SENIOR INTERVIEW
生産ラインの最適化から工場設計まで
多角的な視点で携わる
エンジニア職の魅力
技術戦略部 エンジニアリンググループ
寺田 圭吾
- 入社1年目
- 新卒で入社後、千葉県の船橋工場に配属。
- 2年目
- 『本格炒め炒飯®』を生産する炒飯ラインを担当。
具材補給の自動化システムなどを導入。
- 4年目
- ピラフラインを担当し、新規包装設備などの導入に携わる。
- 5年目
- 福岡県の(株)キューレイ技術部へ出向。
今川焼ラインへのX線検査システムなどの設備投資案件や社内監査対応を担当。
- 6年目
- 新工場増築プロジェクトが始動し、主に建築のプランニングを担当。
建築工事から生産設備の設置、ラインテスト、生産開始まで携わる。
- 9年目
- ニチレイフーズへ帰任、生産統括部技術戦略部エンジニアリンググループへ配属。
ベトナム工場の生産ライン移設、山形工場の設備改善を担当。


エンジニアに求められるのは
「ものづくりの技術」だけじゃない
――現在、技術戦略部エンジニアリンググループで働く寺田さん。学生時代から食品メーカーのエンジニアを目指していたのでしょうか?
寺田:大学時代は機械工学専攻で、新たな金属材料の開発などに取り組む研究室に所属していました。同じ専攻の人の主な就職先といえば自動車メーカーや機械メーカー。エンジニアという職業に興味はあったものの、何だかピンとこなくて。そこで業界を絞らず幅広く企業を調べていたときにはじめて「食品メーカーにもエンジニア職がある」ということを知ったんです。就活イベントに参加したとき、私たちの生活に身近な商品に携われると感じ、ようやく「これだ!」と思いました。
――数ある食品メーカーの中からニチレイフーズを選んだ理由は?
寺田:ニチレイフーズは、選考の過程でお会いした方々の和気あいあいとした雰囲気がよかったですね。エンジニア職の部門が4つあり、エンジニアとして幅広い業務を経験できそうなのも魅力でした。何より自分たちの仕事に対して「ニチレイフーズだからできるものづくりがある」という誇りを持ってエンジニアが働いている姿が印象に残り、入社を決めました。
――入社後、まずは船橋工場の技術グループに配属になったそうですね。
寺田:生産設備、インフラ設備、建物の維持保全が主な仕事で、「本格炒め炒飯®」を生産する炒飯ラインやピラフラインを担当しました。
炒飯ライン担当のときには、具材補給の自動化システムの導入に携わりました。それまで中腰になりながら、人の手で時間をかけて入れていた具材を自動で補給できるような設備をつくることになったのですが、大事にしたのは現場に寄り添うこと。自分やメーカーの考えだけでなく、実際に設備を使う方の意見も取り入れるようにしました。
エンジニアの仕事はものづくりの技術だけでなく、様々な部署の人とコミュニケーションを取って仕事を進めることがすごく大切です。ニチレイフーズは面倒見のいい先輩方が多いですし、若手からベテランまで皆がコミュニケーションをとりやすい環境が整っているので、その点でも苦労することはあまりなかったように思います。


前例の少ない「出向」で得た
成長のチャンス
――4年間の船橋工場での勤務を経て、入社5年目に福岡県にある(株)キューレイの技術部へ。どのような経緯で出向することになったのでしょうか。
寺田:ニチレイフーズでは最初の配属先で数年間エンジニアとして経験を積んだ後、異動してさらにキャリアアップを目指すというのがよくあるパターン。私も次のステップとしてキャリア申告では、別の工場かもしくは現在所属しているエンジニアリンググループへの異動を希望していました。それがたまたまグループ会社の工場になり、「出向」という形になったというわけです。
――初めての異動が「出向」。不安な気持ちやとまどいはなかったのでしょうか?
寺田:エンジニアとしてグループ会社に出向というケースはあまり前例がなく、正直なところ予想もしていなかったので、最初は驚きが大きかったです。学生のみなさんは「出向」と聞くとドラマや小説などの影響で「片道切符」「一度出向したら二度と戻れない」というイメージがあるかもしれません。ニチレイフーズの「出向」はそんな恐ろしいものではなくて(笑)、ニチレイフーズの一員のまま外の環境で様々な経験をして成長できる貴重なチャンスでもあります。
キューレイの工場もニチレイフーズの工場と規模はさほど変わりませんが、生産している商品が違うので新しい発見や学びが多かったですね。任される業務範囲も広くて、初任配置から次の異動先としては素晴らしい環境だったと思いますし、エンジニアとして成長できるよい機会になりました。
――キューレイでの4年間は、どのような業務を担当していましたか?
寺田:設備投資案件や社内監査などを担当しましたが、一番印象に残っているのが新工場増築プロジェクトに参加したこと。プロジェクトの立ち上げから施工会社の決定、ニチレイフーズでは初となる自動倉庫システムの導入など、様々な業務を任されましたが、中でも大変だったのが建物や設備の仕様を決めていく作業。
新工場だけあって膨大な数があり、もちろん1人で決められることではありませんから、スケジュールに間に合うように上司、先輩・後輩、他部署だけでなく、協力会社などあらゆる関係者の合意形成を得なければなりません。信頼関係を築いて綿密に相談、協議を重ねていくことで円滑に進めることができ、結果的には当初計画していた期日に間に合わせることができました。


