HOMEマンガ・コラム2018年は第2次唐揚げブームの真っ最中!? 食べておきたいヒット商品に注目!

2018年は第2次唐揚げブームの真っ最中!? 食べておきたいヒット商品に注目!

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唐揚げのヒット商品のイメージ

あなたは最近、いつ唐揚げを食べましたか?
唐揚げといえば、以前は夕ごはんのおかずやお弁当おかずの定番、といったイメージでしたが、いまや専門店も多数登場! コンビニでも手軽に買えるうえ、居酒屋、定食屋などの外食はもちろん、冷凍食品もさまざまなタイプが登場しています。気づけばいつでもどこでも唐揚げに囲まれている状態!

それもそのはず、「実は今は、第2次唐揚げブームの真っ只中なんです」と教えてくれたのは、唐揚げのプロ・日本唐揚協会の八木宏一郎さん。

そこで今回は、気になるこの唐揚げブームと歴史、唐揚げ好きなら食べておきたいヒット商品について八木さんに教えてもらいました!

そもそも第1次ブームっていつ!? 唐揚げの歴史を振り返り!

日本の唐揚げ年表

まずは、唐揚げ史上の大ニュースを年表でチェック!
第1次唐揚げブームは1963年からの5年間で、唐揚げ専門店が誕生。1970-80年代には、今も人気のロングセラーが続々登場します。そして2009年から第2次ブームが始まり、今もその真っ只中です。

それでは、気になるトピックを詳しく見ていきましょう!

最初の登場は高級レストラン。鶏肉は贅沢品だった!

実は、日本における「唐揚げの始まり」は不明。「鶏肉に下味をつけ、衣をつけて揚げる」という調理法を編み出した人や時期は、残念ながらわかっていません。

初めてメニューとして出したレストランは「三笠会館」の銀座支店で、今から86年前の1932年のこと。ですが当時、鶏肉は非常に高価で牛肉よりも贅沢品! 庶民の口に入るものではなかったんだそう。

高価な鶏肉が庶民の味に…日本中が唐揚げのウマさを知った「第1次唐揚げブーム」!

養鶏所のイメージとピヨからくん

1960年頃になると食糧難に備え、国の指導で養鶏場が多く造られました。それまで高級品だった卵や鶏肉の価格がどんどん下がり、庶民でも手の届くものになったのです。鶏肉のレシピも数多く生まれ、その中でも養鶏場が多かった大分県北部(中津市、宇佐市など)では、唐揚げが食文化として根付いていきました。

そして1963年頃から唐揚げを看板メニューにする飲食店が登場し、「第1次唐揚げブーム」に! 今も人気の老舗「風来坊」など、数多くの専門店が日本各地に誕生したのです。

KFC、日清 から揚げ粉、からあげクン…1970-80年代に大ヒット商品が続々誕生!

第1次ブームは5年程度で落ち着きましたが、唐揚げはどんどん日本人の暮らしに浸透して行きます。

1970年、今から48年前に「ケンタッキーフライドチキン」が上陸。3月の大阪万博(日本万国博覧会)での実験店が大好評で、11月に名古屋に1号店をオープン。

44年前の1974年には、日清製粉(現:日清フーズ)が「日清 から揚げ粉」を発売。肉にまぶして揚げるだけの手軽さと、スパイスの美味しさが主婦にウケて大ヒット! 唐揚げは家庭の定番料理になりました。

そして32年前の1986年、ローソン「からあげクン」が登場。唐揚げは24時間いつでも気軽に食べられる「おやつ」の顔も持つようになったのです。

第2次ブームのきっかけは「専門店」の東京進出。都内で10店⇒150店に激増!

大分から東京へ唐揚げ(ピヨからクン)が上陸しているイメージ

そして2009年、いよいよ「第2次唐揚げブーム」に突入です!
きっかけは、大分県中津市の唐揚げ専門店「もり山」、宇佐市の「とりあん」が東京に進出したことでした。

当時はデフレの影響で、外食を控えて「中食(店で買ってきて家で食べる)」や「内食(家で作って食べる)」する人が増えた時期。「中食」の専門店の唐揚げのうまさが話題となり、ブームに火が着いたのです。

ここから日本中に専門店が急増し、東京都では2009年にわずか10店だった唐揚げ専門店は、たった5年間で150店に! 人気専門店とコラボしたお菓子や食品も続々と誕生しました。

第2次ブームを盛り上げた大ヒット商品、「特から®」が爆売れした秘密とは…

ニチレイフーズ「特から」とピヨからくん

2017年には冷凍食品コーナーでも爆発的ヒットが! それまで冷凍唐揚げといえば、お弁当のおかずや宅飲みのおつまみでしたが、ニチレイフーズの「特から」はサイズを20%アップ。さらに二度揚げでジューシーさをアップさせ、再仕込み醤油を使った飽きのこない味付けに。冷凍唐揚げは夕食のメインにもなる「ガッツリおかず」に進化し、ブームをアツアツに盛り上げています!

唐揚げの牛丼化!? 唐揚げ定食チェーン店がさらなるブームを巻き起こすかも…

そして2018年現在、唐揚げ専門店は日本全国で1400店舗を超えています。

テイクアウト型の店舗だけでなく、大手飲食チェーンによる唐揚げ定食専門店も拡大中。すかいらーくグループの「から好し」、かつやグループの「からやま」、しゃぶしゃぶの木曽路グループの「からしげ」などがしのぎを削っています。こうしたお店がどんどん増えれば、唐揚げ定食が牛丼やハンバーガーに取って代わる日が来るかも!?

さて、今後はどんな新しい食べ方や商品が生まれてくるのでしょうか?
唐揚げの未来も楽しみですね!

さらなるブームが巻き起こる!? 2018年から始まる「から揚げ強化月間」って?

から揚げ強化月間ロゴ

行楽シーズンや運動会などで唐揚げを食べる機会が増える秋。さらなる唐揚げムーブメントを起こすべく、日本唐揚協会が毎年10月を「から揚げ強化月間」に制定。 共通のロゴマークとともに、全国の唐揚げ専門店や、賛同企業と唐揚げ業界全体を盛り上げていくそう。上のロゴを見かけたら、唐揚げのお得な情報に出会えるかも!?
■から揚げ強化月間詳細はこちら! 

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