秋の果物としてお馴染みの柿ですが、「そもそもどうやって切るの?」「皮はむいて食べる?」「保存は常温でいいの?」など知らないことが多いもの。今回、野菜ソムリエプロの根本早苗先生に柿の切り方・食べ方、柿の美味しさをキープする正しい保存方法を聞きました! 新食感の「冷凍柿」は絶品です!
【柿の切り方】タネにあたらない基本のカット
【柿の切り方】タネを取り除くカット
【柿の冷蔵保存】冷蔵庫で2週間もつ!
【柿の冷凍保存】新感覚の絶品スイーツに!
【柿の追熟方法】ポリ袋に入れて常温保存
【柿の切り方】タネにあたらない基本のカット
かたいタネを避けてカットする基本の方法です。
1 葉の切れ目に包丁をあてて切る
上記のように、包丁を入れる場所に線を入れてください。
柿のヘタ側を上にして置き、包丁を葉の切れ目にあてて4等分に切る。この方法で切ると、タネにあたらずに切ることができる。
2 包丁を使い、ヘタの方から皮をむく
【柿の切り方】タネを取り除くカット
基本の切り方とは反対に、カットしながらタネを取り除く方法を紹介します。
1 葉の先に包丁をあてて切る
上記のように、包丁を入れる場所に線を入れてください。
柿のヘタ側を上にして置き、包丁を葉の先に当てて4等分に切る。柿のタネはかたいため、手を切らないように注意。
2 タネを取り除く
タネと果肉の間にスプーンなどを差し込み、取り除く。包丁のアゴを使って取り除いてもよい。
※品種や時期によって、タネの場所が異なる場合があります。
■柿の皮はむいて食べる?
皮はむいて食べるのが一般的。しかし無農薬であればむかなくてもよい。その際は、ヘタだけ切り落とす。
【柿の冷蔵保存】冷蔵庫で2週間もつ!
柿は常温で保存すると熟成が進み、5日程度でやわらかくなります。シャキシャキした食感をキープしたい方は、冷蔵保存がおすすめ。ポイントはヘタをカバーして乾燥を防ぐこと。
1 濡らしたキッチンペーパーをヘタにかぶせる
キッチンペーパー(もしくはティッシュペーパー)を、ヘタを覆うことができるくらいの大きさに折る。水で濡らし、ヘタにかぶせる。
2 ラップで包み、ポリ袋に入れて野菜室へ
キッチンペーパーがヘタから離れないように、ラップでしっかりと包む。数個まとめてポリ袋に入れ、ヘタを下にして野菜室で保存する。
【柿の冷凍保存】新感覚の絶品スイーツに!
柿は冷凍も可能! 解凍するとシャリとろ新食感の絶品スイーツとしていただけます。
ラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍するだけ。約3ヵ月保存可能。
解凍方法・食べ方
丸ごと冷凍した柿を10分程度自然解凍し、包丁が入るかたさになったらヘタを切り落とす。さらに、常温で50分程度放置しておくと「シャリとろ」食感に! スプーンですくっていただくのがおすすめ。
※解凍時間は目安。室温や柿の大きさによって変わるため、長時間解凍による劣化に注意。
【柿の追熟】ポリ袋に入れて常温保存
柿は熟成が進む果物なので、かたいと感じたら「追熟」させましょう。柿のヘタを上にしてポリ袋に入れて常温保存すると、柿自身が放出するエチレンガスが袋に充満し、効率的に追熟が進みます。