スペアリブはバーベキューやパーティーの人気メニュー。簡単なのに劇的なやわらかさに焼けるレシピを料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。味は、みんなに喜ばれる「BBQソース味」「ハニーマスタード味」「スパイシーカレー味」の3バリエ。冷凍保存もできるので、時間があるときに仕込んでおくのもおすすめです。
【スペアリブレシピ・材料】人気の味付け3種
今回紹介する3種類は、いずれも「すりおろし玉ねぎ」を加えて、玉ねぎのタンパク質分解酵素で肉をやわらかくするレシピです。味は三者三様ですが、作り方は共通なので、ぜひ3つとも作ってみてくださいね!
【スペアリブレシピ①】BBQソース味
ケチャップとウスターソースで、テッパン人気の味付け。にんにくの香りでビールも進みます。
材料(作りやすい分量)
- 豚スペアリブ…4本(約350〜400g)
- 塩、こしょう…各少々
A
■作り方はこちら
【スペアリブレシピ②】ハニーマスタード味
粒マスタードの粒感がアクセントになっていて、何本でも食べたくなる味。子どもにも喜ばれるやさしい甘さです。
材料(作りやすい分量)
- 豚スペアリブ…4本(約350〜400g)
- 塩、こしょう…各少々
A
■作り方はこちら
【スペアリブレシピ③】スパイシーカレー味
カレー味にマーマレードの甘さと豆板醤のパンチを加えて、複雑で奥行きのある味わいに。辛さが苦手な人がいるときは、豆板醤の量を減らしましょう。
材料(作りやすい分量)
- 豚スペアリブ…4本(約350〜400g)
- 塩、こしょう…各少々
A
- 玉ねぎ(すりおろし)…1/2個(約100g)
- にんにく、生姜(すりおろし)…各1かけ分
- マーマレード…大さじ3
- カレー粉…大さじ1と1/2
- 酒…大さじ1
- 豆板醤…小さじ1
- 塩…小さじ1/2
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【レシピ】スペアリブの仕込み&香ばしい焼き方
<仕込み>
※写真は「BBQソース味」です
1 スペアリブ全体をフォークで数ヵ所刺す
肉にフォークで穴を空けると、肉がかたくなりにくく、味が染み込みやすくなる。
2 スペアリブに塩、こしょうをふってポリ袋に入れ、もんでから10分おく
たれの塩味は控えめなので、ここで塩味を肉にしっかり染み込ませる。
3 Aを加えてよくもみ込む
たれがこぼれないように口をしっかり押える。玉ねぎのタンパク質分解酵素が肉に染み込むよう1〜2分もんで、全体にたれが回ったら、空気を抜くように袋の口を閉じる。
※調味料Aを確認したいときは
BBQソース味 ハニーマスタード味 スパイシーカレー味
4 冷蔵庫で1〜2時間寝かせる
味をしっかり染み込ませたい場合は6〜8時間寝かせる。その場合は冷凍庫に入れると、味がしっかり染み込むうえに、肉の繊維が壊れて一層やわらかくなる。
■冷凍方法はこちら
<焼き方>
※写真は「BBQソース味」です
1 スペアリブを取り出し、たれを拭き取る
ポリ袋からスペアリブを取り出し、ペーパータオルでたれを拭く。取り出すときに袋の口でたれをぬぐい落とすと、拭き取る分が減ってたれを多く残せる。袋に残ったたれは取っておく。
2 鉄板(またはフライパン)にオリーブ油を熱して1のスペアリブを並べ、弱火で焼く
オリーブ油の量は大さじ1が目安。焦がさずに中まで火を通すには、弱火(※)でじっくり焼くのがコツ。
※炭火の場合は炭を少なくするなどして火力を調節する。
3 焼き色がついたら面を変え、全面を焼く
焼き時間は1面5分(骨の面を除く3面で計15分程度)が目安。肉が厚い面は長め、骨が近くて肉が薄い面は短めで、焼き具合を見ながら火を通す。
4 ポリ袋に残ったたれを加えて加熱する
ポリ袋のたれをフライパンに注ぎ(※)、ふつふつするまで加熱する。
※生肉を漬けていたものなので加熱が必要。肉にそのままかけないように注意。
5 たれを絡めてできあがり
【ワンポイント】バーベキューで焼くときはアルミホイルを活用
バーベキューの網で焼くと、焦げてしまったり、生焼けになったりしがち。火加減が難しいときは、肉をアルミホイルで包んで15分を目安に蒸し焼きにしましょう。たれは生肉を漬けていたものなのでそのままでは使わず、アルミホイルで別に器を作って加熱してから絡めて。
冷凍するとさらに味が染み込んでやわらかくなる!
仕込みのときに冷凍すると、肉の中の水分が凍って膨張して繊維がダメージを受けるため、肉がよりやわらかく、味もしっかり染み込みます。スペアリブが安いときに購入して仕込んでおくのもよいでしょう。
【冷凍方法】
上記の<仕込み>の工程2で、ポリ袋ではなく冷凍用保存袋を使い、袋の口を閉じて冷凍する。スペアリブは冷凍庫で5週間程度保存可能。
【解凍方法】
冷蔵庫で自然解凍する。