コロナ禍で自分でも料理をするようになり、常に手作りを求めるのはナンセンスだと知った。
絶対手作り派の意見
●愛情を感じられるので手作りがいい。
●妻は専業主婦で、家事のプロ。料理も仕事のひとつだと思う。
●手作りがいいので、妻が作れないときは自分が作っている。
【冷凍庫のニューノーマル】若い世代の夫婦は冷凍食品をポジティブ活用
今回のアンケートで、20〜40代の夫は冷凍食品の活用について概ね肯定的であることと、「料理は妻が手作りするべき」と考えている夫が非常に少ないことがわかりました。
夫の意見の中には、「コロナ禍でテレワークになり、自分の昼食に冷凍食品を利用したら、期待以上のクオリティで抵抗感がなくなった」という人も。また、「自分はほぼ料理をしないので、たまに冷凍食品が食卓に並んでも何とも思わない。むしろ妻の方が気にしているので、『気にしなくていい』と私は妻に言っている」という人もいました。
このように、冷凍食品のポジティブな活用は、若い世代の夫婦の「ニューノーマル」と言えるでしょう。妻は「夫は手作りでないと嫌がるだろう」と思って面倒な料理を頑張っていても、実は夫は「冷凍食品を活用してほしい」と思っている可能性もありそうです。
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