生葉のよもぎは、すぐにしおれてしまうので冷蔵だと3日程度しか保存できません。そこで、おすすめなのが新鮮な風味を約1ヵ月キープできる冷凍保存です。食べる前に必要なあく抜きなどの下処理を済ませ、ペースト状にして冷凍すると、料理にもすぐに使えて便利!
料理研究家の吉田瑞子先生に、よもぎの下処理方法、ペーストの作り方と冷凍保存方法を教えてもらいました。また、冷凍したよもぎペーストを使った簡単レシピもご紹介します。
【よもぎの下処理】ゆでてあく抜きをする
1 よもぎはすべての葉を摘む(茎は使わない)
2 鍋に湯を沸かし、沸騰したら塩とよもぎを加え、再沸騰してから中火で約2分ゆでる
よもぎ約100gに対し、水2.5Lと塩小さじ2が目安。
3 よもぎを水に取り、20〜30分さらしてあく抜きする
4 よもぎをボウルから上げ、手で軽く絞って水気を切る
【よもぎペーストの作り方】フードプロセッサーでなめらかにする
1 ゆでたよもぎをフードプロセッサーに入れ、撹拌する
よもぎは撹拌しているうちに塊になりやすいため、オンオフを繰り返し、途中で水を足すのがコツ。
- 最初に15秒オン。
- 水大さじ1を入れ、3秒×5~6回オンオフを繰り返す。
- さらに水大さじ1を入れ、3秒×5~6回オンオフを繰り返す。
【よもぎペーストの冷凍】冷凍用保存袋に入れ、筋目をつけて保存
1 ペーストにしたよもぎを、冷凍用保存袋に入れる
ペーストにしたよもぎは、Sサイズ(縦13cm×横18cm)程度の冷凍用保存袋に入れて、なるべく空気を抜きながら薄くのばす。
※100gのよもぎから作ったをペーストを保存するのに、Sサイズ程度の冷凍用保存袋がちょうどいい
2 菜箸で筋目を付ける
冷凍保存用袋の上から菜箸で均等に筋目をつけると、使いたい量だけ手で割って取り出しやすくなる。Sサイズの程度の冷凍用保存袋の場合、6つに割れるように筋目をつける。
3 金属製バットにのせて冷凍庫で保存する。保存期間は約1ヵ月
【解凍方法】
使いたい量だけ取り出して、ラップに包んで電子レンジで加熱する。目安は1かけ(約30g)当たり、500Wの電子レンジで1分加熱。
【よもぎペーストの活用レシピ】よもぎの風味が堪能できる!
よもぎ餅より簡単!レンチンで作れる「よもぎ団子」のレシピ
だんご粉と電子レンジで作れる「よもぎ餅風団子」。よもぎ餅より時短&簡単に作れるのに、モチモチ感やよもぎの風味はかなり本格派。お茶のおともにぴったりです。
材料(2人分)
- だんご粉…100g
- 砂糖…大さじ2
- 水…適量
- 冷凍よもぎペースト…1かけ(約30g)
- 片栗粉…少量
- ゆであずき、きなこ…各適量
作り方
- 冷凍よもぎペーストを耐熱皿にのせ、水小さじ1をかける。ふんわりとラップをして、500Wの電子レンジで1分加熱解凍し、しっかり混ぜる。
- 耐熱ボウルに、だんご粉と砂糖を入れて混ぜる。水90 mlを一気に加え、さらによく混ぜる。
- ❷にふんわりとラップをして、500Wの電子レンジで1分加熱し、しゃもじ等で混ぜる。これを3回繰り返す。
- ❸の生地が熱いうちに、❶を加え練り混ぜる。
- 4等分にして平丸型にまとめ、片栗粉を軽くまぶす。
- 器に盛り付け、ゆであずき、きなこを添える。
※完成したよもぎ団子は時間がたつと固くなってしまうので、食べる前にオーブントースター200℃で3分加熱するか、電子レンジ500wで1個につき1分ほど加熱するのがおすすめ
ジェノベーゼのような「よもぎパスタ」のレシピ
ペーストにしたよもぎはパスタソースに活用できます。シンプルな材料で、よもぎの風味が堪能できるレシピです。
材料(2人分)
- スパゲティ…160g
- 角切りベーコン…60g
- にんにく(薄切り)…1かけ分
- 赤唐辛子(輪切り)…1本分
- 冷凍よもぎペースト…1かけ(約30g)
- オリーブオイル…適量
- 塩、こしょう…各少量
- スライスアーモンド…大さじ2
作り方
- 冷凍よもぎペーストを耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをして、500Wの電子レンジで1分加熱する。オリーブオイル小さじ1を加えよく混ぜておく。
- フライパンを熱し、スライスアーモンドをほんのり色がつくまで乾煎りする。
- たっぷりの熱湯に塩(分量外。お湯2Lなら大さじ1/2~1程度)を加えたところに、スパゲティを入れ、規定の時間通りにゆでる。ゆで汁は大さじ3取りわけておく。
- フライパンでオリーブオイル大さじ1を熱したら、ベーコン、にんにくを加え、中火で炒める。
- ベーコンに焼き色がついたら、赤唐辛子、取りわけておいたパスタのゆで汁、❶を加えてよく混ぜてソースを作り、❸を加えてからめ合わせたら、塩、こしょうで味付けする。
- 皿に盛り付け、❷のスライスアーモンドをちらす。