サンドイッチ弁当のテクニックを紹介します。時間がたってもべちゃっとしないサンドイッチの作り方や詰め方のアイデア、前日に仕込む場合の方法などを料理研究家の吉田瑞子先生に教えていただきました。
【作り方編】サンドイッチ弁当のテクニック
テクニック①パンの端までバターを塗る
サンドイッチは時間とともに「べちゃっ」としてしまいがち。具材の水分がしみこむのを防ぐために、パンにはバター(またはマーガリン)を端まできっちり塗る。バターは室温に戻しておくと塗りやすい。
テクニック②具材の水気をしっかりきる
レタスなどの野菜は水洗いしたら、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る。
きゅうりの場合はスライスしたあと、塩を軽くふって5分ほどおき、キッチンペーパーで水気を拭く。トマトの場合は水分の多い種の部分を取り除いても。ツナ缶、コーン缶などを使う場合は、しっかり缶汁をきること。
テクニック③調味料はハムなど水分の出にくい食材に塗る
調味料を塗るときは、ハムやチーズなど水分の出ない食材に。野菜に直接塗ると水分が出てべちゃっとしやすくなってしまう。塩・こしょうをふるときも同様。
テクニック④具材はなるべく平らに広げる
具材は、厚みを均一に、なるべく平らになるよう広げる。厚みがバラバラだとお弁当箱 に詰めたときにすき間ができやすく、パンがずれてしまうことも。
テクニック⑤ラップで包んで冷蔵庫で休ませる
具材を挟み終わったら、サンドイッチをラップで包み、冷蔵庫で30分〜1時間ほど休ませる。時間がないときは省略しても良いが、休ませることで全体がなじみ、サンドイッチが切りやすく、またお弁当に入れたときにすき間ができにくくなる。
テクニック⑥ラップをしたまま切る
サンドイッチを切るときは、ラップごと切ると包丁の力が均等に入り、パンがつぶれたり、具材が飛び出たりしづらくなる。包丁は三徳包丁(または牛刀)がおすすめ。一般的にパンをカットするときに用いられる波刃包丁は、断面が潰れて汚れやすいので不向き。
カットする大きさはお弁当箱に合わせて
サンドイッチはお弁当箱の形や深さに合わせて切るのが基本。大人用のサンドイッチは縦半分に切るか、3等分にするのがおすすめ。幼稚園児など子ども用のお弁当の場合は、小さめにカットを。パンを9等分にすると、子どもでも食べやすい大きさになる。
テクニック⑦前日に仕込む場合は加熱済みの具材を!
厚焼き卵やチーズ、ハム、ジャムなど加熱済みの具材を使ったサンドイッチなら前日に作ってもOK。野菜を使う場合も、ほうれん草ソテーやかぼちゃのペーストなど、加熱調理の一工夫を。サンドイッチはラップに包んだ状態で冷蔵保存し、当日の朝、カットしてお弁当箱に詰める。
【詰め方編】サンドイッチ弁当のテクニック
テクニック⑧おかずですき間を埋めて!
容器にぴっちり入れるのが基本。長方形のサンドイッチを詰めるときのお弁当箱は四角いタイプや、紙容器などの使い捨てのものなどがおすすめ。すき間ができないように、空いたスペースはおかずで上手に埋めること。パンとおかずが接しないよう、仕切りやシリコンカップなどを活用するとよい。また、おかずはフライドポテトやミニトマト、ブロッコリーなど水分の出にくいものがおすすめ。
テクニック⑨くるくるロールサンドにするアイデアも!
食パンをくるくる巻いて作る「ロールサンド」は見た目も可愛く、子ども向けのお弁当にぴったり! ラップにバターを塗った食パンをしき、具材をのせて、ラップごとロール状に巻く。両端をねじって輪ゴムかビニタイなどで留めてから、ラップごとカットすれば完成。
テクニック⑩保冷剤と保冷バッグで低温をキープ
気温の高い季節は、傷まないよう工夫を。特に生野菜を使ったサンドイッチを持っていく場合は要注意。保冷剤を添えて、保冷バッグに入れるなど、低温をキープできる状態にして持って行くのがおすすめ。
好みのパンで作るのもおすすめ!
これらのテクニックは食パン以外でも応用可能。ロールパン・コッペパン・イングリッシュマフィンなど、好みのパンで試してみて。パンに切り込みを入れるときは、深めにすると具材を挟みやすい。パンは軽く焼いてから具材を挟んでも美味しい。
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