人気の家庭料理である、肉じゃがの作り方を初心者でもわかりやすいように紹介します。煮崩れないコツや味付けの黄金比などを料理研究家の吉田瑞子先生が丁寧に解説。さらにめんつゆを使った簡単レシピも取り上げます。
肉じゃがを美味しく作るコツ
①食材を油で炒めることでコクがアップ！
②味付けの黄金比は醤油2：みりん2：砂糖1
③じゃがいもは煮崩れないよう加熱しすぎないこと！
【肉じゃがの基本レシピ】野菜の切り方から解説！
基本の肉じゃがレシピを紹介します。野菜は大きめにカットすることで、煮崩れず、食べ応えのある仕上がりに。じゃがいもはホクホク食感が美味しい男爵いもがおすすめ。
〈材料（4人分）〉
A
- 醤油…大さじ4
- みりん…大さじ4
- 砂糖…大さじ2
〈作り方〉
1 牛肉を切る
牛肉は大きいものがあれば食べやすい大きさに切る。
2 じゃがいもを切る
じゃがいもは皮をむいて4等分に切り、水に5分ほどさらす。
〈POINT〉
じゃがいもは水にさらすことで、表面のでんぷん質を落とせる。
3 玉ねぎを切る
玉ねぎは皮をむいて1cm厚さのくし形に切る。
〈POINT〉
玉ねぎは小さく切ると、煮ている間に存在感がなくなるので、大きめに切るのがおすすめ。
4 にんじんを切る
にんじんは皮をむいて乱切りにする。
〈POINT〉
にんじんは乱切りにすることで、表面積が大きくなり、味が染み込みやすくなる。
5 絹さやをゆでる
絹さやはヘタと筋を取りのぞいてから、塩少々を加えた熱湯で色よくゆで、冷水にとって水気を切り、斜め半分に切る。
■絹さやのゆで方はこちら！
6 鍋で玉ねぎを炒める
鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎを炒める。
〈POINT〉
鍋は、炒めやすいよう深型のフライパンを使ってもOK。
7 牛肉を加える
玉ねぎがしんなりしたら牛肉を加えて炒める。
8 にんじん・じゃがいもを加える
肉の色が変わったらにんじん、じゃがいもを加えて炒める。
9 だし汁を加える
全体に油が回ったらだし汁を加え、煮立ったらアクを取りのぞく。
〈POINT〉
アクは食材の臭みや雑味なので、しっかり取りのぞくこと。
10 Aを加える
アクを取りのぞき終わったら調味料を加える。
11 落としぶたをして煮る
落としぶたをして6〜8分煮る。
〈POINT〉
落としぶたをして煮ることで、煮崩れを防ぎつつ、均一に火が通るように食材を煮ることができる。落としぶたがない場合は、鍋よりひと回り小さいサイズに切ったクッキングシートやキッチンペーパーでもOK。
12 ふたを外してさらに煮る
食材に火が通ったら、ふたを外して汁気を飛ばしながら、3分ほど強めの中火で煮る。
〈POINT〉
ときどき鍋をゆすったり、菜箸などで混ぜたりしながら煮ると、ムラなく照りよく仕上がる。じゃがいもはやわらかくなるまでの時間が、品種や個体によって差があるので、煮崩れないように様子を見ながら加熱すること。
13 汁気が飛んだら火を止める
時間に余裕があれば火を止めて、一度冷ますと味がよく染みる。
14 器に盛り、絹さやをのせたら完成！
器に盛り、絹さやをのせたら肉じゃがの出来上がり。
〈肉じゃがのGIF動画〉
肉じゃがの作り方をGIF動画にまとめました。手順の参考にご覧ください。
【めんつゆで作る肉じゃがレシピ】だし不要で簡単！
肉じゃがはめんつゆを使えば、だし不要で調味料も少なくて済むのでとってもお手軽です！ 甘さが足りないので、砂糖だけ足して。
〈材料（4人分）〉
A
- めんつゆ（2倍濃縮）…2/3カップ
- 砂糖…小さじ2
〈作り方〉
1. 牛肉は大きいものがあれば食べやすい大きさに切る。じゃがいもは4等分に切る。玉ねぎは1cm厚さのくし形に切る。にんじんは乱切りにする。
2. いんげんは色よくゆでて斜め切りにする。
■いんげんのゆで方はこちら！
3. 鍋（または深型フライパン）にサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしてきたら牛肉を加えて炒める。
4. 肉の色が変わったらにんじん、じゃがいもを加えて炒める。
5. 全体に油が回ったら分量の水を加え、煮立ったらアクを取りのぞいてからAを加え、落としぶたをして6〜8分ほど煮る。
6. 落としぶたを外してさらに3分ほど強めの中火で煮て、汁気が飛んだら器に盛り、2をのせる。
【肉じゃがの保存方法】作り置き可能！
肉じゃがは作り置きできます！ 多めに作って冷蔵庫にストックしておけば、忙しい日でも安心です。
【保存方法】
おかずはしっかり冷ましてから、清潔な保存容器に入れる。ふたをして冷蔵庫で保存する。3〜4日間保存可能。
■肉じゃがは下味冷凍も便利です！
■余ったじゃがいもの保存方法はこちら！
