SENIOR INTERVIEW
発見を1つずつ積み重ねて「冷凍食品の永遠の課題」
への挑戦
研究開発部 価値開発グループ
関和 健
- 入社1年目
- 新卒で入社し、研究開発部の価値開発グループに配属。
冷凍野菜とチキン商品の品質向上テーマを担当。


「商品開発」よりも
中長期的により深く
商品と向き合う「研究開発」の仕事
――関和さんは学生時代、生物工学を学び、細胞培養などの研究をしていたそうですね。なぜニチレイフーズへの入社を決めたのでしょうか。
関和:学生時代は研究に没頭しながらも、3度の食事が1日の楽しみというくらい食べることも、料理も大好きで。友人にふるまって喜んでもらうのも好きでした。そのため就職活動では食品業界に興味を持ち、説明会で「理系職の社員も学生時代に食品を専攻している人ばかりではない」と聞き、畑違いの私にもチャンスがあるのではないかと思って食品メーカー志望に。
ニチレイフーズの面接は、私の話によく耳を傾けて、よさを引き出そうとしてくれたことをよく覚えていますね。選考が進んでも、その雰囲気はまったく変わらなくて。最終面接も明るく和やかな雰囲気で終えることができました。ニチレイフーズが第1志望だったのでソワソワしながら結果の連絡を待っていたのですが、合格を伝えられたときは本当にうれしかったです。
――入社後の新人研修はどんなことをしたのですか?
関和:まずは、社会人としての基礎を学ぶ研修を受け、その後、開発・生産・営業それぞれの現場で研修を行いました。このバリューチェーンの流れを知れたことは、今研究開発をする上でも参考になっていると思います。私たちの仕事はたとえテーブルの上の試作ではうまくいっていても、工場で安定して大量に生産できなければ成功とは言えないし、それをお客様が手に取ってくださらないと意味がありません。短い研修期間ではありましたが、それがわかっているのと、いないのとでは大きな差だったと感じています。
――新人研修を終えて研究開発部に配属。どんな仕事から覚えていくのですか?
関和:食品総合研究所の研究開発部と商品開発部の全てのグループで研修をして、一連の仕事の流れを経験しました。印象に残ったのは、どのチームもラボと工場のスケールのギャップをいかに埋めるかということに熱心に取り組んでいること。
選考の過程や先輩方の話を聞いて地道な業務もあることはわかっていましたが、実際、野菜の食感や色を維持するために、生産工程を細分化して検討したり、品質の変化を時間の経過ごとに分析したり……よりよいものを作るには、そういった日々の検証の積み重ねが大切なんだなと感じました。研修後は担当テーマを持ち、試験の考え方やまとめ方など、先輩方からアドバイスをいただきながら進めていきました。


階段を一つひとつ上るように
小さな発見を次への活力にして
――研究開発部での関和さんの今の仕事内容を教えてください。
関和:配属後からこれまで、冷凍野菜とチキン商品の品質向上に取り組んでいます。研究開発部が担当しているのは、味や風味など配合面の検討もありますが、中長期的な技術課題が多いです。私の場合、たとえば冷凍することで起こる食感や色の変化などを抑える検証をしています。凍結前の品質を目指す、言ってみれば「冷凍食品の永遠の課題」と向き合っているわけです。
当然、いきなり劇的な発見や変化が起こることはまずありません。仕事をしていてもすぐに成果を上げられるわけではないのが、この仕事の難しさの1つだと思います。でも、あまり長期的な視点を持ちすぎてもうまくいかない。ある課題に対して段階的にアプローチするような短期的な目標設定をし、結果がよかったもの、悪かったものに分けて、よかったものをさらに突き詰めていく……という過程を繰り返して、少しずつ前に進んでいます。
――配属から約1年半。どんなときに仕事のやりがいを感じますか?
関和:1年目に比べると原材料に関する知識も増えて、1人でできることも増えてきました。ニチレイフーズの研究開発は、若手であってもどんどん積極的に自分の考えを先輩方と議論することができますし、仕事のやりがいを早い時期から感じられる環境だと思います。ただ、仕事に対する解像度が上がってきた今、本当の意味で研究開発の難しさに気付きはじめました。
研究開発では、今までなかったところから技術そのものを新しくつくるような、0から1を生み出す作業が求められます。学生時代にも研究をしていたので、筋道を立てて物事を考えるのは好きなのですが、0から1を生み出すのは実は苦手と感じていて……。
すぐに結果が出ないことの方が多いですが、日々の頑張りを一つひとつ積み重ねることが、0から1の技術を作り上げることにつながると考えています。そんな中長期案件だからこそ、少しでも前に進むと達成感があるし、小さな発見でも何かに気付けると、余計にうれしさや楽しさを感じられるのかもしれません。
――思うような結果が得られないときなど、悩んだときはどう対処していますか?
関和:文献の調査や、書籍を読むこともありますし、社内にいるその分野に詳しそうな人、 同じような経験を過去にしたことがある人などに話を聞いて意見をもらうことが多いです。同じ調理室にいると別のテーマに取り組んでいる人と顔を合わせることもあるので、試作の様子を参考にさせてもらったりすることもあります。
皆さん親身になって話を聞いてくれるし、コミュニケーションをとりやすい環境なので、すごく助かっています。あとはやっぱり同期の存在も心強いですね。同じ技術開発センター内にいる同期だけでなく、ニチレイフーズのさまざまな部署で活躍する同期からも刺激を受けて、いつも励まされています。


時間に追われているときこそ
立ち止まって振り返る勇気を
――今後はどのようなキャリアプランを描いていますか?
関和:研究開発をしているからには、やはりまずは商品化までつなげること。そして新たなヒット商品を生み出すことが目標です。そのために今は知識や知見を深めていくことが必要だと思っています。活躍している先輩方を見ていると、情報収集力がすごい。私も広くアンテナを張りながら、情報収集だけでなく、豊かな食体験を増やして、ヒット商品開発に貢献したいです。
――最後に就活中の学生の皆さんへ、メッセージをお願いします。
関和:食に興味があり、おいしさの追求にチャンレジをしたいという方に、ニチレイフーズはぴったりな会社だと思います。実際にニチレイフーズで働いている人たちも、さまざまなバックグラウンドを持っているので、学生時代に食品を専攻していなくても大丈夫。入社後に勉強会や業務の中で知識を深める機会がたくさんあるので心配はいりません。
就職活動は準備して振り返る、の繰り返し。最初のうちは面接で「伝えたいことを思うように話せなかった」ということが多々起こるはずです。結果をもとに一つひとつを整理して、ブラッシュアップして他の就活生よりも自分を魅力的に見せていくという経験は、就職後も必ず役立つもの。
就活中は慌ただしくて、振り返る時間を取れないことも多いけれど、だからこそ一度立ち止まってみてほしいです。スケジュールに追われているときに立ち止まるのは勇気がいることかもしれませんが、やみくもに前に進むより絶対にいい。やらなければいけないことを整理する時間を持って、ベストな選択肢を確認しながら進んでいけば、きっと結果はあとからついてくるはずです!
※掲載の仕事内容、所属は取材当時のものです。
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