ピーマンの肉詰めを作り置きするなら、冷凍保存がおすすめです。焼く前の生のままではなく、焼いてから冷凍することで美味しさが長持ちします。しかし、冷凍すると肉ダネがはがれやすくなってしまうため、肉ダネがはがれにくい冷凍に適したレシピを紹介します。
料理研究家の小田真規子先生に、ピーマンの肉詰めの正しい冷凍方法と解凍方法、ピーマンから肉ダネがはがれにくくなる裏技も教えてもらいます。
【ピーマンの肉詰めの冷凍】焼いてから保存で美味しさ長持ち
ピーマンの肉詰めをしっかり焼いたら、粗熱をとって1個ずつラップで包み、冷凍保存用袋に入れて冷凍保存します。約1ヵ月保存可能。
【冷凍方法】
1 加熱済みのピーマンの肉詰めを1個ずつラップで包む
乾燥すると味わいが損なわれるため、なるべく表面が空気に触れないよう、1個ずつラップで包む。
POINT
熱いままラップで包むと、水蒸気でピーマンが蒸れてベタついてしまうので、粗熱をとってからラップをする。
2 冷凍保存用袋に入れ、冷凍庫へ
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じたら冷凍庫へ。Mサイズの冷凍用保存袋に6個くらいが目安。
【解凍方法/食べ方】
冷凍したピーマンの肉詰めは、ラップをはずして耐熱皿にのせる。新しいラップで皿の中心部分を大きく膨らませるようにふんわりと覆い、電子レンジ(600W)で加熱する。数が多いと加熱ムラが起きやすいので、温めるのは一度に3個まで。時間の目安は次の通り。
1個…1分20秒
2個…2分30秒
3個…3分
POINT
食べにくい場合は食べやすいサイズに切る。そのまま、もしくは調味料をかけて味付けをしていただく。
【おすすめの味付け】
・和風…おろしポン酢、おろし生姜醤油
・中華風…オイスターソースと醤油を混ぜてタレにする
・洋風…粉チーズとマヨネーズを混ぜてタレにする
冷凍に向くピーマンの肉詰めのレシピ
保存してもパサつきにくく、タネがはがれにくい、冷凍保存に向いているピーマンの肉詰めのレシピを紹介します。
ヘタとタネを取った丸ごとのピーマンに肉ダネを詰めるのがポイント。玉ねぎを生で入れることで、冷凍時に出やすい肉の臭みを和らげることができます。
材料(2人分)
- ピーマン…6個
- 小麦粉…大さじ2程度
A
作り方
1 ピーマンのヘタの周りに切り込みを入れ、ヘタとタネを取る
2 ピーマンの内側に小麦粉をまぶし、余分な小麦粉をはたいて落とす
ヘタを切り取った部分から、小麦粉(ピーマン1個あたり小さじ1程度)を入れる。開いている部分を手で塞ぎ、6回ほど軽くふって内側に小麦粉をまぶしたら、切り口を下にしてはたき、余分な粉を落とす。
3 Aの材料を混ぜて肉ダネを作り、ピーマンに詰める
Aの材料をすべてボウルに入れて約1分程度こねる。指で押し込むようにしてピーマンの中に肉ダネを詰める。
4 中火で3分焼き、フタをして弱火で10分蒸し焼きにする
フライパンにサラダ油大さじ1(分量外)を入れ、中火で熱する。ピーマンの肉詰めを転がしながら中火で3分ほど焼く。全体に焼き色がついたら弱火にし、フタをして10分蒸し焼きにする。