HOME食材の冷凍【納豆・油揚げ・豆腐・味噌】冷凍保存方法を解説!

【納豆・油揚げ・豆腐・味噌】冷凍保存方法を解説!

公開日: (更新日:
LINE
大豆製品の写真

安いときに大量に買って、うっかり消費期限・賞味期限切れになりがちな「納豆・油揚げ・豆腐・味噌」は、期限が切れてしまう前に冷凍保存するのが得策!

美味しく食べられる期限(賞味期限・消費期限)についておさらいし、その期限を延ばす冷凍方法を、食品の冷凍に詳しい料理研究家の池上正子さんに教えていただきました。

賞味期限と消費期限の違いをおさらい

「消費期限」はだいたい5日以内に食べるべきものにつく表示。期限内に消費しましょう。「賞味期限」は「未開封で美味しく食べられる期限」で、これを過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。ただし、開封後は賞味期限に関わらず劣化や腐敗が進むものが多いので、商品パッケージの注意表記を確認しましょう。

こうした期限の表示は、品質低下や腐敗の進行などを考慮して記されています。冷凍保存できる食品であれば、冷凍によって品質低下や腐敗するスピードが遅くなるので、食べられる期限を延ばすことができます。

【納豆の冷凍】パックのままが一番簡単

納豆の写真

2〜3個のセット売りや特売になることが多い納豆。多めに買って「期限内に食べ切れないかも」と思ったら早めにパックのまま冷凍庫へ。冷凍前に好きな味をつけておく方法もあります。納豆を冷凍しても、健康に良いと言われる納豆菌は死滅しません。

冷凍方法①…パックのまま

納豆が冷凍用保存袋に入った写真

市販のパックのまま、冷凍用保存袋に入れて冷凍。冷凍庫で3週間程度保存可能。

【解凍方法】

冷蔵庫で自然解凍。すぐに食べるなら常温解凍でも可。

冷凍方法②…味をつけてから

冷凍用保存袋の納豆に醤油をかけている写真、納豆を入れた冷凍用保存袋を半分に折っている写真

Sサイズの冷凍用保存袋に納豆2〜3パック分を入れ、好みのトッピング(※)を加えて添付のたれか醤油で味をつけ、粘りを出さない程度に軽く混ぜる。納豆を平らにし、空気を抜くように袋の口を閉じたら、取り出しやすくするために半分に折ってから冷凍する。冷凍庫で2週間程度保存可能。

※じゃこ、おかか、青のりなどもおすすめ。冷凍臭が気になる人は、ごま油やコチュジャンなど香りが強い調味料を混ぜてもよい。

【解凍方法】

冷蔵庫で自然解凍。時間がないときは凍ったまま温かいごはんにのせ、電子レンジで10秒ほど加熱してから混ぜながら解凍。凍ったままチャーハンの具に加えても。

【油揚げの冷凍】油抜きはしなくてOK

油揚げの写真

油揚げは冷凍しても食感が変わりにくい食材。冷蔵では消費期限までが短いので、使いきれない場合はすぐ冷凍しましょう。かつての油揚げは品質があまりよくない油で揚げていたので油抜きが必須でしたが、最近は油の質がよくなったので油抜きしなくて大丈夫なものも。また、いなり寿司用にまとめて煮てから冷凍しておけば、ランチやおやつで手軽に食べられます。

冷凍方法①…切らずにそのまま

冷凍用保存袋に油揚げが入っている写真

未開封ならパッケージのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍する。開封後は、油揚げをそのまま冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍する。1枚ずつ使いたい場合は、冷凍用保存袋に重ならないように入れるか、1枚ずつラップで包んでから冷凍用保存袋に入れる。冷凍庫で3週間程度保存可能。

【解凍方法】

冷蔵庫で自然解凍。油抜きしたいときは、袋から出して熱湯をかければ解凍しながら油が抜ける。

冷凍方法②…使いやすく切ってから

冷凍用保存袋に切った油揚げが入っている写真

使いやすい大きさに切り、そのまま冷凍用保存袋に入れて平たくし、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍。半冷凍になったときに袋の上からもむと、取り出しやすくなる。冷凍庫で3週間程度保存可能。

【解凍方法】

凍ったまま味噌汁や煮浸しなどに加えて加熱調理。

冷凍方法③…いなり寿司用に煮てから

冷凍用保存袋にいなり寿司用の油揚げが入っている写真

いなり寿司用に煮たら、冷まして軽く絞って汁気を切る。そのまま冷凍用保存袋に入れて平たくし、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍。冷凍庫で2週間程度保存可能。

【解凍方法】

冷蔵庫で自然解凍。

【豆腐の冷凍】冷凍後の食感を楽しんで

豆腐の写真

使い残した豆腐が翌日までに使い切れない場合は冷凍を。冷凍すると高野豆腐(凍り豆腐)のようになり、いつもと違った食感を楽しめます。木綿、絹どちらも冷凍可能ですが、充填豆腐は冷凍すると旨みが流れ出てあまり美味しくなくなってしまうのでおすすめしません。

冷凍方法…保存容器に水を張って

保存容器に豆腐を入れて水を張った写真

未開封ならパックのまま冷凍。開封後は冷凍用保存容器に移し、豆腐がかぶる程度の水を入れ、ふたをして冷凍。冷凍庫で3週間程度保存可能。

冷凍前の豆腐の断面写真、冷凍後の豆腐の断面写真

【解凍方法】

冷蔵庫で自然解凍。急ぐときはお湯にパックや保存容器ごとつけ、包丁が通るくらいのかたさまで解凍できたら加熱調理する。手で軽く押せば水切りできるので、麻婆豆腐やゴーヤーチャンプル、ハンバーグなど、水切りが必要な料理に使うと、時短になって便利。

■豆腐は冷凍することで、肉っぽい食感を楽しむこともできます
冷凍豆腐はまるでお肉!? 食感に驚く絶品レシピ3選

【味噌の冷凍】凍らず風味が長持ち

味噌の写真

そもそも味噌は塩分濃度が高い保存食なので、常温や冷蔵庫で保存できますが、風味は徐々に落ちていきます。冷凍庫で保存するとより風味が長持ちするので、商品の注意書きで冷凍が禁止されていなければ、冷凍もおすすめです。市販の味噌は凍らないものがほとんど。冷凍すると少しかたくなりますが、冷蔵時と同じように使えます。ただし冷凍庫だからと油断せず、雑菌がついたスプーンを使うなど不衛生なことは避けてください。

冷凍方法…保存容器に移して

保存容器に入った味噌に昆布が入っている写真

購入時のパックのまま冷凍するとパックが割れることもあるので、冷凍用保存容器に移して冷凍する。だし用の昆布を切って入れておくと昆布の旨みが染みて、手作りのだし入り味噌に。賞味期限を過ぎても風味が落ちないうちは使える。

【解凍方法】

冷蔵時と同様に使えるので、そのまま味噌汁や下味付け、焼きおにぎりなどに。

■味噌は乾物などを混ぜて冷凍すれば、手作りの即席味噌汁「味噌玉」にもなって便利!
【味噌玉】の基本の作り方。おすすめ具材、冷凍方法まで

LINE

※掲載情報は公開日時点のものです。本記事で紹介している商品は、予告なく変更・販売終了となる場合がございます。