ゼロベースからのスタートをサポート
若手エンジニアが挑戦できる環境づくり
――入社9年目に帰任し、技術戦略部エンジニアリンググループへ。現在はどのようなお仕事を担当しているのですか?
寺田:ベトナムのアセロラ果汁ラインの移設案件や新しいラインの設置など、国内外の大型投資案件を担当しています。ほかにも国内工場の建物や設備の基準作りや見直しといった安全のための取り組みなども行っていて、キューレイでの経験が様々なシーンで活かされているのを感じます。
――海外とのやりとりは、国内でのコミュニケーションとはまた違った難しさや大変さがあるのではありませんか?
寺田:基本的には現地にいるニチレイフーズの社員など日本人とやりとりをするのですが、出張することもあって、そのときには実際に担当している現地スタッフと話すこともあります。当然相手は日本語が話せないし、こちらもカタコトの英語しか話せない。最初は不慣れで大変なこともありましたけど、スマホを駆使して何とかやりとりをするうちに、だんだんと意思疎通ができるようになっていくもの。海外では個人に任される裁量が日本よりも大きくなることが多いので、大変な分やりがいも大きいと感じています。
ニチレイフーズは海外事業にも注力していて、北米、ブラジル、タイ、ベトナムなどの拠点で活躍する日本人社員がたくさんいます。海外で仕事をするうえでは英語を話せるほうがもちろん有利だと思いますけど、社内の海外研修や語学研修もどんどん増えてきていますから、入社後に成長するチャンスもたくさんあるはずです。
――エンジニア職のサポート体制も充実しているのでしょうか?
寺田:そうですね。私は今、若手社員の技能研修の事務局の仕事も担当しています。今取り入れている技能研修では、アンケートなどを取りながら、エンジニア一人ひとりの目標にあった知識を身につけてもらえるよう工夫しているところです。
入社後の研修もありますし、ニチレイフーズのエンジニア職は学生時代に食に関する専門知識を身につけていなくても大丈夫。私もそうでしたが、入社後にしっかりとしたOJTがあり、サポートしてくれる人がたくさんいるので、大きく困ることはありませんでした。ゼロベースでも人に支えられて若手のときから様々な業務にチャレンジできること、できる仕事の幅が広いことがニチレイフーズのエンジニア職の魅力。今後も若手社員がよりチャレンジできるように研修内容を充実させていきたいです。
――今後はどのようなキャリアプランを描いていますか?
寺田:まだ自分が担当したことのない商品を生産するラインに関わる案件や、新しい環境技術、AI・IoT技術などの取り組みに幅広く挑戦していきたいですね。はじめてのこと、苦手に思っていること、難易度が高そうなことであっても、まずはやってみることを大切にしています。
そのためには、「自分で勝手に限界を決めない」こと。今までのキャリアを振り返っても、最初から興味を持って取り組んだわけではなかったことでも、やってみた経験がそのあとに仕事につながることがたくさんありました。これからも一つひとつの仕事で得た経験を大切にして、建築、生産、環境面、作業者の働きやすさなど多角的な視点から最適な工場と生産ラインを設計できるエンジニアへとスキルアップしていきたいです。
※掲載の仕事内容、所属は取材当時のものです。
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ニチレイフーズに入社後、どのようなことを経験し、現在に至るのか。
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それぞれ異なるキャリアを歩んできた社員に、語ってもらいました。