SENIOR INTERVIEW
食の流行を生み出すために多くの部署で磨いた
商品開発に必要な視点
商品開発部 第三ユニット 海外チキングループ
谷川 新悟
- 入社1年目
- 新卒で入社後、船橋工場の工場開発グループに所属。
- 4年目
- 生産統括部の海外工場管理グループに異動し、海外投資工場を担当する。
- 5年目
- 関西工場の製造グループへ。
業務用からあげのラインのリーダーを経て、3年目には業績管理を担う。
- 8年目
- 白石工場の開発グループに異動。
グラタンとドリアの開発を担当する。
- 10年目
- 商品開発部の海外チキングループに異動し、チキン商品の開発を担当。
「一緒に仕事しましょう!」
フレンドリーな社風が入社の決め手
――谷川さんは、これまでニチレイフーズでどんなお仕事をしてきたのでしょうか?
谷川:入社直後は、船橋工場での研修を通じて生産現場を学びました。自分が目指す商品開発業務にあたるためには、製造現場のことをもっと知らなくてはならないと感じ、自ら希望して1〜3年くらいのスパンで、既存商品の製造や、商品をゼロから生み出す開発、製造工場の管理など、様々な部署を経験してきました。国内だけでなく海外の仕事も経験してみたいと考えていたので、入社4年目で海外工場管理グループに声をかけられたときには、「ぜひ!」と引き受けました。
その後、さらに現場での仕事の理解を深めるために開発・製造に戻ったのですが、上長から「今度は海外系の開発はどうだ」と話をいただいて。それがきっかけとなり、海外工場の新商品を開発する、現在の商品開発部 第三ユニット 海外チキングループに配属になりました。
――そもそも就活していたときにニチレイフーズを受けようと思った理由はなんだったのでしょう?
谷川:食べることが好きなので、食品業界を第一希望にしていたのですが、中でもニチレイフーズは日頃からチャーハンとグラタンをよく食べていたので馴染み深かかったんです。冷凍食品というジャンルの中でも非常に多様な商品を扱っているイメージがあり、仕事の選択肢が多そうだということも魅力的でした。
――実際に入社する決め手になったことはなんですか?
谷川:とにかく面接が楽しく、話が弾んだことです。地元宮崎県の郷土料理であるチキン南蛮の話をしたり、趣味のバイクの話をしたり。堅苦しい話はほとんどなく、人柄や経験を見てくれているのだと感じました。そして最後に面接官が言ってくれた「仕事、楽しいですよ。一緒にやりましょう!」という言葉がとても印象的でした。実際に働いている社員が「楽しい」と言えるなんて、なんて素敵な会社なんだろうと。実際に入社してからも、どんな人も馴染みやすくフレンドリーな空気で。入社前のイメージとのギャップがほとんどなくて驚きました。
――現在所属する海外チキングループでは、どんな仕事をされているのでしょうか?
谷川:業務内容は多岐に渡りますが、主にコンビニエンスストア様全般に向けたチキン商品の開発に携わっています。商品開発だけでなく、各部署と連携しながら品質や工場の管理、価格の交渉などを行うほか、海外の工場と頻繁にやり取りをしています。コロナ禍でここ2年はありませんでしたが、実際にたとえばタイなどの海外の工場に出向いて商品の生産に立ち会うこともあります。言葉の壁はあるものの、英語であれば翻訳機能を使いながらメールができますし、現地に日本語ができるスタッフも多いのでコミュニケーションには不自由していません。
テストキッチンで手を動かす毎日
商品開発担当の1日
――谷川さんの1日の仕事の流れを教えてください。
谷川:海外とのやりとりは時差があるので、出社したらまずメールをチェックします。その後、9時くらいからテストキッチンで商品の試作をスタート。午前中に1品は仕上げます。昼休憩を挟み、午後からも試作。15〜16時くらいから営業や現地工場との打ち合わせなどをしています。退社前に翌日の試作内容を検討して帰宅、というのが大まかな流れですね。1日のほとんどをテストキッチンで過ごしています。
――そんなに手を動かしているのですね! ちなみに、ひとつの商品を開発し店頭に並ぶまでにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
谷川:開発期間はものによって様々ですが、依頼をいただいてから、だいたい半年〜1年くらい。試作をしたものをまずは営業にプレゼンし、それから取引先のお客様に試食いただいてフィードバックをもらい、調整を行う、というプロセスを5〜6回繰り返します。
――日々たくさんの商品を考えなければいけない中で、どのように新しいアイデアを生み出しているのでしょうか?
