いちじくの食べ方を、野菜ソムリエプロの根本早苗先生が完全ガイド。皮のむき方では、手でするっとむくテクや、かたくてむきづらい場合の方法を解説。冷蔵・冷凍保存方法やかたくて食べにくいいちじくの救済法も必見です!
いちじくの皮のむき方【基本】
1 いちじくのヘタを折る
いちじくのヘタを曲がっている方と反対側に折る。
2 ヘタをゆっくり引っ張り、皮をむく
ヘタを下にゆっくりと引っ張って皮をむく。皮に果肉が付いてこないようにそっとむくこと。残っている皮も同様にむく。お尻部分に残った皮が気になる場合は、包丁でそぐように取り除くとよい。
■そのままパクっと食べられる
3 カットする場合は、くし切りに
■いちじくは皮ごと食べられる?
いちじくの皮には細かい毛がありますが、塩で表面をこすって洗えば、そのまま食べても問題はありません。特に、皮が赤くてお尻部分が割れている完熟いちじくは、皮もやわらかく、そのまま食べるのに適しています。
いちじくの皮のむき方【包丁を使う場合】
皮が青くてかたいいちじくは、手では上手にむけません。包丁を使いましょう。
1 包丁でヘタを切り落とす
ヘタの付け根を包丁で切り落とす。
2 くし切りにカットする
3 ヘタの方から包丁を入れて皮をむく
かたくて食べにくいいちじくの「救済レシピ」
未熟ないちじくはかたくて食べにくい場合があります。そんなときは加熱調理がおすすめです。
■「焼きいちじくのバターのせ」作り方
- 包丁で皮をむき、カットしたいちじくにバターをのせて塩をふり、オーブントースターで4分ほど焼く。
- 仕上げに粗びき黒こしょうをふる。バターの代わりにブルーチーズを使うのもおすすめ。
いちじくの冷蔵保存
いちじくは傷みやすい果物。1個ずつ包んで冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に食べましょう。
冷蔵方法
- キッチンペーパーで1個ずつ包む
- 2~3個まとめてポリ袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫に保存する。
いちじくの冷凍保存
すぐに食べきれない場合は冷凍保存が最適。生のときと食感は変わりますが、コンポートのようなやわらかい食感を楽しめます。約1ヵ月保存可能。
冷凍方法
- いちじくを洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
- 1個ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れて口を閉じる。
- 金属製バットの上に❷を置いて冷凍庫で保存する。
解凍方法/食べ方
- 凍ったいちじくのお尻に薄く十字の切れ目を入れる。
- 切れ目に5秒ほど流水を当てる。切れ目を手でこすると、皮がするっとむける。
- 5分ほど置いて食べやすく切る。外側が少し溶けた半解凍状態が切りやすい。
- そのまま食べるとシャリシャリのシャーベットのような食感が楽しめる。さらに5分ほど置いて完全に解凍すれば、トロッとやわらかいコンポートのような食感になる。