ウインナーやソーセージはまとめ買いがお得ですが、使い切れずに余らせてしまうことも。すぐに使わないときは、品質の劣化を防げて、冷蔵保存よりも長持ちする冷凍保存がおすすめです。料理研究家の小田真規子先生に、正しい冷凍方法や保存期間、解凍のコツ、冷凍後の美味しい食べ方を教えてもらいました。
※ウインナーはソーセージの一種で、正式には「ウインナーソーセージ」と表記されますが、一般的な呼び方に合わせて、本記事では「ウインナー」と「ソーセージ」を併記しています。
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【コラム】ウインナーとソーセージって何が違うの?
【冷凍】手軽さ重視なら「切らずに」保存
→パック・袋ごと冷凍
→小分け冷凍
【冷凍】使い勝手重視なら「切って」保存
→食べやすいサイズに切って小分け冷凍
【食べ方】冷凍ウインナー/ソーセージの食べ方アイデア
→凍ったまま調理OKな食べ方2つ
【ウインナー/ソーセージの冷凍①】未開封ならパックや袋のまま冷凍
ウインナーやソーセージのパックや袋は、窒素を入れたり真空にしたりして、劣化を防止しています。そのため、未開封のウインナーやソーセージを保存するなら、あえて開封する必要はなく、パックや袋のままの冷凍がおすすめ。保存期間は約1ヵ月です。
【解凍方法】
ボイルする場合は、解凍せずに凍ったまま熱湯に入れる。加熱時間は商品のパッケージに表記されているボイル時間プラス約1分が目安。また、焼く場合は事前に解凍が必要だが、電子レンジ加熱だと爆発する可能性があるため、冷蔵庫で4時間ほど自然解凍してから加熱調理する。急ぐ場合は凍ったままボイルした後に焼くとよい。
【ウインナー/ソーセージの冷凍②】開封後はラップで包んで冷凍用保存袋へ
開封後は冷蔵保存で4~5日ほどしか日持ちしないので、使い切れない場合は、すぐに冷凍保存するのがおすすめです。また、焼いてから保存すると味や食感が悪くなるので、加熱前の状態で冷凍しましょう。保存期間は約1ヵ月です。
1 1回で使う本数をまとめてラップに包む
酸化や乾燥を防止するため、ラップを密着させるようにしっかり包む。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ
小分けにしたウインナーは重ねずに、平らになるように入れる。冷凍用保存袋の中に空気がなるべく入らないようにする。
【解凍方法】
ボイルする場合は、解凍せずに凍ったまま熱湯に入れる。加熱時間は商品のパッケージに表記されているボイル時間プラス約1分の加熱が目安。また、焼く場合は事前に解凍が必要だが、電子レンジ加熱だと爆発する可能性があるため、冷蔵庫で4時間ほど自然解凍してから加熱調理する。急ぐ場合は凍ったままボイルした後に焼くとよい。
【ウインナー/ソーセージの冷凍③】食べやすい大きさに切ってから小分け保存が便利
凍った状態のウインナー/ソーセージは切りにくいので、炒めものなどに使いたい場合は、切ってから冷凍しておくと便利です。切り方は、使い勝手がいい「斜め薄切り」がおすすめ。保存期間は約1ヵ月です。
1 1回で使う量を斜め薄切りにしてからラップに包む
なるべく空気が入らないように、丸めるようにして包む。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ
冷凍用保存袋の中に空気がなるべく入らないように、小分けにしたウインナーは重ねずに入れる。
【食べ方】冷凍したウインナー/ソーセージの調理アイデア
【解凍方法/食べ方①汁物】
ウインナー/ソーセージは、煮込みすぎると旨みが抜けて食感も悪くなるため、スープやポトフなどの汁物に使う場合は最後に入れる。野菜などの具材が煮えたタイミングで、凍ったまま投入し、弱火で約5分(4〜5本分の場合)加熱する。
【解凍方法/食べ方②炒めもの】
野菜炒めや焼きそば、パスタなどの炒めものに使う場合は、まず油を熱して、最初に凍ったままのウインナーやソーセージを入れる。他の具材より先に炒めておくことで香りが立ち、旨みや塩分を野菜にまとわせることができる。
【コラム】ウインナーとソーセージって何が違うの?
「ソーセージ」にはさまざまな種類があり、「ウインナー」もソーセージの一種。羊の腸を使った直径2cm未満のサイズのソーセージを「ウインナー」と呼びます。ウインナー以外のソーセージ、例えばフランクフルトソーセージやボロニアソーセージといった、大きさや使っている腸の種類が違うものでも、基本的に冷凍保存方法や解凍方法は同じです。