谷川:行き詰まったときは先輩方に相談することも多いですね。皆さん、チキン商品に関する知見はもちろん、原料や各メーカーの情報、現地工場の細かい特徴まで非常に知識が豊富で、プロフェッショナルの集団だなと感じています。
それから、もともと食べることが好きなので市場調査のつもりで日常的にいろんな店を食べ歩いています。ただ、つい商品開発に活かせないかと、つくり方や味付けを分析してしまうので、友達や家族には職業病だと言われています(笑)。
――谷川さんが商品開発をするにあたり大切にしているのはどんなことでしょうか?
谷川:やはり、「お客様目線に立つ」ということです。どうしても頭の片隅では工場でどうつくるか、アピールポイントをどうするか、ということを考えがちですが、一番重要なのは、お客様がそれを本当においしいと感じてくれるかどうか。その観点を忘れないためにも、全く別の部署の人に試作品を食べてもらうこともあります。
――新商品やリニューアル商品をつくるには、どんな力が必要だと思いますか?
谷川:視野を広く包括的に考える力が重要だと感じます。商品開発の担当だからおいしいものをつくることだけに集中していればいいわけではない。限られたスケジュールの中で、より良く生産するにはどうしたらいいか、その品質をしっかり管理するにはどうしたらいいか、すべてがうまく回るように自分が主体となって業務を進める必要があります。その点、これまで様々な部署を経験し、いろんな立場で物事を考えられるようになったことは役立っています。
若手のアイデアはどんどん採用
新たな流行を生み出していきたい
――これまでのキャリアの中で、谷川さんがとくに印象的だったことを教えてください。
谷川:新入社員で初めて開発担当として任せていただいた商品が、その年の家庭用商品パンフレットの表紙を飾ったことです。つくったのは、大分県の郷土料理・鶏めし。全国の営業さんたちから売り場での手ごたえなどの連絡をいただけたときは、とても嬉しく、その後の自信にもつながりました。出身が九州なので、自分のルーツを生かせたことも感慨深かったですね。
――若手の社員でもすぐに商品化を任せてもらえるチャンスがあるのですね!
谷川:そうですね。経験値や年齢関係なく、どんどん任せてくれる会社だと思います。ディスカッションの機会も多く、たくさん意見を出してくださいという社風が根づいています。最近、若い人が好きだろうとつくった試作品を新入社員に食べてもらったのですが、「全然響かないです」と言われてしまい、「案外感覚が古いのかなぁ」なんてショックを受けました(笑)。そういう率直な意見はとてもありがたいですね。
――谷川さんがこれからチャレンジしたいことや展望を教えてください。
谷川:食品メーカーに勤めている以上、世の中の食の流行を生み出す商品をつくりたいと思っています。食は多くの人にとって大きな楽しみのひとつで、敏感に反応してくれる情報でもあります。だからこそ、新しくておいしい商品を生み出し、ニチレイフーズが世の中の流行をつくっていけたらと思っています。
――最後に就活生へのアドバイスをお願いします。
谷川:今、コンビニ業界では「Z世代に何が好まれるのか」ということにとても注目しています。まさに今の就活生はその世代ですよね。自分の周りで流行っているものや、注目している情報は、面接でそのまま役に立つはずです。商品開発に携わる社員は、やはりみんな食のオタクというか、食べることやトレンドを追いかけるのが好きな人が多いので、そんなことを話題にするだけでも興味を引くと思いますよ。考え過ぎなくて大丈夫です。自然体でいることで、自分の良さがアピールできると思います。
※掲載の仕事内容、所属は取材当時のものです。
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