SENIOR INTERVIEW
お客様と会社の橋渡しに営業職ならではの
「仕事の楽しさ」とは
事業推進部 関西支社 惣菜グループ
中田 円
- 入社1年目
- 新卒で入社後、研究開発部の商品開発グループに所属。
- 3年目
- 営業本部広域営業部の広域営業第四グループへ。
- 4年目
- 首都圏支社の惣菜グループに異動。
スーパーマーケットの惣菜コーナーへの業務用商品の営業を担当。
同年11月に関西支社の惣菜グループに異動。
- 7年目
- 第1子を妊娠し、産休育休を取得後、復職。
- 9年目
- 第2子を妊娠、産休育休を取得。
復職し、営業職として復帰。


入社の決め手は雰囲気のよさ
面接官全員から感じた自社商品への愛
――現在は惣菜グループに所属し、関西圏のスーパーマーケットへの提案営業をされている中田さん。まず、ニチレイフーズに入社を決めた理由を教えてください。
中田:もっとも大きな理由は、新卒採用の面接でお会いした社員の全員から、自社商品への愛が伝わってきたことです。今でもよく覚えているのですが、面接時に「自社の商品を家族に食べさせられますか?」と質問したんです。すると、面接官の全員が「いい質問だね!」と言ってくれて。いかに自社製品が安全・安心な品質であるかを皆さん熱く語ってくださり、よい雰囲気だなと感じましたね。私も面接なのに緊張せず、等身大の自分でお話しすることができたので、「ニチレイフーズは自分らしくいられる会社かもしれない」と思いました。
また、私は大学院で森林分子生態学という、食品とはあまり関係がない分野を勉強していたのですが、その学問分野に興味を持ってくれたことも嬉しく思いました。大学院で学んでいた内容だけでなく、学問に向かう姿勢を評価してもらえて嬉しかったこともあり、入社を決意しました。
――これまで、実際にどのような業務を担当してきましたか?
中田:大学院時代から研究が好きだったこともあり、最初は研究開発職を志望しました。実際、入社1~2年目は研究開発グループで商品の研究開発を担当。ただ、入社前は思いもよらなかったのですが、入社後に受けた研修で、営業という仕事に興味を持つようになりました。
研修ではコンビニエンスストア様との商談に同席させてもらうなど、営業の様々な現場を体験しました。そのときにお会いした営業の先輩方は皆、知識が豊富で話の引き出しが多く、バイタリティもすごいと感じたんです。こうした経験を通して、営業は商品を売るだけでなくお客様の課題を解決する仕事だということを知り、面白そうだなと興味を持ちました。
そこで、研究開発の仕事を2年続けたのち、1年に1回ある「キャリア申告」で営業への異動希望を提出。希望が通って3年目からは営業職となり、そこからは2度の産休・育休を挟みながら、ずっと営業の仕事を続けています。現在は主にスーパーマーケットなどのお惣菜コーナーへの提案営業を行っていますね。
――お惣菜コーナーへの提案営業というのはどのような仕事ですか。
中田:得意先(=スーパーマーケット)のお惣菜コーナーにおいて、得意先の課題解決になるメニューや商品を一緒に開発しています。
たとえば「こんなコロッケがつくりたい」とご依頼があったら、得意先の要望をヒアリングして、商品開発グループと協力しながら、先方が希望する商品をつくり上げていったりします。
――商品を提案する中で、スーパーマーケットの担当者の方と商品開発グループとの間で板挟みになって、困ってしまうことはありませんか?
中田:たしかに、生産ラインやコストには制限があり、開発するうえで得意先からのご要望全てに応えることはできません。譲れないポイントを得意先と共有したうえで、商品開発グループとやり取りを行い解決策を探ることが、むしろ営業の仕事の醍醐味だと思います!
たとえば、得意先の担当者の方が「肉の量をもっと増やしたい」とおっしゃったのに対し、コスト的に肉の量は増やせない……という場合には、「代わりに肉のカットの仕方を変えて食感を感じやすくしませんか」と提案してみるとか。10年以上の経験があると、だんだん「こういう場合にはこういう解決策がある」というのがわかってくるんです。解決策がピタッとハマって「よし、それで行こう」となったときには、自分が担当していてよかったと大きなやりがいを感じます。


