子どもから大人まで人気のハヤシライス。まとめて作って冷凍しておくと、いつでも手軽に食べられるので便利です! そこで料理研究家の吉田瑞子先生に、ハヤシライスを美味しく冷凍&解凍する方法を教えてもらいました。さらに解凍時に分離した場合の対処法や、冷凍したハヤシライスのアレンジアイデアも紹介します。
【ハヤシライスの冷凍】小分け冷凍で1ヵ月保存可能!
余ったハヤシライスは、1食分ずつ小分けにして冷凍しましょう。定番の具材である牛肉・玉ねぎ・マッシュルームなどのきのこは、冷凍しても食感がほぼ変わりません。じゃがいもなど、冷凍に不向きな食材は取り除くようにしましょう。
【冷凍方法】
1 ハヤシライスをしっかり冷ます
作りたてのハヤシライスは金属製のバットに移し、保冷剤または氷水に当てて粗熱をとる。
POINT
ハヤシライスは鍋のまま常温で放置すると食中毒が発生しやすいので、作ったらなるべく早く冷まして、冷凍庫に入れることが大切。ステンレスやアルミなど、熱伝導が良い素材の鍋の場合は、鍋底をそのまま保冷剤や氷水に当てて冷やしてもOK。
2 1食分ずつ冷凍用保存容器、または冷凍用保存袋に入れる
ラップを敷いた冷凍用保存容器に1食分ずつ入れてふたをし、冷凍する。または1食分ずつ冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。いずれも冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
POINT
プラスチック製の冷凍用保存容器の場合、ラップを敷いてからハヤシライスを入れると色移りを防ぐことができる。
【解凍方法】
【冷凍用保存容器の場合】
冷凍用保存容器のふたをずらして、電子レンジ(500W)で約250g(1食分程度)につき3分ほど加熱して半解凍する。一度電子レンジから取り出して全体を混ぜ、さらに3分ほど加熱する。
※注意:電子レンジの加熱時間が長くなりすぎるとラップが溶ける可能性があるので、ラップを敷いた冷凍用保存容器で解凍する場合は、加熱時間を守る。
【冷凍用保存袋の場合】
冷凍用保存袋の口を開け、電子レンジ(200W)で約250g(1食分程度)につき4分ほど加熱して半解凍する。耐熱皿に半解凍状態のハヤシライスを移し、全体を混ぜてからふんわりとラップをして電子レンジでさらに3分ほど加熱する。
もしくは半解凍状態のハヤシライスを鍋に移し、中火で2分30秒ほどかき混ぜながら加熱する。
※注意:袋の口を開ける場合は、中身が流れ出すことを防ぐため、必ず口を上に向けて立ててから加熱すること。
POINT
鍋で解凍する場合は、水分が飛びやすいので、様子を見ながら水を少量加えても。
分離したハヤシライスは、かき混ぜてから再加熱して
牛肉の脂が多かったり、調理時に使用した油の量が多かったりすると、解凍時に、ハヤシライスが分離することも。分離した場合は、電子レンジから一度取り出したタイミング(半解凍の状態)で、全体をしっかりかき混ぜて。混ざったら電子レンジ(500W)で再度加熱すればOK。
POINT
かき混ぜる際に、少量の水または牛乳を加えると、なめらかになりやすい。
プロおすすめ!ハヤシライスの簡単アレンジアイデア。お弁当に持っていく方法も
余ったハヤシライスは、さまざまな料理にアレンジ可能! 吉田先生に、おすすめの食べ方アイデアを教えてもらいました。
【アレンジ①】トーストにのせて焼くだけ!
余ったハヤシライスをトーストにのせて焼くだけの簡単アレンジ。ピザ用チーズや溶けるタイプのスライスチーズをのせて、オーブントースターでこんがり焼き色が付くまで焼いて。ピーマンをのせたり、パセリをちらしたりすると、彩りもgood!
【アレンジ②】オムライスのソースに!
卵とハヤシライスソースは相性抜群! ケチャップライス、または白いごはんにふわふわ卵をのせ、ハヤシライスをかければ、洋食店でおなじみのオムハヤシが完成! オムライスの代わりにオムレツのソースにしても美味しい。
冷凍したハヤシライスは、お弁当に持っていけます!(※電子レンジ加熱必須)
冷凍用保存袋に入れて冷凍したハヤシライスはお弁当にも大活躍! 凍ったまま持って行って、食べるときにごはんの上にルウを出し、電子レンジで温め直せば、出先でも美味しくハヤシライスを食べられます。ごはんを大きめの耐熱容器に詰めて持参するのがポイント。食べ終わった後は冷凍用保存袋を捨てられるので、洗い物の手間も最小限で済みます。
POINT
食べるとき、ハヤシライスは必ず電子レンジで温め直して。自然解凍は、ハヤシライスの油分が分離してしまい、風味が損なわれるためNG。
【食べるときにハヤシライスがまだ凍っている場合】
冷凍用保存袋の口を開け、電子レンジ(200W)で約250g(1食分程度)につき4分ほど加熱して半解凍し、袋をもんで混ぜる。お弁当箱に移し、電子レンジで加熱する。
※注意:袋の口を開ける場合は、中身が流れ出すことを防ぐため、必ず口を上に向けて立ててから加熱すること。