オムライスが年1億円のヒット商品に
営業の醍醐味を体感
――長年、営業として活躍している中田さんですが、営業の仕事の魅力はどのようなところにあるのでしょうか?
中田:得意先の担当者の方と一緒に開発した商品がお店でたくさん売れたときに、大きなやりがいを感じます。以前、店舗の投書コーナーに「他店で食べたものよりも(ニチレイフーズが開発した)ハンバーグがとてもおいしかった!」という声が届いたときには本当に嬉しくて、すぐに工場の担当者にも伝えて一緒に喜びを分かち合いました。
営業の仕事は、お客様からの声をダイレクトに聞けるという意味で、とても恵まれたポジションだと思っています。もちろん、ときには厳しい指摘をいただくこともありますが、それも、商品の問題点を解決できるチャンスだと前向きに捉えるようにしています。お客様から直接感謝の声を聞き、それを仲間に共有して一緒に喜べる瞬間に、この仕事をしていてよかったといつも思いますね。
――これまでで最も印象に残っているお仕事はどのようなものでしょうか?
中田:営業に配属されて1年目に、スーパーマーケットの得意先にオムライスの提案営業をしたときのことです。得意先の要望は、「とにかくおいしいオムライスをつくること」。営業1年目だけどなんとか戦力になりたいと必死だった自分は、おいしいオムライスをつくる秘訣を探し出そうと様々な有名店のオムライスを食べ歩きました。かなりの時間を費やし、ときには1日に何軒もはしごした日も……。その結果、私は「ケチャップライスに酸味があることで、卵の甘味とソースの苦みが引き立つ!」と気づいたんです。私の意見は採用され、方向性は酸味のあるケチャップライスに決定しました。
そんな私の頑張りを見ていてくれた得意先のバイヤーさんが、全国の店舗に一生懸命売り込みをかけてくれたこともあり、このオムライスは年間1億円も売り上げる大ヒット商品に……! 営業の仕事はたくさん売れたときも大きなやりがいを感じると知った瞬間でしたね。
――営業ではコミュニケーションがとくに大事な印象がありますが、社内外で様々な方と仕事をする中で心がけていることはありますか?
中田:私、実はとても人見知りなんです。初対面の方と名刺交換をするのも苦手なほど(笑)。だから、まず得意先の窓口となっている担当者の方と仲よくなって、そこからそれぞれの専門分野の方を紹介してもらう……など、工夫して最初のきっかけをつかむことで乗り越えています。
営業の仕事はまず「この人としゃべりたい」と思ってもらえないと、信頼もされないし、情報も得られません。できるだけ明るく、ポジティブに話すことも心がけています。


どんな人でも活躍できる会社へ
多様性の時代の就職活動
――中田さんは入社6年目と8年目で2回の産休・育休を取得されました。お仕事と子育ての両立をするにあたって意識していることはありますか?
中田:会社に対しては「時間に制限がある分、できる仕事を頑張ろう」と考えています。また、子どもに対しては仕事していることを申し訳ないと思わないようにしていますね。逆に「働かせてくれてありがとう!」という感謝の気持ちを持つようにしています。子どもには親が一生懸命仕事して社会の役に立っているところを見ていてほしいですし、働く楽しさやおもしろさを知ってほしいと思っています。
営業は個人がそれぞれ得意先を受け持つということもあり、仕事を1人で抱え込んでしまいがちです。でも、全部を完璧にやろうとせず、互いに補いあうことが大切だと考えていますね。子どもが小学生になった今も、突然の休校や怪我などのトラブルは多くありますが、社内外問わず助けていただきながらなんとかやっています。仕事は1人で抱え込まず、皆を頼り、助け合うことでうまく回っていくと思いますね。
――中田さんがこれからチャレンジしたいことを教えてください。
中田:12年以上営業の仕事をしてきましたが、これからは営業の仕事を続けつつ、さらに新しい仕事を生み出すことにもチャレンジしたいと思っています。ニチレイフーズでは、営業と工場での製造以外の業務は、基本的に東京の本社に集中しています。私は現在関西に住んでいるのですが、まだ子どもが小さいこともあり転勤は難しいので、できれば関西で新たに仕事を生み出してみたいです。
たとえば、食には嗜好性があって、関東と関西では味の好みに違いがあります。コロッケだと首都圏では芋の味をシンプルに生かしたものが好まれ、関西では味付けが甘めで滑らかなものが好まれます。こんなに大きく違うので、今後はより各エリアの意見を商品づくりに活かしていくような仕組みをつくれないかと考えているんです。社長や役員にそういった話をしたところ、「どんどんそういう声をあげてほしい」と言ってもらえたので、具体的なアイデアを形にしていきたいと考えています。
――最後に就活生へのアドバイスをお願いします。
中田: 就職活動について考えるとき、「これまでの自分の経験や学んできたことが活かせる仕事でないとダメだ」と思っている方も多いかもしれません。でも、そこは柔軟に考えていいと思います。私が大学院まで学んでいたことは今の業務に直結していませんが、一生懸命研究に取り組んだこと、プレゼンの方法、戦略の立て方などは、大学院での学びが活きていると実感しています。無駄になることはひとつもないので安心してください。
また、「ニチレイフーズで活躍できるのはこういう人だ」みたいな固定観念はなくていい、と思っています。「ニチレイに就職するから『本格炒め炒飯®』が好きじゃないとダメ」といったこともない。これからは多様性の時代です。どんな人も活躍できる会社でありたいし、そうしていきたいと思いますね。多様な個性を持った方々と一緒に働けるのを楽しみにしています。
※掲載の仕事内容、所属は取材当時のものです。
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それぞれ異なるキャリアを歩んできた社員に、語ってもらいました。